料理こそ、男の本分
私の叔父さんは最近
いとこ(高2)の弁当作りに熱中している。
おじさんは筆まめで
2006年ころから
毎日ブログを更新していた。
それが最近、
毎日フェイスブックに
新作のお弁当を投稿するようになった。
いくつかご紹介しよう。
![](https://assets.st-note.com/img/1666013405642-DIqhBujkMh.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1666013439418-Dls00XM0uj.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1666013502830-xtx5hSzws4.png?width=800)
この絶対弁当箱からはみ出しているボリューム感がすごい。
そして、栄養バランスというよりも、
メインメインメインといった感じの偏り方も面白い。
そしてネーミングに、椎名誠へのリスペクトを感じる。
そんなおじさん、昨日は親子丼をアップしていた。
![](https://assets.st-note.com/img/1666013815997-wcAO5gXZRY.png?width=800)
これ、卵以外のパートは鶏肉1kgまとめて作って冷凍し、
あとからたまごをいれて電子レンジでチンするのだそう。
かなりお手軽に作れそうだし、
見た目も美味しそうで作ってみることにした。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89210192/picture_pc_1552d6c3ff16fbde1bdd1268530b68b4.jpg?width=800)
鶏肉は700g、あとはとにかく
冷蔵庫にあるものをインしていく。
おそらくしめじあたりから
親子丼らしくなくなってきているが気にしない。
あじつけは、めんつゆ、酒、みりんで適当につける。
今日は彼女のお友達が来ていたので
3人分、卵は5個イン。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89212022/picture_pc_82b1adb82f01292b7749ec51287e4bf9.jpg?width=800)
完成してみると、見た目が美味しそうではない。
おじさんの親子丼は、もっと卵にまとまりがある。
僕のはツナ缶みたいにばらばらになってしまった。
でも味はとても美味しくできたので満足だ。
ふりかえっておじさんのお弁当をみると、
大胆ながら配置や色味など
美味しそうな工夫がある。
料理、奥が深い。
禅の曹洞宗を開いた道元は
中国で禅を学んだ際に
食材を買い集める初老の僧に出会う。
道元は、
なぜ長年修行してえらくなったのに
料理なんて作っているのかと僧に尋ねる。
すると中国の僧は、
お前はまだ分かっていない、
料理を作ることは
最も位の高い典座の仕事である。
長年修行したからこそ、典座になれたのだといったらしい。
それで道元はこの典座から学び、
典座教訓という本を書き、
日本に禅と一緒に精進料理を広めることになった。
「お米は自分の目を洗うように磨きなさい」
「料理をする前に流しを洗いなさい」
などこの典座教訓はいまだに多くの学びがある。
「見た目まで美味しそうにできて一人前」と、
わたしはおじさんに教わったのだな。