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天の火と海底の土でつくられるもの 

 天の火と海底の土で焼き上げるもの

 天孫降臨というのは大まかにいうと、素戔嗚の子孫がおさめていた地上を、天照大神の子孫に譲るお話です。

 天照大神は葦原中国を治めるために建御雷神を遣わしました。
 当時、おさめていた大国主命は譲るかわりに、立派な御殿を造るのを求めました。
 それが出雲大社ですね。

 その後、大国主命に供物を献じるために、建御雷神は水戸神の子である櫛八玉神は膳夫(調理人)になることを命じました。
 櫛八玉神は鵜に化身し、海底に潜り、海底の粘土を使って「天八十毘良迦(天八十平瓮)」を作り、海藻や魚を神饌として「大国主神」に献じたとされています。

 これは神に御饗を献ずる時は、天からもたらされた火と、海底からもたらされた土によって、硬く焼き上げられた器である。これは神の力が天地に渡るということほぎなのかもしれません。

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