Windows10 1903にアップデートした話
前書き
持ち歩き用にASUSのVivobookR207NというPCを使ってる。11.6インチの液晶、Atom系CPU、4GBのメモリ、32GBのeMMCという必要最小限を体現したPCで、980gと軽い。一時、ものすごく安価で売られていた時期があって、そのときは2万前半で買えた。外ではテキストを書く以上のことは滅多に無いので、軽くて安いこのPCはベストマッチだった。
32GBのeMMCのうち4GBはシステムリカバリに割り当てられているから、ユーザー領域は28GBになる。システムやらドライバやらで、アプリを何も入れない状態でも実際の空き領域は15GB程度からスタートする。
このラップトップにはSDカードスロットがあり、多くのAndroidユーザーがやるように音楽などのあまり重要でないデータはそちらに逃がすのだが、これもやはり多くのユーザーが困るように、システムドライブでしかインストールが許されないアプリが結構ある。自分の場合にクリティカルのはDropboxで、同期するデータを厳選しても5GBぐらい消費してしまう。それ以外でもChromeとかLINEとかちょこちょことアプリを入れると空き領域は3GBぐらいになる。
Windows10の大型アップデート
3GBという空き領域は、半年に一度のWindows10大型アップデートには明らかに不十分だ。しかしWindows10は最新のスマートなOSなので、SDカードやUSBメモリなどを一時領域として正しくアップデートしてくれる。少なくとも、1809まではそうだった。
ところがネットを眺めていると、どうも1903のアップデートでは外部領域を利用できないらしい。らしい、というのは「利用できなかった(失敗した)」という声もあれば「利用できた(成功した)」という話もあるからだ。
1903にアップデートしてみた
とりあえず、1809までと同じように外部領域をあてにしてアップデートしてみた。当然Cドライブの容量は足りないので「10GB以上の空きがある外部領域を指定して下さい」みたいな警告があり、挿しっぱなしのSDカードを指定した。あとはプログラムが勝手にやってくれるので待つだけなのだが、結論から言うと失敗だった。条件を変えて3回やってみたがすべてアップデートは失敗で、Windows10は1809のままだった。
1809のままでは2020年5月にサポート終了してしまうし、次(1909?)でこの問題が改善されてるという保証もない。アップデートのためにはシステムドライブだけで10GBを確保するしかないから、ディスククリーンアップの後にDropboxもChromeもLINEもAndAPPも全部消して、なんとか10.3GBほど確保した。それから改めて1903のアップデートを試すと、すんなりと成功した。(ちなみに外部領域を使いながらアップデートを試していたときはダウンロードからもとの構成に戻るまで14時間ほどかかったこともあった)
1903のいい話
1903にアップデートしたかった最大の理由はもちろんサポートサイクル問題なのだが、その他にも1903では「空き領域が大幅に増える」と言う。果たして、システムドライブの空き領域は18.5GBほどもあった。アップデート前は10.3GBだったから、8GB程度解放されたことになる。どのデータが整理されたのかは不明(多分WindowsUpdate関連のファイルだと思う)だが、少ないリソースをやりくりしている身としてはとてもありがたい。
お金と手間とスキル
そもそもアップデートに困ったのは自分が安価なPCを買ったからだ。もっとお金を出して潤沢なリソースを持つPCを買っていれば、2日も使ってアップデートをする必要はなかっただろう。調査や操作に費やした時間で、もっと他の事もできたはずだ。結局の所、自分はPCに関しては若干Mで、トラブルを楽しむ性格なのだろう。
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