30歳 初不倫②

人の本性はいつでる?

機嫌が良い時に出るわけがない。
どん底に堕ちたと本人が感じた時だ。
経験がないなら尚更だ。
自分を抑える術を知らない。

気持ちを伝えれば?
わかってもらえる?

何を?

相手は既婚者。

全部を知ってるつもりでいるだけさ。

君は知ってるようでいて何も知らないんだよ。

欲すれば欲するほど独占欲もでてくる。
要求も強くなる。

相手は耐えられるわけがない。

もう一つの生活があるのだから。

別れはやってくる。


その不倫相手と別れるとなった時、
俺だけが孤独になり?

相手は何事もなかったかのように普通に自分の子供がいて旦那がいての普通の生活に戻る?

この不倫は何もなかったことになるの?
存在しなかったってこと?
あっちは家族にバレずに幸せに?

あっちにペナルティなしかよ

怒りが込み上げてきた。


別れ際に彼女に最後に言いました。

「お前の子供達と、旦那に、俺達の不倫の関係を言って終わりにしよう。」

「言うわ!」


次に電話がかかってきた時
警察署の安全生活課の婦警からでした。

「ネットで知り合った男につけまわされてる。その男は薬物依存症だから、今からその男の住所と連絡先を言うから逮捕してほしい。」

婦警は言っていた。

耳を疑いました。

え?
(あの女は不倫の話はまったくしなかったのか?)
(自分も不倫した悪かったとかの反省の部分はひとつもないのか?)

怒りはピークでした。
殺してやろうと思った。

東京と兵庫という物理的距離だけが俺の頭を冷やしていた。


俺は警察に言った。

『俺は絶対にあの女を許さない』


警察に何度も、婦警に何度も、なだめられた。

「ね?」
「だからそんな女なんだから、あなたの損だよ。忘れなよ。」

「いいや、俺は許さない。」

「不倫がバレたら損するのはあなたなんだよ?忘れなよ。」

「いいや、もう俺は許さない。」


もう警察が介入したので、直接女と話をすることは出来なくなってて
その婦警が間に入って何度か伝言ゲームのような話し合いになった。


結局、
女はもうこんな家庭までが壊れてしまいそうになるようなゲーム(セカンドライフ)は二度としない。と警察に約束し
私は、ゲームですらもう会うこともないならと、私も女に対して連絡もしない。何もしないと警察に約束をした。


2週間後…
当然、私はネット中毒ですから仮想世界オンラインゲーム セカンドライフをやってました。

「別アカ(別のアカウント)でその女はセカンドライフやってるよ。」
「普通に楽しくゲームしてるよ?」
と私に言ってきた人がいました。

嘘か本当かなんてどうでも良かった。
俺は火種が欲しかったんだから。


あっちが約束破ったなら、
こっちも約束破っていいよな。


正しいことをしている。
俺も傷ついた。
だから、お前も同じだけ傷つけ。

俺は正しいことをしている。
喧嘩両成敗。

おまえだけ、なんも傷付かず元の日常に戻るなんて許さない。
許されない。

直接、携帯に連絡をした。
出るわけがない。


皆さん
「住所でポン」「電話でポン」ってアプリを知ってるであろうか?
ネットの電話帳である。

そこに住所をいれれば、家の固定電話の電話番号が出るのである。


俺は女の家の電話番号を入手した。
家に電話かけてやろう。

旦那が出たら出たで不倫のことを言えるし
子供が出たら出たでお母さんはこんなにひどい人間なんだよと言えるし
本人が出たら出たでさらに良い。

女と仲良かった時の情報があるので、
家族が全員いる時間、どの曜日に誰が何をしてるかまで俺は知っていた。

女の家族が全員いる時間。

19時がベストだと俺は知っていた。

19時00分
電話をした。

さて、誰がでるのか。

本人が出た。

「てめぇ」
「おまえのこと全部言ってやるから、旦那に代われ!」

切られました。
もう一度電話したが、出ない。

19時10分
私の携帯に電話がかかってきたのは、警察からだった。

婦警「ほんと、もうあの女と関わるのやめなさい」

俺「約束破ってゲームしてるのあっちだで?」

婦警「ほんとにこの警告は最後で
次、電話したら、本当にあなたを逮捕しなきゃいけなくなるからやめなさい!」

俺「なんで、悪いのはどっちだよ!どっちなんだよ?」

「約束やぶってんのはどっちなんだよ!?」
「どっちが、悪いんだよ」
「警察は悪い方の味方なのかよ?」

「答えろ」

婦警「。。。法律っていうのは、女を守るように出来てる。頼むからもうちょっかいだすのやめろ。あなたの損でしかない。」


で、そこから俺は連絡はしてない。


たぶん、今もセカンドライフやってることだろう。

不倫もやめてないだろう。

求められている間は。


それ以降、俺は、俺の不倫は適当にやるようにすることにした。

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