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本の感想「ストーンサークルの殺人」

今回読んだ本

はじめに

毎度のことながらXからです。
ワシントンポーシリーズの1作目!
(ホームズとかポアロみたいなことです)

総評

めちゃくちゃ面白かったです。
お勧めです!
良かったところはたくさんありますが、登場人物が多いのに情景描写がうまくてすごくスムーズに入ってきます。
主人公の性格と犯人の思惑、そして物語の進み方が非常にリンクしていて、種明かしの時爽快!
また、翻訳が自然でジョーク含めて面白いです。
(あんまり洋書で感じたことないかも)
犯人は予想通りでした。
まあ推理物にはよくある感じです。
そこに続く動機とか、なぜ?がこの物語の最大のポイントだと思います。

あらすじ

アメリカのとある田舎の地域で焼死体が見つかります。
あまりにも残虐な殺し方に連日ワイドショーは大盛り上がり。
しかもそれが続いたことで、一気に連続殺人として世間の注目を集めます。
主人公は停職中の警官なのでそれをテレビで見てるとと来訪者が・・・・・・
元同僚の警官から衝撃の事実「被害者の胸にあなたの名前が刻まれていた」と告げられます。
全く身に覚えがないのにどうして?それを解き明かしていくお話です。

良かったところ

  • 構成

物語全体の構成だけでもいい点としたいのですが、それが主人公の性格、そして犯人の思惑とすごく合致してます。
このパズルのピースが最後の最後にわかってくるのですが、相当考えて作られているんだなって感心の域でした。
犯人の思惑にもつながっていて、これは物語の核なので具体的に言えないのが非常にもどかしい。
でも、読んだ人は言いたいことがわかってくれるはずです。

  • 翻訳の自然さ

いいところは色々ありますが、特にこの本ならではっていうとここです。
洋書なのにそれを感じさせない自然な翻訳。
だから、読んでいて内容がスッと入ってきます。
洋書も人生で何冊か読んできてますが、ジョークがピンとこないものも結構あったり・・・・・・
わかるけど、面白いとはちょっと違うって感じがあります。
しかし、この本は面白いと思えました。
キャラ同士の会話も自然であり、個性もきちんと表現されている、だからキャラがたって、ジョークにもらしさがのっかってくるのだと思います。

いまいちだったところ

  • 若干の不親切

読んでいて途中「これ間違えてシリーズものの途中を購入してしまったか?」っと思うようなところがちょこちょこあります。
読んでいく中で解消されるものばかりなんですが、読み終わった今も一言説明あってもいいのでは?っていう気持ちが残ります。
本当にシリーズの1作目なんですよね?

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