太陽神ラーの娘イダモ 12 あなたの運命をすてきに改善するヒーリングポエトリー 2020年12月12日 10:12 私は太陽神ラーの娘イダモ。私の短くも美しい生涯を語ります。私はラムセス14世の第三夫人アミニの侍女でした。私はとても刺繍がうまかったのでかわいがられました。アミニは蛇神を崇拝してたので私は蛇の刺繍をたくさん作りました。今でもピラミッドのどこかにあるはずですですが反逆がおこり王が暗殺されると私たちはみなつかまり暗い牢獄につながれました。食べ物を与えられず餓死を待つ身でした。ところが夜中になるとどこからか蛇が現れて私にイナゴのパンを食べさせるのでした。みんな死んでしまったのに私は死ななかったのです。新しい王が死なない私に興味を持ち不死の秘訣を教えよと迫りました。私は刺繍した蛇が助けに来てくれたとありのままに答えました。王がならば我を刺繍せよ。さすれば我も不死となろうと命令しました。私は王の姿を刺繍しました。しかし王の地位を狙う王の次男は私をこころよく思わず私の刺繍には呪いが入っているのだと嘘をつき私に毒酒を飲ませました。私は死にました。私が死んで太陽神ラーのところに行くとラーはおまえの生涯をさばくからありのままに申せ嘘は通用せぬと言いました。私はただ好きな刺繍をしていただけで何も申すことはありませんと言いました。ラーは確かにそのとうりだ、お前は正直に生きたから予の刺繍係りに命ずるとおっしゃって私は天の刺繍係りになりました。私の仕事は何千年もかけて天の星々を刺繍することでした。私が新しい刺繍をするごとに新しい星々が生れ私が刺繍の糸をゆるめると流れ星が落ちます。生前私がおつかえしたアミニ様が時々遊びにきて今では対等の仲良しです。時々刺繍をしながら私はアミニ様と歌を歌います。こんな歌です。ヤレカシナ ほまれナイルよ 天の荒神すこらばれや すころばれや これは豊穣と繁栄を祈る歌です。やがて代がかわり次の次の新しい王になると私たちの容疑は晴れ私もアミニ様も神として祭られることになりました。私の神名は織物の女神ウクリナです。私の地上の生涯はつまらなかったけれど今ではこんなにたくさんの恵みをいただきましたので私は果報者でございます。ナイル河の氾濫が気がかりなのでこのごろはナイル河に災いが来ぬよう慎重に天の刺繍をしています。これがわたくしラーの娘イダモ、今は女神ウクリナと呼ばれる者の短い人生の物語です。太陽暦7964538月歴9036521日歴 79376554女神ウクリナ(地上名イダモ)への祈りあれかしあれかし大なる女神イダモよ地上の汚れをきよめナイルに平安あらんことを地上の汚れをきよめナイルに喜びあらんことを我ら女神ウクリナに祈り祈り祈り申し上げます太陽神ラーの娘偉大なるウクリナよ #ショートショート #詩人 #太陽神 #宇宙哲学 #ラー #古代エジプト時代 12 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート