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稲荷の祟り

稲荷の祟り 霊談集
 ある婦人の父親は霊的な才能のある敬神家だった。ある時、家運を挽回しようと、妻ともども百日の行に入った。
 九十九日が過ぎた時に、それが尊い神ではなく、稲荷の行であるのがわかり取りやめた。
 
 それから姉ふたりが春の彼岸、秋の彼岸と亡くなり、婦人自身も死を覚悟する大病となった。
 父は、稲荷から行をしろとせまられたが、耳を貸さず、ついになくなった。
 幸い婦人は縁があり、清められ稲荷の祟りから脱する事ができたという。

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