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【シティS2 BEST4】テンポ(とりたい)ダイナ

はじめに

おはこんばんにちは。あけましてことよろです。
普段はドイツボードゲームを遊んだり、ポケカをネタに変なアプリを開発しているなんちゃってポケカプレイヤーです。

1/4(月)にバトロコ高田馬場さんで開催されたシティリーグシーズン2にて、個人的に目標以上の結果を残すことができたため、デッキレシピのメモを兼ねてこの記事を書いています。
本デッキはBマークのカードへの依存度も高く、1/22(金)のレギュレーション改定とともにデッキが爆発することもあり、全文無料の投げ銭方式で公開します。

経緯

私自身、そこまで競技志向が高くないため、昨年12月下旬頃までは、とあるおもちゃデッキをシティリーグに持ち込もうと考えていました。
しかし、バトロコ高田馬場さんで行われた2020年内最後のジムバトルで見事0-3し、その結果に予想以上にしょんぼりしている自分にびっくりし、テキトーにカードパワーの強いデッキを握ろうと決意しました。

デッキコンセプト

現行スタンダードに触れてからの3年ほどと、時折遊んでいる過去レギュレーションの経験から、TAG Team や Vmax ポケモンでサイドが3枚動く現在のスタンダードレギュレーションは、非常に1ターンの価値が高いと感じていました。
裏を返せば、1ターンだけでも誤魔化し、テンポをとることができれば、タイプやその他のデッキ相性を覆して勝利を掴むことができる環境です。

そこで、

《マリィ》などによる積極的な手札干渉をしつつ、
ドロー力のある《クロバットV》を違和感なく4枚積める
《ムゲンダイナVmax》デッキ

を選択することにしました。
《マリィ》は《博士の研究》と比較すると貧弱なドローサポートですが、毎ターンのように《クロバットV》の特性「ナイトアセット」を使用できれば、足りないドロー力を補うことができます。

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ポケモンカードにおいて “1ターン誤魔化す” ことで得られる恩恵は、基本的には “場にエネルギーが1枚増える“ くらいなものですが、この《ムゲンダイナVmax》+《マニューラGX》デッキに限って言えば、

✓ 《ムゲンダイナV》が《ムゲンダイナVmax》に進化する
  → ベンチが8枚に増える
✓ 《ニューラ》が《マニューラGX》に進化する
  → 基本悪エネルギーが自由につけかえ可能になる
✓ 《クロバットV》の特性「ナイトアセット」をもう一度使える

のように、ボードアドバンテージを十分にひっくり返すリターンが期待できます。

デッキレシピ

ポケモン (21枚)

3: ムゲンダイナVmax
3: ムゲンダイナV
2: ブラッキー&ダークライGX
2: マニューラGX
1: マニューラ (あくのいましめ)
3: ニューラ (こっそりこわす)
1: ダークライ◇
4: クロバットV
1: アクジキング (レッドバイキング)
1: ガラルジグザグマ (かんしゃくヘッド)

トレーナーズ (26枚)

グッズ (14枚)
4: クイックボール
2: ポケモン通信
2: しんかのおこう
4: 回収ネット
1: ツールスクラッパー
1: リセットスタンプ

サポート (10枚)
4: マリィ
1: ジャッジマン
2: ネズ
3: ボスの司令

スタジアム (2枚)
2: ナイトシティ

エネルギー (13枚)

9: 基本悪エネルギー
2: ハイド悪エネルギー
1: キャプチャーエネルギー
1: ウィークガードエネルギー

解説

既存の《ムゲンダイナVmax》には、次のような問題点(弱み)があると考えていました。
と、書くと大変えらそうですが、ただ単に私がデッキの完コピが嫌いで、デッキにオリジナリティを入れないと死んでしまう病気なだけです。

✓ エネ加速手段に乏しい(《クラッシュハンマー》などのエネ破壊に弱い)
✓ ベンチを埋めると「ナイトアセット」が使えず、ドローが止まってしまう
✓ 300点以上の高打点を出しにくい

1つ目の “エネ加速手段に乏しい” 点については、《マニューラGX》+《ダークライ◇》を採用することで、擬似的なエネ加速手段を用意しています。
《ダークライ◇》の特性「ナイトメアスター」でつけられた基本悪エネルギーは、《マニューラGX》の特性「シャドーコネクション」で好きなポケモンにつけかえることができます。

2つ目の “ベンチを埋めると「ナイトアセット」が使えない” という問題は、《回収ネット》を4積みすることでその影響を緩和しています。
《回収ネット》は、《ダークライ◇》の「ナイトメアスター」を複数回使用するためにも有用で、非常に相性がよいです。

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3つ目の “高打点を出しにくい” という点には、明確な回答を出すことができませんでした。
が、《マニューラGX》とともに採用した非エクの《マニューラ》のワザ「あくのいましめ」などで150~200打点を挟むことで、相手に美味しくないサイドプランを押し付けつつ、サイドレースを進めることができたと思います。

また、デッキコンセプトの主軸である “(相手より早い)テンポをとる” ことを意識して、次のようなカードを(厚めに)採用しています。

✓ ブラッキー&ダークライGX
✓ ニューラ (こっそりこわす)
✓ ジャッジマン

《ブラッキー&ダークライGX》のGXワザ「デッドムーンGX」は、悪エネルギー5個+無色1個で “相手のバトルポケモンをきぜつさせる” という追加効果に目がいきがちですが、単に無色1個の “次の相手の番、手札からトレーナーズを出してつかえない” という効果だけでも非常に強力です。
盤面によっては、相手はワザも打てずにターンを返してくることも十分にありえます。

《ニューラ》のワザ「こっそりこわす」は、後1でしか使えない《あとだしハンマー》と同じ効果です。
こちらも《ニューラ》にエネルギーを貼っている以上、自分も相手も1ターン分だけ同じように無駄を過ごしたように思えますが、前述のように《ムゲンダイナVmax》に進化させるターンを稼ぐためであったり、「シャドーコネクション」によるエネルギーの再利用可能性を考慮すれば、こちらがよりアドバンテージを得られる状況も多いです。

《ジャッジマン》は、5枚目の《マリィ》として採用しました。
《マリィ》が登場して以降、採用しているデッキレシピをほとんど見かけませんが、毎ターンのように相手の手札に干渉するのは、《ブルーの探索》に頼るデッキタイプにはとても刺さります。

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シティリーグ結果

予選:4勝1敗 (4位 / 62名)
最終成績:BEST 4

❶ vsブルー型マルヤクデ 後6-5○

お相手は《マルヤクデV》からスタートし、順調に2体の《マルヤクデVmax》が育つ流れ。
こちらも《ムゲンダイナV》のワザ「パワーアクセル」で場にエネを温存しつつ、《ガラルジグザグマ》の特性「かんしゃくヘッド」を絡めて《ムゲンダイナVmax》のワザ「ドレッドエンド」で1体目の《マルヤクデVmax》をしっかり処理。
終盤、お相手の《ワンダーラビリンス◇》でこちらが一時動けなくなってしまうも、最後は《ダークライ◇》のワザ「アビススリープ」の2重ねむりで1ターンもらうことができ、ギリギリ勝利。

❷ vsルカメタザマゼンタ 先3-6×

お相手は《ザマゼンタV》+《リーリエのピッピにんぎょう》だけを場に出す堅実なプレイで、《ムゲンダイナVmax》以外での攻撃を余儀なくされる。
《ブラッキー&ダークライGX》や《マニューラ》で2パンを狙いたかったが、《マリィ》にも《クロバットV》にもしばらく触れず、一方的にボードアドバンテージをとられて負け。

❸ 炎MM 先6-3○

あんまり覚えていない……。
お相手の《ズガドーンGX》をとった返しに、《ルギアGX》のGXワザ「ロストパージGX」で《ムゲンダイナVmax》がロストゾーンに葬り去られる。
「ムゲンゾーン」が一時途切れることで、《ミュウツー&ミュウGX》をワンパンすることが難しくなってしまったため、2-2-2のサイドプランに切り替えて押し切って勝ち……だったような気がする。

❹ 無人ダイナ 後6-3○

いくら手札干渉しても、相手も《クロバットV》の特性「ナイトアセット」で切り替えされる苦しいマッチ。
こちらが《ニューラ》の「こっそりこわす」でエネ破壊すれば、返しに《デンジャラスドリル》でエネ破壊される泥々した立ち上がり。
お相手の《イベルタルGX》を警戒して早々に処理した後は、《ムゲンダイナVmax》同士の殴り合いがしばらく続き、《ボスの司令》1枚で勝敗が変わる終盤を迎える。
こちらが《マリィ》から手札に《ボスの司令》を握れたため、バトル場の《ブラッキー&ダークライGX》がお相手の「ドレッドエンド」でワンパンされないことをお祈りしながら、GXワザ「デッドムーンGX」を宣言。
無事、お相手の場にポケモンが9匹並ばぬままターンが返ってきたので、そのまま《ボスの司令》を使用して勝ち。

❺ ドラパルト 先6-0○

《クラッシュハンマー》4枚と特性「ちゃめっけ」を持つ《ピクシー》を積んだエネ破壊型のドラパルト。
とはいえエネ破壊のコンセプトは恐れるに足りず、タイプ相性そのままに押し切って勝ち。

準々決勝 三神ザシアン 後6-3○

《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》のGXワザ「オルタージェネシスGX」の返しにワンパンできないと、《クロバットV》が2体食われて負ける嫌なマッチ。
お相手の《デデンネGX》の特性「デデチェンジ」で《メタルソーサー》が2枚トラッシュされるのを見て、先2「オルタージェネシス」を回避できる読みの《ニューラ》の「こっそりこわす」を宣言。
期待通り先2「オルタージェネシス」は宣言されず、お相手のバトル場には《ザシアンV》が放置された状態に。
《ガラルジグザグマ》の特性「かんしゃくヘッド」+《マニューラ》のワザ「あくのいましめ」でサイドを2枚先行し、あえて《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》をスルーする2-2-2プランで勝負を仕掛ける。
続くターンでは「かんしゃくヘッド」+「あくのいましめ」で《デデンネGX》をとり、最後は《ツールスクラッパー》+「かんしゃくヘッド」+「ドレッドエンド」で《大きなおまもり》付きの《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》をとって勝利。

準決勝 小ズガ 先1-6×

《アクジキング》のワザ「レッドバイキング」によるサイド+1枚効果を絡めて、サイドレースを勝ち切りたい険しいマッチ。
こちらのスタートが《ブラッキー&ダークライGX》になってしまうと、後1には《ズガドーン》のワザ「ひのたまサーカス」300点で消し炭にされてしまう。
返しの先2ではしっかり《マリィ》でお祈りするも、《オドリドリGX》の「たむけのまい」+《デデンネGX》の「デデチェンジ」+《ジラーチ》の「ねがいぼし」×3のバリューセットで新たな《ズガドーン》が「ひのたまサーカス」400点を打ち出し、3-3でとられる清々しい負け。

むすびに

以上がデッキレシピの紹介と、シティリーグ当日のマッチの備忘録です。
このデッキを握ることを決めてから、わずか3日でここまでの成果を出すことができたのは、年末のジムバトルで鼓舞してくれたやさいさん、リモートポケカで練習に付き合ってくれた Aoiくんのおかげです。
この場を借りて感謝いたします!

この記事に興味を持ち、ここまでお読みいただいた皆さまへ。
構築に関する質問や、回してみた感想などのコメントをいただけるとすごく嬉しいです(レギュ落ちまで時間はわずかですが…)。
まあ、直前構築ということもあり「この対面はどうするの?」とか聞かれても「ぴえん😥」としか答えられない可能性は高いですけど。

それと《ムゲンダイナVmax》+《マニューラGX》デッキを握った理由の7割は、サン&ムーンシリーズ最後期で使っていた《ダークライ◇》をレギュ落ち前に遊んでおきたかったからです。あしからず。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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