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GRIIIxを買った

GRIIIxを使い始めたのは2月末から
発売されてから暫く経っているため、色々と語り尽くされた機種ですし、IT系の仕事をしている平々凡々なサラリーマンがスペックや描写を議論したところで深い話もできないため、素人なりの視点で浅く、主観的に、かつ感情的に、作例を挟みながら語っていきたいと思います


なぜGRIIIではなく、GRIIIxか

GRIIIとGRIIIx・・・どちらを買うのか
これは人類における永遠の課題だと思います(その課題を乗り超えた者は大抵両方買う)
その課題に対して、私はあまり悩まずにGRIIIxを買いました
その理由は地方住みという点です

前提として、GRIIIの28mmはスナップシューターとしては非常に優秀だと思います
狭い路地や所狭しと並ぶ建物を大胆に広く、時には切り取り、また広めの画角を使い様々な要素を盛り込み主題をうまく引き立たせる・・・

そう、これは都市部においては非常に有効なのですが、地方住みにとっては結構難しいのが本音です
(腕の問題では?というツッコミは甘んじて受け入れます)
私は札幌市から少し離れた郊外に住んでいますが、札幌市から離れると道幅が広くなり、家と家の間隔も広くなっていく傾向にあります

つまり、被写体との距離が自ずと遠くなってしまう現象が発生してしまうため、28mmで撮ろうとした場合、何が撮りたいかわからない写真が撮れる傾向にあります
それを回避するために、閑静な住宅街やを走り回る不審者や、トラックがバンバン走る道路の真ん中に突っ立ている危険な人物を誕生させてしまいます
40mmだと寄っていく必要が多少軽減されること&デジタル含むテレコンもあるため、GRIIIxに決めました

SIGMA fp + Voigtlander ULTRON 35mm F2 Aspherical
これは35mmですし実際はもっと寄っていけるため、
あくまで参考イメージですが、これくらいぼんやりな印象になります

そもそも何でGR?

GRユーザーに怒られそうですが、選定当時は消去法です(今はちゃんと好きです)

元々サブ機を持っておらず、X-Pro3の背面液晶が映らなくなる持病の修理になかなか出せなかったため、サブ機を探していました
約8年ほどFUJIFILMユーザーなので、X100VかX100VIを買おうかと思ったのは自然な流れだったのですが。。。
この2台は

  • X100V:中古は転売で高く、当時は新品は受注停止していた

  • X100VI:抽選式のショップが多いため、欲しいときに手に入らない。お値段もサラリーマンにはなかなか

な状況だったため、普通のサラリーマンがえいや!で買えるものでもなかったわけです

上記の理由により手に入らないサブとは・・・と思い始め、別のメーカーから探すことにしました

現状、コンデジでありズーム苦手な自分としては単焦点であることを条件に探しましたが、現行で売っているものとしては

  • GRシリーズ

  • LeicaのQシリーズ

くらいでした
そのため、財布に優しく、この時既にSIGMA fpを持っていたことによりファインダーなしでも撮影は大丈夫そうだと思っていたため、GRシリーズに白羽の矢が立ちました

 X-Pro3
 手放したけど、手間がかかる子ほど可愛い

感想 〜ネガティブ編〜

上げて落とすより、先に下げて後から上げる方が心象的にマシだと思うので、先にネガティブな部分を吐き出したいと思います

ボタンが小さい

まず、骨太指が太いマンとしては、

各  種  ボ  タ  ン  が  小  さ  い

これは軽さや小ささとのトレードオフですし、慣れはあると思いますが、とはいえ設定変更に結構もたついてしまいます
これ、レビューであまり見ない指摘だと思うんですが、みんな扱えててすごい・・・
Pモードで撮ったり、使い込んで設定が固まってくれば評価がまた変わってくるのかもしれませんが、今のところそれなりにストレスを感じています
現在は、Mモードで撮ることで強制的にボタンの配置を慣れないかと縛りプレイで撮影に臨んでいる状況です

速射性の恩恵は人による

起動の速さが異次元で、速射性は確かにあるのですが、
自分のスタイルがそれにマッチするかというとそういうわけでもない
・・・という非常に当たり前の話です
自分で作った料理の写真やインテリアを撮るとき、起動が早くて助かることはまずないです(旅行のときは重宝するんだろうなぁ)
とはいえ、素早く撮りたい場面においては、前述したボタンの小ささが効いてくるため、結構難しい問題だと感じています

速射性効いたな!と思ったのは、まだこれくらい


基本的には速射性のいらない写真が多い

イメージコントロールがハマらない

イメージコントロールという絵作りの機能がありますが、自分にはなかなかハマっていません・・・
なかなかバチっとハマる設定が見つけらず、結構困っている部分です(後述しますが、RAWは扱いやすいと感じているので基本は現像してます)
海外の方々が個性のあるレシピをまとめてくれているようなので、今のところそこら辺からハマる設定を模索中です
ただ、これはカラーの話であって、モノクロに関しては自分が上手くなったような気がするので割と気に入って使っています

動画ぽさを意識してみたけど、妙にハマらないカラー
妙にハマるモノクロ

RAW撮影時のアスペクト比の選択肢の少ない

個人的には3:2が横長に感じることが多く、fpでは好んで4:3で撮っています
GRIIIxは、撮って出しであればカメラ内でトリミングの設定で4:3を選べるのですが、RAWで撮影する場合は3:2か1:1しか選べません(よね・・・?)

RAWで撮影 → カメラ内現像 → アスペクト比調整

と、毎回やるのも面倒なので、最初から選べる方が助かるな〜と思います
3:2で撮って後から調整すれば良くない?と言う声を頂戴する気がしますが、
必要以上にトリミングすることになってしまうこともそれなりにあるため、できるなら一発でやりたいです
みなさん、ここの問題についてはどう対処されてるんでしょう

感想 〜ポジティブ編〜

ネガティブなことをつらつらと書きましたが、GRIIIxは最近fpより使っている程度にはお気に入りです

圧倒的軽さと小ささ

最高です
もちろん、大きさがある程度あったり重さがある方が撮りやすいこともあるわけですが、被写体や周りの通行人に威圧感を与えない点や、ついでに持って行きやすい大きさ等、写真を撮るモチベーションを削がない点が非常に良いです
ここは大事だと思っていて、モチベが上がる機材は色々とあると思いますが(それこそfpとか)、モチベを削がないのはあまりない気がしていて、私にとってはそういうタイプの機材でした
撮りたいモチベがなくても、ひとまず持ってくか〜ができるのは大きいと思っています

また、完全に自分の服装の問題なのですが、軍物のパンツを履くことが多く、綿100%のパンツだと1kg超えることもそれなりにあります
そのため、冬だとアウター含めて全身2、3kgくらいの服の重りをつけながら歩きつつ、fp+45mm f2.8 DG DN(約650g)を持っていると、地味に体力が奪われます
しかし、ファッションも好きな自分としては、カメラのために服装を軽量化するのは違うだろうと思うため、軽さによりその影響を受けにくいGRIIIx最高というわけです

ハンドストラップ+申し訳程度の保護としてモンベルのレンズポーチに入れて持ち歩いてます

RAWが扱いやすい

また、イメージコントロールはハマらないと言いましたが、個人的にはRAWは編集しやすく感じています
基本的には

  • フィルム風な現像を狙うときはネガフィルム調

  • 迷ったらとりあえずのスタンダード

の2種類だけですが、こちらの2つは現像のためのベースとして扱っています
気をつけていることは、できるだけISOは低いところで使うという点です
最近はAPS-Cどころかマイクロフォーサーズでも高感度は優秀ですが、とはいえ現像する場合はダイナミックレンジが広い方が楽なので、極力下げています

あと、個人的すぎますがIT系のエンジニアの私からすると、DNGというオープンソースのフォーマットというだけで◎です

初めて現像した写真
ネガフィルム調で重めの現像


スタンダードで暖かめに


プラックミストプロテクターとネガフィルム調で夕方のしっとりさも


FUJIFILMのクラシックネガを狙ってみたりとかも

描写力の高さ

散々語り尽くされているので、素人の私の意見は手短に

どうやってシャープさを落とそうかと思うくらい、カリッカリの描写です
人を撮るには少し硬い気がしますが、建物やインテリアといった人工物を撮るには良い仕事をします
また、マクロもあるため物撮りしやすいのが個人的に助かっています
全体的にシャドウが潰れないのか、トーンの描写に深みがあり、特にモノクロだと妙な艶かしさを感じて好きな写真が撮れることが多い気がしています

最近買ったMac mini
Mac自体の感想もどこかでまとめたい


イケメンのfp


初めてストロボ使って真面目に撮ってみた化粧品
素人には映り込みはこれが限界

まとめ

ここまでGRIIIxについてなぜ買ったのか、そして感想をつらつらと書いてきましたfpと並び、今は良き相棒として使っています

意外とバッテリー持ちは気にならないですし、どちらかというと液晶の画質の低さの方が気になるわ!と思ったり、埃が内部に入りやすいから怖いとか、まだまだ語れることが多い製品です
それほどまでに長所と短所がはっきりしているため、人によって合う合わないがあると思います
手のかかる方が愛着湧くタイプの方はぜひ使ってほしいと思っています

私は既に旅行用にGR IIIが欲しくなっていますが、
その前にSIGMAさんがIシリーズで28mmのパンケーキだしてくれないかな〜と思ったりも
それでは、皆様楽しいカメラライフを

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