マガジンのカバー画像

【読書】のマガジン

147
読書感想文、読書に関連する投稿のみを集めています。読書の記事のみにご興味のある方はこちらをフォローしてください。
運営しているクリエイター

#canva

読書感想文一覧【随時更新】

noteに投稿した読書感想文が増えてきたので、自分の整理も兼ねて一覧にしてみました。随時更新します。脱線している場合も多いですが、気になる本があればぜひ読んでみてください。 2022年■アミール・D・アクゼル『「無限」に魅入られた天才数学者たち』 ■有元葉子『レシピを見ないで作れるようになりましょう』 ■ジョージ・オーウェル『一九八四年』 ■ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』 ■日高敏隆『ネコの時間』 ■加藤文元『人と数学のあいだ』 2021年■志賀直哉『暗夜行路』

新潮文庫のプレミアムカバー2021

ふらっと近所の本屋に立ち寄ったら、見つけてしまった。待ち望んだ今年のプレミアムカバー✨ さっそく、7冊中4冊を購入。私が本屋でみつけたラインナップは、 ●夏目漱石『こころ』 ●太宰治『人間失格』 ●星新一『妄想銀行』(※たぶんこれだった……自信なし) ◎村上春樹『蛍・納屋を焼く・その他の短編』 ◎シェイクスピア『ハムレット』 ◎ヘッセ『車輪の下』 ◎三島由紀夫『金閣寺』 ※公式サイトでまだ発表されていないので、他にもラインナップがあるかもしれません。 ●は見送り、◎を

「物語を支配するものは声ではございません、耳でございます」

■イタロ・カルヴィーノ『見えない都市』 「物語を支配するものは声ではございません、耳でございます。」 (P.175) 難解な本である。 短く、読むこと自体は難しくないが、解釈の難しさにおいてはなかなかのものだった。 しかし私は「作者の意図を真に理解する」という願いはもともと叶わないし、その必要もないと思っている(カーヴァー『愛について語るときに我々の語ること』の感想でもそのようなことを書いた)。投稿のタイトルで引用したように「物語を支配するものは声(語り)ではなく、耳