MODEでの仕事の進め方:BizStackのロゴ制作の例
2023年5月1日、MODE BizStackのロゴ決定に関するプレスリリースを発表しました。
この記事では、BizStackのロゴ制作について、デザインプロセスなどの裏側をご紹介いたします。
タスクフォースの採用
最近のMODEでは、タスクフォースでプロジェクトを進めることが多くなってきました。以前は組織が小さかったので、社員全員を巻き込むことができました。しかし現在は、フルタイムスタッフだけでも2拠点で合計30人となり、業務委託などの社員を含めると、もっと多くなります。全員で何かを決めるというのは現実的ではありません。そこで、最近では異なるチームから人が集まってチームを形成し、その人たちが中心となって、短期的なプロジェクトを進めるタスクフォースが採用されるようになったというわけです。
ちなみに、タスクフォースはボランティアではなく、各自の仕事の一環というのがMODE社内での認識です。メインの仕事ではありませんが、チーム横断の仕事として会社から任命されるのです。
今回のタスクフォースについて
ロゴ制作は、期間は1月4日から3月中旬まででした。非常に短期間でプロジェクトを遂行する必要があったので、特にBizStackのロゴ制作に関係の深いチームからメンバーを集めました。
タスクフォースとして集まったメンバーが週に1度の打ち合わせをしながら進めました。
ここで、今回のロゴ制作のタスクフォースメンバーを紹介いたします。
ロゴとロゴの説明
「MODE BizStack」は、デバイス / 車両 / ロボット / 人 / 産業機器などのあらゆるデータを収集・蓄積・活用できるIoTプラットフォームです。
現実世界におけるあらゆるデータを取り扱うため、ゲートウェイ・データ基盤・BI の技術の積み重ね (=Stack) により完成するプロダクトです。技術が積み重なっているイメージは、ロゴマークを形成する四辺それぞれを異なる色合いにすることで、グラフィックに落とし込みました。
イメージカラーのブルー、グリーン、オレンジは、信頼感と親しみやすさを表現すると同時に、シリコンバレーのあるカリフォルニアの大自然や明るいイメージも表現しました。
デザインプロセス
Phase1:資料収集
デザイン案の作成に伴い、まずは資料収集を行いました。
「そもそもBizStackが提供できる価値は何か?」
「誰からどう見られたいか?」
「どういう印象を与えたいか?」
こうした漠然とした問いに対し、MODEの社内メンバーにGoogleフォームでアンケートを取り、どういう方向性が望ましいか、絞り込みました。
アンケートから、以下のようなキーワードが選ばれました。
信頼できる
データ活用
カスタマイズできる
使いやすい
先進性
オールインワン
技術的
ビジネス
現代的
スタイリッシュ
またBizStackの視覚的イメージは、上の写真に対して、好意的な意見が多かったです。
Phase2:ロゴ案の作成
Phase1で集めた資料をもとに、ロゴで使う色を絞り込みました。
色彩心理に基づき、選ばれたキーワードに合致する色をいくつか選択し、マッピングしました。
青:プロフェッショナル、信頼、英知
緑:調和、再生
オレンジ:積極、創造
紫:気品、高級、経験
グレイ;洗練、知性
その後、Figmaを使ってロゴ案をたくさん作成しました。週に1度の打ち合わせで、どのロゴが良いとか、もう少しここがこうなっていると良いとか話し合いながら、最終的には3つの候補に絞り込みました。
Phase3:最終調整
絞り込んだ3つのロゴは、改めて社内のメンバーに投票してもらい、最終的に決定したロゴの原型となる四角いデザインに決まりました。
まずは色とフォントの絞り込みを行います。さまざまな色とフォントを試してみて、どれがしっくり来るかを話し合いました。
ここからさらに、ブランディングアドバイザーにアドバイスをもらいながら、デザインをブラッシュアップさせました。
当初、四辺の境にシャドウを入れることで立体感を出していましたが、目の錯覚により、シャドウがなくても同様の効果を得られることに気づき、シャドウを削除しました。
角に丸みをつけたり、丸みのあるフォントを使うことで、より親しみやすさを表現しました。
さらに、ロゴマークの形や色、フォントにも細かく調整を加え、MODEの企業ロゴのイメージにも調和するようになりました。
こうして完成したロゴがこちらです。利用シーンに合わせて、カラーバリエーションも用意しています。