見出し画像

10年前に海洋散骨した話

10年前の夏、夫と息子の二人の散骨を船をチャーターして行いました
当日は、家族と親しい方含めて10人。
 14歳で亡くなった息子は海が好きで、幼児の頃から、
波の中に飛び込んでイルカのように潜ったり、グルグル回ったりと
最高の笑顔で遊んでいましたので、夫の生前、家族は海洋散骨をしようと話し合っていました
その後、夫も難病に罹り自宅で10年間介護して看取り、
その後に、気持ちの良い季節を選び、二人一緒に散骨しました

 その準備のために遺骨を砕かなければならないのですが、夫や息子を傷つけているようで、胸が苦しくなりとても辛い事でした
でも、この遺骨を砕くことを、葬儀会社に頼む遺族も結構いらっしゃると聞き、他人に任せるなど、亡くなった家族がかわいそうで 私には信じられないことです。
二人とも花がとても好きでしたので、当日は生花(葉、茎は取り除く)を
花籠があふれる程に、飲み物はビールとファンタなど用意し
粉にした遺骨は水に溶ける袋に入ました
船は遠く沖まで走り、二人の好きな曲を流しながら大洋への旅立ちの別れをしました。チャーター料金は三万三千円でした