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39.怒りが人を突き動かす(2023/10/1)

2回目のルイジアナ美術館に行ってきた。前回行ったときには無かった展示があって、それが強烈に印象に残った。

Pussy Riotというロシアのフェミニズム活動家で、パンクロックミュージックのパフォーマンスを行うアート集団らしい。日本語のウィキペディアがあるくらい有名だなんて知らなかった。

展示内容は過激なものもあったけれど、文字通り命をかけてここまでできる人たちがいるんだということに衝撃を受けた。展示を通して、彼らを突き動かす、体制に対する強烈な怒りを感じた。怒りがポップな色彩に昇華され、女性として、ひとつの国に生きるひとりの人間としての存在を高らかに主張していた。今まで10年以上も、声を上げ続けることをやめなかったのだなと感動してしまった。

展示は、彼らの活動内容を2012年から時系列で、写真や記事、映像で追っていくというものだった。2022年のコーナーでは、'Mama, don't watch TV' という反戦歌のミュージックビデオが流れていた。ウクライナ侵攻への批判を率直に歌った歌詞が忘れられない。

Mama, why is the war called a "special operation"? Special - I don't get it.
[…]
Ukraine, I love you.

Pussy Riot: Mama, don't watch TV
https://lyricstranslate.com/en/mama-ne-smotri-televizor-mama-dont-watch-tv.html

ルイジアナ美術館でこの展示が見られるのは来年の1月14日までだそうです。


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