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96.図書館でクリスマス(2023/12/25)

大学の図書館でクリスマス会があるというので参加してきた。1861年にできた歴史ある図書館で、図書館と言いつつ今は博物館のような、歴史的建築物になっている。本を借りたり読んだり勉強したりする場所ではない。すごく芸術的な空間で、映画の撮影とかに使われそうな場所だなと思った。

この図書館はコペンハーゲンの中心地から少し歩いたところにある。クリスマスの今日、ほとんどのお店が閉まっていて街はものすごく静かで、日本のお正月と似た雰囲気が漂っていた。あと、今日は風が台風並みに強くて、文字通り飛ばされそうになった。不意打ちの強風怖い。

みんなでビンゴとかのゲームをしたり歌ったり踊ったりするのだろうかと思っていたのだけれど、実際に行ってみると、美しい空間で飲み物やお菓子(デンマークのクリスマスの定番、Gløgとæbleskiverやコーヒーやジュース)を食べながらまったりしゃべるという時間だった。長机に適当に座って、たまたま近くに座った人と思い思いに話す、以上。思っていたのとは違ったけど、今学期仲良くなった人と久し振りに会えたり、初めましての人とゆっくり話せたりして楽しかった。

æbleskiver。見た目はほぼたこ焼きのパンケーキ。小麦粉の味。

9割ぐらいの時間はおしゃべりするだけだったけれど、それでも一応プレゼント交換の時間はあって、400~500円くらいでプレゼントを持ってくるように言われていた。交換の仕方が独特で、席が近い人で6~8人ぐらいのグループを作って、各自持って来たプレゼントを机の中央に置く。サイコロが配られて、グループ内で時計回りに順番にサイコロを振る。6の目が出た人は、プレゼントをゲットできる。でもそれで終わりではない。終了の合図があるまで、永遠にサイコロを振り続ける。何回も6が出たラッキーな人は2個、3個と手元にプレゼントを集めていく。続けるうちにグループのメンバーが持って来たプレゼントはなくなるので、今度は他のグループのところに行って誰かがゲットしたプレゼントをCan I steal it?と断って盗む。自分が盗まれることもある。これを20~30分続けるうちに、プレゼントがグループを越えてぐるぐる循環して交換できるという仕組みになっている。文章で伝わっているかわからない。
斬新なやり方でおもしろいなと思ったけれど、サイコロの運によってはたくさんプレゼントをゲットできる人もいればひとつもゲットできない人もいるわけで、格差が生まれるやり方だった。盗み盗まれ、私が紆余曲折を経て最終的にゲットしたのはケーキの型だった。

ちなみに私が持って行ったのは、出国する時におばあちゃんがくれたミニうちわと富士山の付箋、クリスマスカードです。季節外れなことこの上ない。

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