フリーランスの資金繰り

ミュージシャン、カメラマン、役者、デザイナー、振付師などなど、一般の方から見るとフリーランスという言葉がイメージできる職種なのかもしれませんが、その雇用形態は様々でして・・・クライアントと直接交渉するタイプの人もいれば、事務所のマネージャーがスケジュールをすべて管理してくれる人もいます。

今回のコロナショックで不安にさいなまれながら、「来月の家賃どうしようかなぁ・・・」なんて考えている方も多いのではないでしょうか?

専門性の高い技能での職業なので、こういった状況下での諸々の事務処理に関して得意じゃ無い方も多く、「はやくフリーランスももらえる給付金でないかなぁ・・・」とか、「いやいや10万円じゃ足りないでしょ・・・」などと毎日つぶやいているかもしれません。

でも、これが根本的な解決策にならないのであれば、早々に切り替えて融資なり、資本注入なりをしてもらって、半年ぐらいは無収入でも生きていける状況を作らないと、心がやさぐれてクリエイティブな仕事などできなくなってしまうと思うのです。(もちろん、しっかりとクリエイティブに集中できる素晴らしい方もいらっしゃいます)

もし、意を決して融資に踏み切るのであれば、以下が参考になればと思います。

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今現在、政府が用意している緊急支援対策の融資は、中小企業向け、小規模事業者向けのセーフティーネット対策融資というものが主体ですが、ご自身がフリーランスという認識をもっている方の中には、上記が対象外だと考えている方も多いのではないでしょうか?

フリーランス(これ働き方の呼び名だそうで、税法上の職種、業種の区分ではないらしいです・・・)といっても、ほとんどの方が個人事業主で確定申告をされていると思います。

法人化されてない個人事業主は、小規模自事業者という分類に入るそうで、当然ですがセーフティーネット対策の融資に申し込みできます。

このセーフティーネットは、コロナに限らず、取引先が倒産して仕事が無くなったり、売上げの回収ができなくなったときにも使えるのですが、今回はそれのコロナ用があると言うことなんですね。

で、このセーフティーネットの融資は、大きく分けると2種類あります。

一つは公庫(日本政策金融公庫)のもの、もう一つは自治体のもの。

違いは、金利とか、色々こまかい所も違うのですが、自治体が出す、危機関連認定がいるかいらないか・・・というのが。大きな違いです。

公庫はそもそも政府系金融機関なので、危機関連認定は必要ありません。公庫が独自に定めた規定(ほぼ同じですけど)に沿っていれば融資にこぎ着けられます。

それ以外の場合は、民間金融機関なりがが窓口となり、実質的に自治体が融資をするにあたり、お墨付きが必要なので危機関連認定なる書類が必要であるというものです。(一部農協とか商工会等での融資は必要ない場合もあるかもしれません)

なので、公庫で借りるのであれば・・・特に一度借りた事があるのなら速攻で公庫にいくのもありかと思います。ただ、ものすごい混んでるらしくて、いまからでも申し込みは4月中旬、面接、稟議などを急いでも1週間程度、審査に数日、入金に数日なので、連休明けぐらいになってしまうかもしれません。

もう一つの方は自治体の危機関連認定を取って、民間の金融機関経由で借りるので、まず、認定をとりにいくという作業が加わります。

この流れも自治体によって異なるようですが、東京都では認定日と発行日が異なるので、2回区役所に出向くようです。ちなみに横浜市は即日発行です。

こちらも激混みなので、ネット予約をゲットするか朝一から並んだ方が良いみたいです。必要書類が揃っていないと追い返されるので気をつけて下さい。

晴れて認定書をゲットしたら、近所の金融機関に飛び込んで下さい。口座があると話は早いのですが、都市銀行はあまりお薦めしません。というのも最近の都市銀行は融資課を支店で持っていないことも多く、融資専門の子会社に丸投げされて2ヶ月ぐらいかかることも多々あります。ここは地元に根付いた地銀か信用金庫がお薦めです。

必要書類のこと・・・とかも書きたかったのですが、長くなるのでまたの機会に・・

個人とはいえ、ある意味経営者ですから・・・頑張りましょう。




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