「12 ラスト・カウントダウン - Last Countdown」の特異性

Xで、フェイクドキュメンタリーQ「12 ラスト・カウントダウン - Last Countdown」について、
「映された映像には、実は不思議なことなど何一つ映っていない、ただ説明文が不思議なことがあったと書いていて、見ている我々はその文言に影響されて見ている」
みたいなことを書いた人がいましてね、誰が書いたのか解らなくなっちゃいましたけど、言われてみればその通りだと思ったんですよ、
私たちは(断片ではありますが)各映像を見せられて吐き気を催すことはないし、ヒステリーも起こさないし、霊障も呪いも受けません、
で改めて「12 ラスト・カウントダウン」を見ていまして、11.が終わって12.が始まって遺影が数秒映されて上書きされちゃったのか、終了したときに気がついたんですよ、
12.が上書きされずにオリジナルが映されたら説明文は絶対に
「見たら死ぬビデオ」
じゃないですか、「見たら死ぬ」って、究極ですよ。それが故意か過失かは解らないけど消されてしまったのかと気がついたらそのまま、

この「12 ラスト・カウントダウン - Last Countdown」って、グラデーションになってないか?と気がついたんですよ。

つまり
01.人間の頭部を発見してしまった
02.意味が解らない
03.見ていると吐き気を催す
04.100%他人とは言えない相手から気味の悪いメール
05.(これの恐怖度は不明)
06.見せられた小学生たちが集団ヒステリーを起こした
07.(これの恐怖度は不明:唯一お金に言及)
08.宗教に没頭した一家が登場、ただし信者のほう
09.霊障が起きる
10.死亡者がでた
11.見たら呪われる
12.見たら死ぬ
と数字が増えるにつれ恐怖指数が上がっています。

で、私もアマチュアながら作っている側の人間として、これ言っちゃいけないのかもしれませんが、

フェイクドキュメンタリーQを現実に作っている人たち、こういうグラデーションというか回を追うごとに盛り上がっていく一貫したテクニックって、「ラスト・カウントダウン」以前に考えていたか、ちょっと疑問なんですね、純粋に怖い話を思いついた!と作っていて、年月日のこととか別の回の手がかりを仕込んでおこうとかはあると思うのですが、徐々に増えていくとか減っていくとかの一貫性、音楽でいうクレッシェンドやデクレッシェンドは感じられない、指摘している人はいないんです。
第二シーズンは〝死の後に話がどう続くか、続いているか〟、
第二シーズンとの狭間にある「EX フィルム・インフェルノ - Film Inferno」は考察した人の推理が正しければ、胎内回帰がテーマみたいで、死んで生まれ変わるのかな?
「01.ノーフィクション - Nofiction」も恐怖指数は不明
「02.プランC - PLAN C」は集団自殺のはずが地獄に引き込まれた、かな?
「03.-(basement) - BASEMNET」は何も企んでない、日常生活を送っているだけなのに地獄に引き込まれた、
「04.マインドシーカー - MINDSEEKER」は不明、
「05.怪談 - Passengers」は、私は他人の人生を奪ってしまった男の話だと思っていたけど考察で多かったのは終わったはずの嘘が終わっていなかったという推理、
「06.隠しリンク - Hidden link」は栗本薫「天狼星」で使われた心理トリック、興味を持った人が引き寄せられて嵌められていく罠、中毒にされる話だと思ったんだけど、今までの流れからのクレッシェンド・デクレッシェンド的には不明、
「EX トロイの木馬」は凸配信か。(2-7じゃないのか、EXなのか)

このエスカレーション、もしくはエスカレーションの反対(検索したらデスカレーションだって)を考察するには軸がいくつかあって、時間軸の降順もしくは昇順と、恐怖度の他にも、
・画面に映されている人が感じる度合い
・映像を受け取った人が感じる度合い
・作り手が写したおぼえがないものが写っている恐怖、
・画面を通して見ている私たち
なんかがあったり、起承転結の〝承〟ストーリーがどこに進んで行くかの提示、方向性を受け持っているとか、
そういう「お話作りの要素」から考察していくことは可能なんじゃないかと思うのですよ、なのでここで私が「不明」と書いたところは別の視点を持っている人や自分の判断に拘束されない人なら何かを見つけられるかもしれない。

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