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文学フリマ東京38 感想2


『大人のタメの童話 其ノ壱 「甲」』
  釈迦堂入史 様

 あっ、この作品は絶対に自分は好きになる、と購入させていただきました。

 読んでいてよく思い浮かんだのは、この先どうなってしまうんだろう、です。展開にどきどきし、はやくはやく、とページをめくってしまいました。
 善意が善意でかえってくるとは限らない、それでも。力強く生きる母と5人の息子たちが眩しかったです。「星の川」にあんな素敵な意味があるなんて。最後まで読みきり、その意味がわかって思わず微笑んでしまいました。
 
 情けは人の為ならず、なんでしょうか。読み終わりそう感じました。私は日々、たくさんの人に助けられています。助けてもらった分、今度は自分も、という心持ちでいます。そうありたい、そうあろうとしていますがなかなか思うようにはいきません。助けてもらってばかり。

 とても深い愛に溢れた作品でした。ありがとうございました。他の作品も読ませていただきたくなりました。

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