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コロナについて

はじめまして、本日はケンゾーと申します。

ある日、会社の電話がなった。
自分「もしもし、大t(会社の名前)…」
社長「ケンゾーおるか!!?」
どうやら、ウチのケンゾーが何かやらかしたらしい…
世界は本当に突然である。
しかし、ウチの名簿にケンゾーと名のつくプレイヤーは存在しなかった。


自己紹介〜過去編〜

むかし休みの日は”朝”起きた場合、布団の上で弟と夢の話しをするのが日課だった。
勿論、寝てみる夢である。
「今日はどんな夢見た?」
弟は聞いてきた。
「今日の夢は確か…東京タワーの天辺から飛び降りたらさ、地面にグシャってなってだいぶ体が痛かったのを覚えてる」
「凄いところから飛び降りたね。天辺?登れるんだね?」
「前話したけど、この頃夢の中で空を飛ぶ練習をしてるってやつ、最近やっと飛べるようになったんだ」

現在の自分【こんな意味のないことをよく話せるな…】

「まあ最初は全然飛べなくて、すぐに地面に引っ張られて上手くいかなかった。だからこれは夢だ!って気付くとその度に練習をして…最近やっとコツが掴めてきたよ(笑)」
「…それで東京タワーの天辺にのぼり、飛び降りたと」
「うん。地面に激突する寸前に舞い上がろうとしたんだけど、イメージが足らなかったからか頭からグシャッといったよ」

思えば、弟はこんなクソどうでもいい話を聞いて楽しそうに笑ってくれた。
…ありがとう。

今度は弟が夢の話をしてくれる。
しかし、現在我の記憶を参照してみると

【※データがありません】

と表示される。話を聞いていなかったという結果だけが残されていた…
この頃は小学3年生のときである。


『コロナについて』

日常編・仕事の休み時間
「コロナについてどう思う?」
突然、先生に難題を出される。
「トヨタが1957年から2001年まで生産と販売をしていて、セダンを中核とする乗用車ですよね。トヨタ車として初めて国外でも生産された車種だと聞いています」
「おう、よー知っとるな1996年以降は"コロナプレミオ"となったんだよな」
「そうですね。つまり今、世を騒がせているコロナも39年後にはプレミオに昇格され、掛かった人間は死ぬ。と言うことで良いですね」
「そう言う事だな」
「ではそのように皆んなに広めてきます」
事務所の方に歩き始める。
「おいおいおい!ちょっと待てって、本当に行くなよ。そろそろ回収してくれ」
「ツッコミの無いボケ人は、ただの危険な人になりますよね」
「だろ?…あれ?俺がボケたのか?」
「いえ、最初にボケてみたのはコッチなので先生が回収してくれないと…」

ツッコミとボケの担当が分からなくなっていると、
「おおーす!」
ポチを連れた大先生が登場する。
勿論、ここは会社なので本物の犬を連れて来るわけにはいかない。紐の先に付いているのは、仔犬のぬいぐるみ。
かなり年季が入っていた。

「楽しそうだな」
「今、コロナについて話しをしてたんだ」
「ほー」
仔犬のぬいぐるみが気になる…

すると神出鬼没を得意とするスーパーお爺ちゃんが蜃気楼の様に出現する。
実に楽しそうである。
「おっ!変なお爺ちゃんが来たぞ」
大先生がポチのぬいぐるみを振り回しながら言った。

「コロナについてどう思うかね?」
ポチを連れた大先生が問われる。
「ワシらが掛かると死ぬな」
「即死はしないと思いますよ」
「ワシなら即死する自身があるぞ?」
「先生、自身じゃなく自信です」
この人はよく漢字を間違うのである。

「それを言うならワシだって即死する勇気がある!」
「ちょっと言っている意味が分かりません」
「俺も即死する覚悟はあるつもりだ!」
三人のお爺ちゃんたちが負けず嫌いなのは分かりました。

「それにしてもどうしたんですか?やけに楽しそうですね」
蜃気楼のお爺ちゃんに尋ねてみた。
「分かる?(笑)製作していたおもちゃが遂に完成したッ」
この人たちは本当に自由なのである。
更に、このお爺ちゃんが製作する"おもちゃ"のクオリティーはかなり高く仕事でも役に立つ物ばかり。(詳細は省略します)

「今回は何を作ったんですか?」
「ざーんねん、もう家の畑に置いてきた。ポチが楽しそうに遊んでた(笑)」これでポチが2匹居ることになる。
お爺ちゃん達の間で流行ってるのだろうか?
「それなら俺も犬がおるぞ?」
対向意識が芽生えたらしい。
最初にコロナ質問をしてきたお爺ちゃんである。
「ちなみに名前を聞いても良いですか?」

「タマって言うんだ」

…最近、いい天気だなと思う。
「もう"お婆ちゃん"なんだけどねー食欲もなくて」
「あ、雌だからタマなんですか?」
「は?いや何言ってんだよ!!雄だよ!!!!」

ちょっと待って欲しい。
最近、お爺ちゃん達との会話が難しいと感じるのは気のせいなのだろうか?

「いいか!?俺の犬はな、玉がついてるからタマなんだぞ!!」
「よく分かりました」
難解な難事件が解決するとこんな気持ちなのだろう。
しかし、一つの疑問が残る。
「オスなのは分かりました。しかしお婆ちゃんと言うのは?」

おそらく言い間違えだろう。

「お前何言ってんだ!!オスは去勢手術をするだろうが!!!」
(すいません。よく分かりませんでした)
つまりこの人の中では、玉が無くなった事でお婆ちゃんと化したらしい

心でため息をつき、
「そのタマお爺ちゃんは今いくつなんですか?」
「知らん。30年くらい前に死んだしな」
「…...。た、確か先生はその頃自衛隊に居たんですよね?」
カチッ

!!しまった!!誘導されていたのか!?
このままでは長い長い武勇伝が始まってしまう。

2人のスーパーお爺ちゃんに助けを求めようと…

すると頭の中でアナウンスが聴こえ始めた。
『只今から、3時間コースに突入致します。受刑者の方は落ち着いて、とりあえず頷いていて下さい。繰り返します…』

…振り向く
流石は神出鬼没の蜃気楼お爺ちゃん。既に雲散霧消しており、
もう一人のお爺ちゃんの場所にはポチのぬいぐるみが鎮座していた。

結果:ポチ(ぬいぐるみ)と共に2時間コースに入りました。
途中、先生の携帯がなった時の安堵感はなかった。

その電話とは1か月間、病院生活を強いられるものだった。
勝手に、理由は喋り過ぎたのだろうと思っておく。

ご清聴ありがとうございました。

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