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シャニアニ劇場先行を完走した感想 ※ネタバレ有

シャニマス劇場公開の第1部、第2部、第3部。全部を見てきました。
端的に一言で個人の感想いうと、良かったです。

以下、ネタバレ含め、マイナスなことも書くので、
見たくない人は、ブラウザバッグ、閉じること。

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どういう作品なの?

夢に向かう彼女達の姿、日常の尊さを、美しく描いた純文学作品であります。そこを究極に突き詰めた作品であり、大衆映画ではない。

従来皆さんが触れてきたアニメではなく、映画的な手法で作られています。
そのため、余分な説明が一切ないです。
・どういう世界感なのか。
・キャラクターの説明するストーリーやシーン
・なぜアイドルを目指すのか?理由付け
・ストーリーを面白くするための小ネタや、お笑い

普段のジャンプ作品とかのアニメ、U149、ミリアニみたいな期待をしていると、かなり拍子抜けします。
ハリウッド映画のすっごいアクションがあってスカッとする映画ではなく、カンヌ国際映画祭とかで出される映画ですね。
観客側の感受性を問われるものになっている。

ライブシーンが当然のごとくあるのですが、その空間でライブをしているような現実にあるような音響になっており、臨場感がありました。
かなり音にはこだわっている。

U149やミリアニと比べてどうなの?

純文学と大衆映画じゃ作り方が違うので、比べるの野暮ですね。
例えば、黒澤明の羅生門は、現代人からしたら何の説明もなく、ただ4人の視点が描写されるだけだから意味不明で、youtuberのアニメ評価みたいなのが評価すると、最低のDティアです。みたいなことになるが、当時はベネチア国際映画祭で賞を取っている。
現代映画だとちょっと前にザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーがありましたが、その評価が、
・アメリカの映画評論家には酷評された
・一般大衆にはとても受け、興行収入も大変よかった。
になります。U149、ミリアニもそんな印象です。
シャニアニはその逆で玄人の映画評論家には受けるが、一般大衆には受けないって印象です。

音響的な面では、U149もミリアニもTVアニメとして、テレビで見るようにするため、CDの音源のようなものをライブで流しますが、
シャニアニは映画館専用の音響で設定している。

予算

不確かな情報ですが、ミリアニとシャニアニ比較だと、ミリアニの方が圧倒的に予算を多くつけてます。
ミリアニ製作費はパチンコ、パチスロ台の売上で賄ってます。
ミリオンライブの新台が4機種出ましたが、最初のSTタイプ1機種が販売数15000台で、メーカー販売価格が50万と言われてます。 結果、売上は75憶。他3機種の販売数が不明ですが、1/3と見積もっても売上は120憶くらい。 利益率が3割ぐらいらしいので、利益が36億 ミリアニ制作費は新車600台分というので、新車1台500万と仮定すると、30億。 パチンコの利益とほぼ同じなので、ミリアニ制作費になったと予想してます。
シャニアニは予算がミリアニの1/4以下じゃないかな?
新曲もOP1つだけ?なので。制作期間も圧倒的に短いと思われます。

アレってどうなの?

あそこはアレだったなぁといえば、思うところはあります。

映画的な手法をしているとはいえ、TVアニメ放送用の納品も考えて、1話1話の終わりで、スタッフロールが流れることです。
せっかく映画的な作りをしてるのに残念だったなぁと。
映画用なのかTVアニメ用なのかどっちつかずになってる。

第1幕(1話~4話)の展開が微妙だったなぁと。
4つのユニット(イルミネ、アンティーカ、放クラ、アルスト)の4本のストーリが走るんですが、別ユニットの場面が頻繁に切り替わることがあり、話が㌧散らかってる?って印象受けて、面白さを損ねた気がします。
第2幕からストーリーが1本に纏まってくるので、見やすくなり面白さがでてきたと感じました。

結局どうなの?

・感受性が高い方
・映画評論化のような方
・純文学作品などの文学作品が好き
・シャニマスがとことん好きな人
と言う方には、ハマる作品になっているだろうと思われます。
映画館で見たかどうか。
TVアニメだと、相対的に評価は映画よりかなり低くなります。

現代では、映画にしろ、アニメにしろ、音楽にしろ、
分かりやすさを求めてるところがあります。
善と悪が完全に分かれてる鬼滅の刃みたいなのとか。
音楽にしても、米津玄師、YOASOBI、King Gnuとか。

ただこの作品は、かなり難しい作品なので、受け入れ難いって人もかなり多く出るでしょう。さっきの羅生門が良い例です。

既存のシャニマスプロデューサー向けのファン作品なのか?
って言われるとこれも微妙で話です。

プロデューサーがアイマスのアニメに求める事は
・新規のプロデューサーに見て、シャニマスに触れて欲しい。
・アニメ通じて、好きになってもらいたい。
・まだ知らない人に勧めたい。
だと思います。

そういう意味でU149とかミリアニは、分かりやすくて人に勧めやすいプロデューサーの要求、要望に沿った作品になってる。
シャニアニはその逆ですね。人に勧めにくい作品です。

じゃぁ分かりやすい作品にすればいいかというと、そうでもなく、そうなると逆に浅くて味気ない作品にもなることもあるです。特にシャニマスはそんな気がする。
クリエイトは難しいのです。。。。
私はJ-POPとか浅いと思う曲が嫌いで、平沢進とか不思議な曲を好んだりします。

ビジネス的に成功するか?


といえば、成功しないだろうと予想は相当できます。
同じようなアニメでいうと、「グラスリップ」「チェンソーマン」が思い浮かびます。
グラスリップは同じく純文学的な作品で、絵は綺麗でしたが内容が視聴者を置いてきぼりにしました。
チェンソーマンは大きいIPで話題性もあったはずなのに、映画をオマージュしてきたことで、あまり評価を得られず、BDの売上が1000枚台というかなり失敗しました。製作委員会作らずMAPPA単独でやったにもかかわらず。

ビジネス的な見方をすれば、受け入れるユーザーが少なすぎること、他のアニメと差別化をし過ぎた言えます。
下の動画が参考になります。
※かつて赤字体質だったUSJを再生した最強マーケティングと呼ばれる人の会社の動画です。

上記動画を端的に説明すると、
フィットネスジムを開業しました。どんなお客様をターゲットにするということで、ビジネスOLをターゲットにすると、20代~40代女性のみになってしまう。本来10代から90代まで男女いるのに、市場規模の小さな土俵で戦うことになってしまう。消費者のニーズを掴めないし、無理に差別化を図った結果といえる。
最近のコンテンツが分かりやすさを重視してるのも、ターゲットを広く色んな人に見てもらうというビジネス的な狙いがあると思います。

シャニソン似たことがあると思います。
音ゲーマーには音ゲーだけやりたいのに、音ゲー以外の部分がかなり多いという印象。
無理に他の音ゲーと差別化しようとしてるようなところがあります。

シャニマスのマーケティングをどこが担当してるか不明ですが、
高山P?池田アニメP?バンダイナムコのマーケティング部署?

ユーザーのニーズをとらえられてないな、マーケティング力が非常に不足していると言う印象があります。
ビジネス的には売上は大事ですから、失敗といえるでしょう。
もっと芸術性を残しつつも、どうユーザーに理解してもらうか挑戦するべきではなかったかな?って気がします。

シャニマス入ろうって人へ

もしこのブログ読んで、シャニマス触れようと思ったけど、アニメ難しいならやめようかな?と思った方。お待ちください。

■漫画

ストレイライトと事務員七草はづきを主体にした漫画が2本連載開始されてます。
これが分かりやすくて触れやすくて面白いですね。
コヒーレントライトはコミックNewTypeではランキングは1位か2位になってます。

■ライブ

シャニマスといえば、リアルのライブですね。
と言うかこれは行かないと、本当の良さの分からないです。

去年12月東京ドームで行われたアイマス・ラブライブの合同ライブ(通称:異次元フェス)で、最も印象に残ったのは?というXのアンケートがあって、アイマスでは「シャニマス」が一番印象に残ったようです。
1月に日本武道館で行われたリスアニ!Live2023に、シャニマスから「ストレイライト」が出演したんですが、色んな声優アーティスト歴戦のアニソンアーティストいる中で、音楽業界の人からも一番印象に残った、物販のCDが一番売れたそうです。
↓リスアニ主催者のラジオ

今月も日本武道館で、リスアニ!Live2024が開催されます。シャニマス出演します。
1/27(土)に、イルミネとコメティック
1/28(日)に、放クラとストレイライト
まずは、こちらに行ってみてはどうでしょうか?

6thライブが
・3/2、3/3に、大阪城ホール
・4/20、4/21に、横浜Kアリーナ
にて開催されます。
現地チケット以外にも、配信で参加するという手段もあります。配信は半額で安い。
2024/1/7時点では、横浜公演のチケットを1/14(日)まで受け付けています。



黒澤明とビートたけしが映画について語ってる動画があったので貼っておきます。


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