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荒神払い

荒神払い 伊万里市史
 荒神は神のうちで一番やかましいといわれ、かまどの神と同じものと考えられた。
 そのため験力があるとされており、ヘグロ(カマドのスス)を額に塗ってでかけると無事に帰れる。カワウソ(河童)の難を逃れるために荒神さんに捧げたご仏飯をたべていくといいとされた。

 なので、まず田植えの時は、神前に苗を献じる。正月にはなまこ型の餅をお供えする。この餅を、未婚(地域によっては女性のみ)のものが食べると縁遠くなるとといわれ、老人と男子しか食べなかった。
 
 荒神はこのようなものであるので、時にはその荒魂を和らげ、招福除厄一切の魔を払うことを願った。
 これを「荒神払い」という。
 山伏の服装に似た服をきたものが、琵琶を弾じながら読経を行う。

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