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やりたいことがなくて、いいんだろうか

「サクちゃん」のこと、知ってる?


ジェーン・スーさんとある方の、
新しいPodcastが始まったようだ!

ラジオのタイトルは「となりの雑談」。


相方は「サクちゃん」こと桜林直子さん。

どんな人なんだろう。
と思って調べてみると、

クッキー屋さんを経営していて、
noteにその過程を書いていて
一つの記事から本を出版していて、
自分との雑談サービスを1000回以上やっている、
noteのフォロワー3万人!

なんとも偉大なnoterであった!

サクちゃんの最も有名なnoteはこれ。


かんたんに説明すると、世の中には
「やりたいことがある人」と
「やりたいことがない人」がいる。

サクちゃんは「やりたいこと」がなかったらしい。

クッキーやさんをやりたかった、というよりも
母子家庭で、半分の時間で人の2倍稼ぎたかったんだって。


ただ「やりたいこと」がないことって
いったい悲しむべきことなのか。

サクちゃんは
「やりたいことがある人」を夢組
「やりたいことがない人」をかなえ組と名付け、

この2タイプの人間が一緒にチームを
つくるとよいと考えた。

そんな話だ。


僕にとってもこの話、とても身近だ。


「やりたいこと、みつかるといいね」


こんなアドバイス、
僕もこれまでしてきたし、
されてきたこともあった。

だけどもし、わたしたちが「かなえ組」なら
そもそもやりたいことなんて、
ハナから見つからない人なのだ。

なのにそれをいつまでも
探していてはしんどいだろう。


ただ一方でこんな不安がよぎる。

「やりたいことがなかったとしたら、
わたしは何者かになれるのだろうか


わたしは人生のなかで
何者かになりたいなと思うことが多い。

ただそれには、

胸を張って語れるビジョンがあって、
それを粘り強く実行できる胆力
があって、
みんなを率いていく必要
があるのではないか?

そう思うと、自分が情けなく思えてくる。



だが、歴史は「かなえ組」こそが
天下統一を成し遂げたことも示している。


織田信長と徳川家康

織田信長は夢組である。
もうあきらかに。

天下統一という大きなビジョンのもと、
西洋の仕組みを盛んに取り入れ、
「鉄砲の導入」「楽市楽座の開始」
などを行い、一気に勢力を拡大した。
しかし明智光秀に寝首を欠かれることになる。


一方、徳川家康。
一見天下を統一したから、
夢組の人間かと思いきや、
徹底したかなえ組の人である。


家康についてあまり不勉強だったので
上の加来耕三さんの説明によれば、

信長の先見性が100なら、秀吉は10、家康は0。

信長、秀吉の天下統一の夢を側近として支え続け、
かれにチャンスが巡ってきたのは50代後半。

夢のない家康は、いかに天下を統一したのか。

家康は反省と学びを通じて、自分がカッとなる性格で、先見性もないということを、徹底して思い知っていました。信長や秀吉はおろか、多くの家臣にさえ、能力的には敵わないということを、嫌というほど理解していたのです。
そうした家康が、乱世を生き残るにはどうすればよいか。自分より優れている者を使うしかなく、そのためには「軒を貸して母屋を取られる」という覚悟で寛容さを発揮し、すべてを委ねる以外にない、と悟ったのです。

家康は先見性のかわりに、
寛容さを発揮したそうだ。
ふところ深い、サポート側にまわったのだ。


夢組でも、かなえ組でも、自信をもって


とかく「かなえ組」は
「夢がない」「ビジョンがない」ことを
コンプレックスに抱えていたりする。

逆に「夢組」はビジョンばかり語ってくるが
いつまでも進展していないこともある。

「夢組」と「かなえ組」、どちらも必要なのだ。
手と手を取り合って、チャレンジしていこう!