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人生の大先輩から学んだ日

2021年6月18日

30分ほどウォーキングしてきました。
ちょっと前まで夜は涼しくて気持ちよかったのに、夜でも暑くなってきました…

汗かいた方が痩せるのかなー?
多分そうよね?抜けるのは水分だけかもしれないけど(笑)

さて、今日は仕事で80代のご夫婦のお宅にお邪魔してきたのですが、本来30分もかからないところ、なんと、2時間半も話し込んでしまいました。
保険の更新なので年に1回お邪魔するのですが、毎回の長くなりがちなのはそうなんですけど、今日は特別長かった。

人生の大先輩のお話はホントに学びばかりでした。

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奥様はいわゆる生保レディだったのですが、成績優秀で所長クラスにまでなられた方。
私の父の保険の担当の方でした。
そのご縁で私のところで自動車保険を長年契約していただいてます。

今まで何度もお話したことがあるものの、今日聞いた話は初めて聞いた話で、たくさんの学びがありました。

聞けば、彼女は小学生の頃お母さんが結核になった関係で小学校の途中から学校に行けなくなり中学は行けなかったそうです。
だから、「私は学がない」とおっしゃるのですが、ご高齢にもかかわらずいつもしっかりと話される言葉の端々からは頭の良い方であることは窺い知れました。

早くから色々仕事をされて、その中で声をかけられ生保レディになったそうです。
学がないから必死で…とにかく真面目に言われたことをただただやってきた…と。

生保はノルマもあるし、歩合給ということもあり、私にはとても大変な仕事に思えます。
彼女は常に目標がある中、真面目に言われた目標を達成してきたそうです。
ただただ真面目に、お客様の目線に立って必死にやっていたら、みるみる成績が上がっていったとのこと。

彼女には弟さんが2人いて、自分は学校に行けなかったので彼らは何としても高校までは行かせる!と頑張って仕事をして2人とも無事に高校を卒業されたそうです。
(お母さんはご病気とのことでしたがお父さんはどうされていたのかはお話しされなかったので敢えて私も質問しなかったのでわかりません)

そして、彼女のすごいところはまだ続きます。ご自分の2人のお子さんを東京の私立大学へ行かせたため、決してお金に余裕があったわけではないのに…
部下が成績を上げられず月10万未満のお給料で苦しそうにしているのがわかると自分が取ってきた契約を部下の契約にしてあげたり、住宅ローンを払えず家を取られてしまいそうだという部下がいればお金を貸し、今日食べる米がないという人には米を分けてあげたり、夕飯時になると家にやってくる部下には何度もご飯を食べさせたりしていたそうです。
ご主人も本当に良い方で、奥様が仕事で遅くなった時に家に来た奥様の部下にラーメンを作って食べさせたりしていたそうです。

「うまいうまいって喜んで食べるもんだから、つい来たら作ってしまうんだよ。味をしめて何度も来るもんだからその度にまた作ってやっていたよ」と顔をくしゃっとして笑いながら話されるご主人。

「とにかく必死に仕事をしてなんだかんだで所長にまでなって…大したもんだ」と奥様を褒めるご主人。

本当に素敵なご夫婦です。

奥様は、子供の頃勉強できなかったので仕事をしながら夜学に通っていたそうで、弟さんたちにこれからはローマ字や英語が絶対に必要になるから…と夜学で学んだことを教えていたそうです。

昼間は真面目に必死に仕事をし、夜は夜学へ通い弟さんたちに勉強を教え、学費も彼女が出して…

「私はバカだからとにかく必死にやるしかなかった」と話していましたが、何にでも全力な彼女を思い浮かべてなんだか胸が熱くなりました。

そして、前述の部下たちとは退職して随分経つ今でも親交があるそうです。
部下たちが彼女を慕って家に遊びに来るそうです。

去年彼女は手術をするため入院したそうなのですが、その間、前述の部下たちが2日に1回は夕飯のおかずをご主人に届けていたそうです、…そう話しながらご主人は涙が出そうだったと言ってました。
それを聞きながら私も目頭が熱くなってしまいました。

彼女はこんな話もしてくれました。
彼女にこの仕事を紹介してくれた上司をある時役職で逆転してしまったそうです。
成績優秀な彼女ですから、それは必然だったと思うのですが、面白くなかったその元上司の方は事あるごとに彼女に嫌がらせをしてきたそうです。
いじめです。
彼女はストレスで片耳が聞こえなくなるほどだったそうなのですが(今も聞こえないそうです)その間も彼女は実はお金を積み立てていたそうです。
その元上司が退職する時にお礼の贈り物をするために…
「恨みなんかない。恨んだってしょうがない。私はその人のおかげでこの仕事をしていられる…感謝しかなかった」…と。

そしてその元上司が退職する時、10万円の旅行券をプレゼントしたそうです。
「これで故郷の九州へ行ってゆっくりしてきてください」…と。

自分をいじめて来た人…それも耳が聞こえなくなるほどのひどいいじめだったのですよ。
それを、そのいじめられてる最中もずっとその人のためにお金を貯めて…

なんて人なんだろう…
話しながら私の父にも本当にお世話になった…と何度も何度も言う。

「私の周りにはいい人ばっかりで本当に周りの人のおかげでやってこれた」と彼女は言う。

常に真面目に一生懸命に…そして常に感謝の気持ちを持ち続けた彼女の周りにはいい人が集まるのも当然のことです。

「こんな話他の人にはしないのに、あなただけですてー」と笑ってましたが、だとしたらこんな話を聞かせてもらえた私は幸せ者です。

帰り際、「いやー…本当に勉強になりました。ありがとうございました」…と伝えたら、ご主人が奥から紙袋を持ってきて私に渡すのです。

「これ、この前娘のことでお世話になったので…」と。
確かに数ヶ月前、私のところの契約のことではないのだけれども、娘さんがとある賠償問題でわからないことだらけでどうしたらいいか悩んでいる…と電話で相談を受けていたんです。その時、私もその保険のことはわからないものの、わからないままサインしたりせず、ちゃんと保険会社に確認するなり弁護士などの専門家に相談するなりした方がいい…みたいなアドバイスをしたんですね。
でも、本当にそれだけです。
それをずっと気にかけていてくれたようで、今日会ったら渡そうとずっと思っていた…と。

ずっとこういう風に少しでもご自分がお世話になったもいう人たちに、感謝を伝えてきたんでしょう。
一旦お断りしたものの、ぜひ受け取って欲しいとおっしゃるので、ありがたく頂戴しました。

ならば今度、美味しいごまどうふを買ってお届けしよう。
今日のお話のお礼に。

真面目に。
一生懸命に。
困っている人には手を差し伸べる。
人を恨まず。
常に感謝の気持ちを持って。

今日の学びです。

本当に素敵なご夫婦です。
来年もまたお会いできるのを楽しみに…1年私も頑張ります。

では、また明日。



《ダイエット18日目…今日の増減》
昨日より−0.3キロ
初日より−0.8キロ

なんと!
なんか前進してる感じ♪
引き続き頑張ります!

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