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21世紀イギリスの、子どもの育て方

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今のイギリスで子育てをする中で学び、感じたことなどを書き留めていきます。
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2019年10月の記事一覧

ミセス フレッチャーの読書クラブ 前編

Mrs Fletcher's Book Club            息子が小学5年生に進級する数日前に1通のメールが届きました。それは息子への「読書クラブ」のお誘いでした。差出人は小学校の図書館司書、ミセス フレッチャー。なんでもクラブのメンバーは2週間に1回、授業が始まる前の早朝あるいは放課後に図書館に集まり、毎回違うテーマで1時間かけて本にまつわるディスカッションをするとのこと。さらに文末に「当メールは一部の生徒にのみ送信しています」とあり、息子の学年の招待された生

プレップスクールのマナーの教え方

'Show your good manners.' 家の引越しにともない、息子は8歳から私立のプレップスクールに編入し3年間通いました。それまで通っていた、おおらかな公立の小学校とは異なる厳しいマナーに最初はびっくりしたようでしたが、徐々に慣れて新しい学校生活を楽しんでいました。 プレップスクールは、もともとはパブリックスクールへの進学を準備する13歳までの男の子が通う男子校で、現在も低学年からマナーを徹底的に習得させようとする伝統が残っています。 同じプレップスクール

イギリスの学校教育を知るための基本用語

イギリスの学校教育にまつわる基本用語をまとめました。今後も随時追加していきます。イギリスは、北アイルランド、ウェールズ、スコットランド、イングランドの4つからなる連合国です。義務教育は、北アイルランドでは4歳から、イングランドとウェールズとスコットランドでは5歳からと定められています。筆者はイングランドのロンドン在住で、記事は主にロンドンの教育事情について書いています。 ステートスクール → 公立学校の総称 プライベートスクール / インディペンデントスクール → 私立学