7. まっすぐに走って歩いて(2023/8/26)
昨日はサマーコースのレポート課題に追われていて、気が付いたら日付が変わってしまっていた。今、時を戻して昨日の分を書いている。
私は文通が好きだ。チャットやメールで簡単に場所の隔たりを感じることなくやり取りができてしまう中で、あえて手書きで文字を書いて、切手を貼ってポストに投函する。チャットで良くない?と言われてしまえばまあそれまでなのだけれど、私は紙に文字を書くのは好きだし、相手の手書きの文字を読むのはもっと好きだ。温かい気持ちになれる。
日本にいる友人が、北海道旅行で買ったであろうポストカードにメッセージを書いて送ってくれた。1週間ちょっとかけて、海を越えて旅をしてきてくれた。郵便受けに葉書の影が見えた瞬間、思わず笑顔になって、うわああと声を上げてしまった。ラベンダーが張り付けられた花畑の写真と、その裏に懐かしい友人の文字が並んでいた。
その友人とは高校で同じ部活に入って仲良くなってから、大学入学後もたまに会って、高校の時と変わらない関係が続いている。気兼ねなく話せて、いつもエネルギーをもらっている。
彼女は、常に何かに全力で取り組んでいないと気が済まない。高校の時はそのパワフルさに気後れしてしまうことも、正直、なくはなかった。ひたすらにまっすぐでひたむきな努力家で、もうそのままどこまでも突っ走っていってほしいなあと今は思っている。私は、まっすぐな道を見たら走りたくなると言ったあなたの言葉が忘れられないよ。もし疲れてもう走れないと思ったら、いつでもおいで、ここにいるよという気持ちでいる。私も私なりに、まっすぐ走って歩いて進んでいこうと思います。
私もこちらでポストカードを買って送ります。手紙を送ってくれてありがとう。
ちなみに、デンマークは確実に文通には向かない国だ。ポストに投函した郵便は1週間に1回しか回収されないし、切手がはちゃめちゃに高い。友人は70円でポストカードを送ってくれたが、こちらから送ろうと思ったら700円以上かかる。大きい封筒に入った書類だろうが、ポストカードだろうが、海外に送るのであれば一律で約720円。しかも届くまで鬼のように時間がかかる。デジタル化が進むデンマークでは、文書でのやり取りの重要性がとても低いのだと思う。
切手はPostnordという郵便局のような機関が街に点在しているので、その窓口で買うこともできるし、KIOSKやスーパーのカウンターで売っている場合もある。切手を買った場合、日本と同じように封筒や葉書に貼って、ポストに投函すれば完了。
けれど、おそらくネットで全ての手続きを済ますのが、こちらの人の主流なのかなという気がしている。Postnordのアプリがあって、それを使うと切手をオンラインで購入できる。ただ、切手そのものが手元に届くわけではない。決済後、12桁の数字とアルファベットが送られてきて、それを封筒の右上に手書きするとそれが切手代わりになるのだ。
このシステムを使う利点として、郵便の追跡ができるというのがある。私は保険関係の書類を日本に送らなければならなかったので、確実に届いたかどうかの確認ができるのは安心だなと思い、先日、アプリを使ってみた。慣れない作業に合っているのか不安になるけれど、無事に届くことを願っている。
追記:結局追跡できなかった。気づいたら届いていた。まあちゃんと届いたので良しとする。
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