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【読書】のマガジン

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#物理学

読書感想文一覧【随時更新】

noteに投稿した読書感想文が増えてきたので、自分の整理も兼ねて一覧にしてみました。随時更新します。脱線している場合も多いですが、気になる本があればぜひ読んでみてください。 2022年■アミール・D・アクゼル『「無限」に魅入られた天才数学者たち』 ■有元葉子『レシピを見ないで作れるようになりましょう』 ■ジョージ・オーウェル『一九八四年』 ■ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』 ■日高敏隆『ネコの時間』 ■加藤文元『人と数学のあいだ』 2021年■志賀直哉『暗夜行路』

「真理はその美しさと単純さによって感知される」

■リチャード・P・ファインマン『物理法則はいかにして発見されたか』 推論の正しさは、帰結をすべてチェックするよりはるか以前にわかるものです。真理はその美しさと単純さによって感知される。仮説をたて、ちいさな計算を二つ三つして明らかに誤りということでないのを確かめると、もうそれだけで容易に正しさが知れるものです。 (P.264) 前回読んだ『ご冗談でしょう、ファインマンさん』はごくライトな話題を扱うものだった。しかしファインマンさんは「物理学を教える人」として、そのわかりやす

天才とは、99%の努力を心の底から楽しめる人である

■リチャード・P・ファインマン『ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉〈下〉』 僕は考えるということが愉快でたまらないという人間である。だからこんなにまで人生を楽しませてくれるすばらしい機械である僕の脳を、こわしてしまいたくないのだ。(下・P.27) ファインマンさんに恋をした。「恋に落ちるのは一瞬」とは、よく言ったものだ。 「ファインマン?誰だか知らないけど、評判がいいから読んでみよう」 と軽い気持ちで手に取ったこの本。「物理学者のエッセイというからには、小難しいん