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烏羽玉

娘の瞳が、とくに黒目がツヤツヤでとても綺麗で、これはなんという食べ物なんだろうと思って調べたら、亀屋良長という和菓子屋さんの烏羽玉(うばたま)にたどり着いた。あんこを寒天でコーティングしたつやつやの玉。

烏羽玉って何、と思って調べたら、ヒオウギの実でである"ぬばたま"から来ているらしい。

お茶花のヒオウギは、夏に花を開いた後、袋状の実を結びその中には漆黒の種子が入っています。
濡れて光り、見る者を魅了するこの実を「ぬばたま」と呼びます。

【ぬばたまの 夜のふけゆけば 久木生ふる 清き川原に 千鳥しば鳴く】

上記の万葉の和歌に見られるように「ぬばたま」というのは、黒・夜・夢にかかる枕詞で、
「ぬば」という語は「黒い~」の最も古い言葉とされています。
当店の烏羽玉(うばたま)も転訛してその名がつけられたものです。

亀屋良長の菓子見本帖と小噺


ヒオウギといえば、私はポケモンBW2のヒオウギシティを連想する。ヒオウギシティのジムリーダーはチェレンだ。チェレンはブルガリア語で黒という意味で、ブラック、ホワイトという作品のタイトルにかかっているんだけど、もしかして、街の名前がヒオウギシティであることも、黒と関係しているのだろうか。ポケモンって結構設定が作り込まれているから、あり得る。

話は逸れたけど、この和菓子、ぜひとも食べてみたい。でも和菓子って、商品の代金に対して送料が高くていつも諦めてしまう。このお店もそう。でもそれを乗り越えてでもお取り寄せしていかねば、得られない幸福がきっと、あるんだよな…。

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