見出し画像

気づいたらプロジェクトマネージャーに!?入社して苦労したことは?【タイムカプセル大学Vol.76】

前回はKさんの経歴と入社のきっかけをお聞きしました。
今回はKさんのタイムカプセル入社後の苦悩や印象に残っていることをお伺いします!

ーーータイムカプセルに入社してから苦労したことはなんですか?
Kさん:
入社してから大変だったのは、出産・育児で直前までエンジニアとしてのブランクが長く、最新の技術動向にはついていけてなかったのと、どうしても子育てでキャッチアップする時間が乏しいところです。後はそういう自分の立ち位置に少し自信が持てなくて、周りのメンバーに対しても最初は様子見で接してしまったところですね。

自営業側で関わるメンバーはそれぞれ得意・不得意の範囲が分かっていて、その中で自分も得意分野を担当するので意見も交わしやすく進行も早いんですが、タイムカプセルでは新しい技術に関わる機会も多ければ範囲も広く、案件ごとにメンバーも違うので、最初は戸惑いもあり、実装に対する疑問があっても「今の開発ルールではこれが正しいのかもしれない」と様子見をしてしまっていたんですが、入社して2年、だいぶコツも掴んできました。「ここはもっとこうしたほうがいいんじゃないか」等、細かな疑問を解消して進めるのが一番と改めて感じています。

ーーーやっぱりこだわりが強いエンジニアさんは多いですか?
Kさん:確かにそれぞれ強みや得意な分野等の特徴はあるんですけど、本当に優秀なエンジニアさんはこだわりがない印象があります。優秀な方ほど、誰が見ても読みやすいコードを書いたり、分かりやすい設計をしている。万人向けではなく、自分独自のこだわりや癖が強い方は成長途中なのかもしれない、と個人的には感じています。

ーーーKさんは指導的立場に立つことが多いですか?
Kさん:そうですね。今もコード等のチェック以外に、要件定義や設計の進め方や進捗管理、報告・連絡・相談など仕事のやり方でアドバイスすることは多いです。これまで関わった多くの会社でも特にコミュニケーション能力に定評いただき、実は「正社員になりませんか」とお誘いも多々いただきました。やはりエンジニアにはコミュニケーションが苦手な方も多くいます。基本的な報告すら疎かになりがちなメンバーもいて、とにかく「普段から報連相」「用事がなくてもできるだけメンバーと言葉を交わす」を意識しています。気軽な交流のきっかけがあればあるほど、お客様やメンバーとの関係性もよくなります。関係性のよい案件はみんなで支え合えるせいか、何故か品質も向上するんですよね。コミュニケーションは大事だと実感しています。

技術の課題についても、些細なコーディングの疑問だとしても自分だけで抱えず、まずは気軽に相談できるメンバーに共有してみる、それで解決できないなら上のエンジニアに相談、とにかく見える化しましょうとアドバイスしています。

ーーータイムカプセルに入社して印象に残っていることはありますか?
Kさん:前職からはブランクがあったので、最初は「ドキュメントのチェック等、できる範囲から」と業務に入ったんですが、気づいたらお客様と全面交渉する立ち位置になっていて、いつの間にか要件定義書を書き始めていて……これはプロジェクトマネージャーの役割では!? と焦りました。今も、短い勤務で役割を全う出来ているか、自省しながら進めていますね。

左は20年前のお気に入り本(「人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない」も撮りたかったですが行方不明)、右の本は最近「改めて復習」と買ったPMおさらい本(入門にも総論にもオススメ)

ーーー経験豊富なKさんだからこその体験ですね。
Kさん:あと入社して印象に残っているのは……技術的にとても難しい課題があって、案件メンバーで色々試行錯誤しても解決策がどうしても見つからなかった時、相澤さんが「タイムカプセルには技術の相談窓口があり最高のスペシャリストがいる」と。その方に相談したら、本当に目からウロコが落ちるようなアドバイスをいただけて。あの感動はすごく印象に残っています。

ーーータイムカプセルに対して感じていること、好きなところを教えてください。
Kさん:色々な会社に関わりましたが、エンジニア業界で「定時ぴったりで帰りましょう!」という社風は滅多にないですよね。残業が多かったり、上司やお客様にひどく叱責されたり、それらで心を病む方もいる印象ですが、タイムカプセルでは「できる限り定時で調整」。どんな案件でもトラブルが起きると、相澤さんが「責任は自分!」と対応してくださるところが本当にありがたいです。もちろん途中途中では厳しいのですが、最終的に「分かりました」と前面に出てくださるので、成長途中のエンジニアに優しい会社だなとは感じますね。

アイザワ:必ずしもそれらが良いとは言えないですが、大事なのはお客様としっかり調整していくというところですよね。残業したり休日出勤したり、失敗した人を否定ばかりしても何も生まれないですからね。できる人は1時間で作業が終わるような業界なのですが、一方でできない人は何時間たってもできない。でも1年後にはできるようになってるかもしれない。できない人に責任を負わせて週末に出勤させることには経済的合理性はないので、できないなら帰らせて、できる人がサポートに入るほうが合理的だと私は判断します。

最終的に地域を活性化していくためには一過性の盛り上がりや改善ではダメで、最低でも5年10年の長期スパンで考えて、5年10年後に社員が幸せに暮らせるというところを目指しています。

まだまだ皆さんにはご迷惑をおかけしていますが、より働きやすい環境を時間をかけながら作っていきたいと決意しています。

タイムカプセルやエンジニア業界に感じている事を中心にお伺いしました。
次回は子育てと自営業、タイムカプセルでの業務を両立させる働き方についてお聞きしたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?