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ブラジルのお話

●ブラジル サンコーヒー エンリケカンブライア 2016 1位

サンコーヒーのオーナーエンリケ・カンブライアさんと初めて会ったのは、2002年のブラジルツアーです。(画像が2002年当時のエンリケカンブライアさんと私です)

●話せば長い、SCAAに初めて行った話

まず2001年のマイアミの話をしようと思います。
2001年にマイアミで開催されたSCAA(アメリカスペシャルティコーヒー協会)主催のコーヒーイベントに参加しました。そこがスペシャルティコーヒーに触れた最初です。
また生産国の皆さんに出会った最初でした。
スペシャルティコーヒーが認知されだしたほんの最初の時期です。
ある有名なコーヒー関係のアメリカ人さえ、
「2001年のマイアミ大会の時は知り合いが一人もいなくて、会場から帰ったらずっとホテルのプールで泳いでいたよ」
と言っていました。
彼の会社だけでなく多くのスペシャルティコーヒーの会社は新しい若い企業がほとんどです。
焙煎機やエスプレッソマシン、グラインダーなどは老舗が多いですが、あたらしい企業もどんどん生まれてきています。
マイアミ大会ではブラジルブースでカッピングを初体験しました。
それまで深煎りのコーヒーしか飲んだことがなかったのでどれも浅煎りでよくわかりませんでした。
・熱湯を注ぐ。
・3分経ったら底まで3回かき混ぜる。
・泡を除く。
今ではカッピングはごく当たり前の評価方法ですが、当時はほとんど知られていないやり方でした。
ブース内にはいくつものコーヒーが並んでおり何人かの人たちと一緒にカップしました。
でも何もわからなかった・・・
その後、知り合いに出会い、どうだった?と聞かれたのですが、
「よくわからなかった・・・」と言ったら相手はがっかりしたようでした。
で、意を決してブラジルブースを再訪しました。
さっきカッピングや味のことを説明してくれた優しそうなお兄さんがおられたので、
「私は日本から来ました。初めてカッピングをしたのでよくわかりませんでした。本当に厚かましいお願いなのですが、セミナーの終了後にもしサンプルが余ったら、少し分けていただけますか?」
とお願いしました。
それがシルビオ・レイテとの出会いです。
ー彼が独立して輸出会社を立ち上げるのはそれから何年も後のことです。
その話はまた後日・・・
にっこり笑ってその男性は
「明日の午後セミナーが終わるからその時来たらいいよ」
と言ってくれました。
帰路はマイアミからサンフランシスコに飛び、ピーツにを訪問しました。
有名なお店ですが、店長さんもスタッフもとてもフレンドリーでお客さんもリラックスしているようした。
マイアミの旅は実りの多い旅でした。

●さらに寄り道、カップオブエクセレンスのお話
マイアミに行ったのは2001年6月でした。その年12月ブラジルのカップオブエクセレンスがありました。国際審査員が選んだ豆をインターネット上で落札します。
良くわからないけれど、イパネマ農園を一人で落札しました。
30袋(60㎏入り)だったと思います。
さてどうしよう・・・
その頃店はとても小さく、毎月の焙煎量も200㎏か300㎏くらい。
それで知り合いの焙煎屋さんに片っ端から電話して営業しました。
利益なしの価格です。
なんとか消化し、懲りずに次のグアテマラやニカラグアを落札しました。
カップオブエクセレンスに選ばれた豆はどれも品質がいいので、一度シェアした人たちは次からも共同購入に参加してくれます。
少しづつ共同購入メンバーが増えていき、2004年についに念願の共同購入グループC-COOP(正式名Japan Coffee Coopです)を立ち上げました。
仲間で直接産地から豆を買うというのが長年の夢でした。
また2004年はじめてカップオブエクセレンスに国際審査員として招聘されました。
相変わらず全くわかりません。緊張しているのと風邪をひいていて、全く味がわかりませんでした。
最終日ようやく風邪も治り、審査会の雰囲気にも慣れてきて、少しわかってきました。
トップテンは素晴らしいコーヒー揃いでした。

●さていよいよブラジルの話
2002年に、カップオブエクセレンスブラジルを落札した日本の会社をBSCA(ブラジルスペシャルティコーヒー)がご招待していただきました。
トーアコーヒー、キャラバンコーヒー、UCC, ワールドコーヒーと私です。
通常はミナスジェライス州の有名な地域を訪問します。
ですがこの時はまずサンパウロ北のビットリアの空港から始まって
エスピリトサント
ゾナデマッタ
サントアントニオドアンパロ
グシュペ
アルフェナス
ポソスデカルダス
など周って、大小の農園、老舗農園、処理場、大農協、など1週間がかりで様々なコーヒーの現場を見せていただきました。
その時私たちに同行してくださったのがエンリケ・カンブライアさんです。(フ~やっとたどり着いた)
彼はBSCAの幹部さんで、2-3年前、BSCA会長も務めています。
彼の農園はサントアントニオドアンパロという地区にあります。お祖父さんはBSCAの創始者のお一人です。
1週間バスに同行しいろいろコーヒーの話も伺いました。
この年初めてコーヒーの直接買い付けをスタートしました。
翌年彼の農園を訪問しました。福利厚生、作業員の安全、現場からの人材登用など意欲的に進めておられました。
一度はお祖母さんのコンクリート会社が忙しくコーヒーから離れておられましたが、またコーヒービジネスに戻りサンコーヒーを立ち上げられました。
2016年審査会に参加していましたが、エンリケさんのコーヒーが1位になりました。堂々とした風味のコーヒーでした。フレーバーはチョコレート、ナッツなどブラジルらしいもので甘さがあります。なんといってもクリーンカップでした。
それ以来何度か入賞されています。長いお付き合いです。お屋敷に泊めてもらったり、日本をご案内したり。常にさらにいいものを追いかけている農園主です。


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