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【読書】のマガジン

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#暗号

読書感想文一覧【随時更新】

noteに投稿した読書感想文が増えてきたので、自分の整理も兼ねて一覧にしてみました。随時更新します。脱線している場合も多いですが、気になる本があればぜひ読んでみてください。 2022年■アミール・D・アクゼル『「無限」に魅入られた天才数学者たち』 ■有元葉子『レシピを見ないで作れるようになりましょう』 ■ジョージ・オーウェル『一九八四年』 ■ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』 ■日高敏隆『ネコの時間』 ■加藤文元『人と数学のあいだ』 2021年■志賀直哉『暗夜行路』

【読書】エンタメ“謎解き”ミステリーはなぜ売れたのか

■ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』(ネタバレなし) 📖 言わずと知れたベストセラー。もう15年近く前になるだろうか、とにかく大ヒットしたことを覚えている。私の母は流行りの小説を読みたいタイプの人で、母が買って読んだ単行本を私も借りて読んだ。その数年後、母と二人でパリを旅行した際に、ルーブル美術館ですごーくワクワクしたのは言わずもがなである。 なぜ再び手に取ったのか……は自分でもよくわからない。ストーリーは忘れてしまっていたものの「圧倒的なハラハラドキドキ感」が心に

暗号作成と暗号解読の行く末は…

■サイモン・シン『暗号解読(下)』 サイモン・シンは本当に面白いです。 シンの才能は、高度な内容をわかりやすく説き明かすだけにとどまらない。より素晴らしいのは「そこに感動がある」ことだ。(略)本書を読み進めるにつれて、暗号そして暗号解読は、人間の欲望や生き抜くための必死の努力から生まれたものであることに気づかされるだろう。そしてシンの手にかかると、血なまぐさい謀略や裏切りの連続であるはずの暗号の歴史が、卑小も偉大もひっくるめた愛すべき人間の営みとして浮かび上がってくるので