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【詩】花火

「花火」

真っ黒な夜空に
一筋の煙と笛のような音を響かせ
花火が上がる

不安定に揺れながら
真上にまっすぐ高く高く
花火が上がる

一瞬、止まって
爆発音が鳴り響き
綺麗な円形を描きながら
色とりどりの光が広がり
チカチカと火花を散らす

口火を切ると次々と
上下左右に様々な模様や形の光が広がり
艶やかな世界が描き出される

真夏の余熱の中
夜空は時間を失って
永久の中へ導かれていった






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