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ゼロから始めるネット麻雀

お久しぶりです。
今日は麻雀を全く知らない、興味があるけどルールが分からない、といった初心者に向けて、麻雀を始める方法をご紹介したい。

今回はネット麻雀でそれなりに楽しめることを最終目標としている。
リアルで行う麻雀は省いている。その理由も後で説明する。

1.まずは簡単なルールを覚える

麻雀のルールは検索すればいくらでも出てくるので、ここでは割愛する。
覚えるべきなのは、ゲームの進行方法、牌の意味、手の作り方、上がり方くらいでいい。
要はどうやってゲームが進んでいって、それに合わせて自分がどうやって手を作って上がるかだけ。相手のことはひとまずは考えなくていい。
特にゲームの進行については難しいのでまずはあいまいでもいい。親から反時計回りに山から牌を取ってきて不要な牌を捨てる、くらいの認識でいい。
なぜなら、ネット麻雀ならゲーム進行のほとんどを自動でやってくれるからだ。初心者にネット麻雀を推奨する理由はここにある。
とりあえず自動で進むゲームに身を任せて、3,3,3,3,2を作り上がる。これができれば麻雀ができると言ってもいいと私は思っている。

2.最初に覚える役は4つだけ

麻雀には役という概念がある。要は3,3,3,3,2を作ると言っても、その作る内容によって難易度が違うため、より難しい形を作った方が高い点数がもらえるということだ。
その組み合わせを定義しているのが役ということだ。
本来役はメジャーなものだけでも数十種類あり、ローカルな役も入れれば把握しきれないほどある。しかし、そのほとんどが実践で頻発するものではなく、普段からよく目にする役と言えばせいぜい十種類がいいところだ。
初心者には以下の4つだけとりあえず覚えてほしい。

①タンヤオ

タンヤオは数字の2~8だけを使って手を作る役である。
初心者からトッププロまで愛用する最もメジャーな役と言ってもいいタンヤオ。その特徴は作りやすさと、鳴いても成立するという2つの点だ。
初心者にありがちな鳴いて役がなくなってしまうという事態を避けることができることと、とにかく作りやすいことが、おすすめする理由である。

②リーチ

リーチとは、鳴かずにテンパイした際に「リーチ」と宣言することで発生する役である。
鳴かなければいい、という簡単な条件で役が付くため、他に何も役がなくても、とりあえず役を付けることができる。難しいので詳細は省くが、とにかくお得な役のため、鳴かずにテンパイしたら絶対にリーチすべきである。

③トイトイ

トイトイとは、同じ牌を3つ集めた刻子と呼ばれる形だけで作る役である。
刻子は、例えば444とか北北北とかのことである。
この役は鳴くことが前提の役であり、鳴かずに作ると四暗刻という役満(一番高い役)になるため、一見作るのが難しいように見える。
しかし、鳴きありとなれば話は別である。自分の手の中に2つ同じ牌がある状況で、相手がその同じ牌を捨てた際にポンすることができ、そうやって他の人から狙った牌を集めることができるため、想像よりも作りやすい。
手の中に2つや3つ同じ牌が沢山あった場合、この役を目指してみると良い。

④ホンイツ

最後に紹介するのはホンイツ。この役は、同じ種類の牌+字牌だけで作る役のことを指す。1~9の数字の牌には3種類あるということは、基本的なルールを見て分かっていると思うが、この数字にプラスして、文字が書かれた牌だけを使って手を作ればいい。文字を入れないで作るとチンイツという役になって更に点数が上がる。
今まで上げた役の中では一番作るのが難しいかもしれないが、作るチャンスは意外と多く、目指せるなら目指してみてもいい。
また作りづらいとはいえ、他の役に比べたら比較的作りやすいため、沢山点数が欲しいときに重宝される役である。

3.牌効率を覚える

牌効率とは、手を作るために山から牌を取って手の中から牌を捨てるわけだが、その際に最も効率のいい手順のことを指す。
例えば45と牌を持っていたとしたら、3と6のどちらを引いてきても345ないし456という一つのブロックができる。一方で46と持ってい他場合は5を引かないと456というブロックにならない。
ということは、46よりも45の方が引いてきたときにうれしい牌の数が多いことになる。従って手の中に45と46があったら45の方を優先し、46の方を捨てるべきということになる。
他にも445と持っていた場合、上記の3や6に加え、4を引いてきた場合でも444というブロックになることから45と445だったら445の方が優先されるべきということになる。
このように、何を引いてきたらうれしいかという牌の枚数が多ければ多いほど、効率のいい手順であると言える。
他の効率については、検索すれば沢山出てくると思うので、それらを参考に、牌効率を覚えてほしい。
まずはリャンメン(先ほどの例の45)やカンチャン(先ほどの例の46)、シャンポンなどの優劣、簡単な複合形(先ほどの例の445)を覚えておけばいい。
基本的には牌効率>役であり、役を目指すよりも牌効率が優先される。そのうえで、ちょっと効率は落ちるけど役が付くようなケースは役を目指してもいい。

4.守備を覚える

麻雀は主に攻撃と守備の2つの技術がある。攻撃に関しては先述の2と3が当てはまる。そして初心者であれば、まずは攻撃を勉強した方がいい。その理由としては、やっぱり麻雀の醍醐味は自分が上がることであり、その達成感が味わえないと、初心者が麻雀を楽しいと思えないからだ。
一方で、上がれて楽しいだけでなく、勝って楽しいと思えるようになるためには、守備の勉強が必須となる。
麻雀は基本的には半荘といって、親を2周するまでゲームを行うルールで行われる。そのため、1回のゲームで上がれたといっても勝てるわけでなく、最低でも8ゲーム行って勝者が決まるため、自分が上がれないときのことも考えなくてはならない。そして、麻雀は4人でやるゲームのため、平均して1半荘で2回程度しか上がれず、残りの6回は守りのターンとなる。
つまり攻撃よりも守備をしている時間の方が長いのが麻雀の特徴と言える。
今回初心者が覚える守備として、2つの項目を挙げたい。

①ベタオリ

ベタオリとは、相手の攻撃に対して自分の上がりの可能性を捨てて守備を行う技術のことを指す。攻撃を仕掛けている相手の捨て牌にある牌と同じ牌を捨てる現物、相手の捨て牌にある牌の3個隣を捨てるスジ、既にほかの人が捨てている字牌、の3つを優先して捨てることで、極限まで守備を固める方法である。
優先順位としては、現物>字牌>スジとなり、現物がなくなったら字牌、字牌もなくなったらスジを切るようにしよう。
また、現物は攻撃を仕掛けた瞬間(リーチした瞬間)から、捨てられた牌全てが対象となる。

②押し引き

押し引きとは、①で解説したベタオリをするかどうかを判断する基準のことを指す。自分の上がりを諦めるわけだから、本来上がれたかもしれないという可能性がどれだけあるか、上がれた場合どれだけ点数が貰えるか、ベタオリしなかったせいで相手に上がられてしまった場合の損失はどれくらいか、を天秤にかけて判断しなければならない。
しかし、その判断は非常に難しく、正確に判断するのは上級者でも難しい場合がある。
そのため、初心者のうちは難しいことは考えずにシンプルな判断基準に従うと良い。
自分以外の誰かがリーチした時に、自分がテンパイしていなければベタオリ、テンパイしていれば勝負。
この基準だけで判断しよう。この判断基準ははっきり言ってザルだが、大体70点から80点くらいの判断ができる。学生時代、ノー勉でテストに臨んでこれだけの点数が取れたら十分どころか天才と言われるだろう。
それくらいこの基準に沿っていればいい点数が取れると思っていい。
人間は欲張りなもので、上がれるかもしれないという可能性を捨てることができず、ベタオリができなかったりする。特に長く麻雀をやっていると、なまじ守備に自信がついてきて、多少の勝負はリスクを負ってでもやりたくなってしまうが、初心者のうちから、ベタオリするときはしっかりベタオリするという癖をつけておけば、将来的にもいい結果になると思う。

5.最後に

以上が初心者がネット麻雀でそれなりに楽しめるチュートリアルである。
「それなりに楽しめる」の定義は人それぞれかもしれないが、私はある程度は勝てないと楽しくないと思っているので、ただプレーするだけでなく、それなりに勝てる方法を記載した。
また、今回は意図して触れなかったが、点数計算については初心者のうちは勉強しなくていい。ネット麻雀なら自動で計算してくれるし、友達とやる場合は誰か一人ができればいいので、友達に計算は任せよう。
また、最初はそれぞれの項目があやふやでも、ネット麻雀でなら自動でゲームが進んでくれるため、始められると思う。
そして、少し慣れたらまたここに戻って勉強、またネット麻雀と繰り返してくれれば、しっかりと麻雀の面白さを味わえると思う。
なんならここに書かれたことを完璧にマスターしたなら、中級者くらいは名乗っても差し支えないくらいの実力はついていると思う。
実際にネット麻雀で中級者が多くいるリーグでも勝ち越せるはずだ。
そこから更に強くなりたいと思ったら、麻雀の沼の中に臆せず飛び込もう。


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