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カミオクリ 新潟県史 9月29日は、オカミオクリといい、クンチアレという雨風の強い荒れ模様になる。 村々の神様は「神様の洗濯どまり」で、馬に乗って出雲の社へ1ヵ月泊まりにいかれる。 昔、この夜に長岡の成沢のお宮へ乞食が泊まっていたところ、隣村の神様が鈴馬で来て出雲行きの誘いに声をかけたが、そのお宮の神様は乗っていた馬の足が折れてしまって、あいにく今夜はいかれないと答えた。 次の朝乞食は、絵馬の神の足が折れていたのを見つけ、直してやったという。
神石 大阪を中心として名蹟勝地一晩とまりの遊覧 神功皇后が西国へ下向、瀬戸内海を西航したときのこと。 吉備国南の海辺に停泊していると、海中より石が浮かび出た。 皇后が地元の民に、この土地の名を尋ね、さらに神がいる地か尋ねた。 神のいないというのを聞き、神石を神璽として斎場を設け、大綿津見神を祀って海上安全を祈念したという。
石塚 大阪を中心として名蹟勝地一晩とまりの遊覧 上古に、素戔嗚が退治した八岐大蛇の首の骨と角が、斐伊川を流れてこの地についた。そこから、つのもりと呼ばれるようになったという。 骨の方は角森大明神におさめられ、その数は12~3あるという。 頭の方は、村人が哀れんでこれを祀り、石で塚を作った。ところが塚から夜な夜な怪火が出て、安心して眠れない。そこでスサノオの命の神霊を勧請したところ、ぴたりと止まったという。 これは現在、石塚明神として残る。
悪星 大阪を中心として名蹟勝地一晩とまりの遊覧 太平記にこうある。 聖に違ひ天に背きけるにや、邯鄲と云所へ、天より災を告る悪星一落て、忽に方十二丈の石となる。 四条院の御代、悪星が現れ、帝は災いを受けられ、伏せられた。 備中国宝福寺の鈍菴慧聡の祈祷により、悪星は地中に落ち、快癒したという。同寺はその後、護国の名を与えられ、勅願寺となる。そして三千町を賜った。 しかし、四条院は十二歳で亡くなった。 後鳥羽院の祟りや、慈円の呪いであるといわれた。 崩御につい
助次郎どん 谷山市誌 お盆の時期、祖霊のためにかやや棕櫚を使い精霊のコモを作り、そこに食べ物を置き、祭壇とする。その外に食べ物を置く、これは助次郎どんのためである。 助次郎どんは外精霊で、親兄弟や身寄りのない霊であるという。
雁や浄土の道しるべ 願望自在法 因果計数打算応用 御一新の頃、ある豪農の召使いで牛吉というものがあった。弓術が好きな主人が弓を置いたまま立ち去ったので、試しにと弓を弾いてみた。すると雁を撃ち落とした。 牛吉は弓を使ったことを戻った主人に告げると対した叱責もなく、雁を夕餉に舌鼓をうった。 それから雁の悲しげな悲鳴のような鳴き声が聞こえるようになり、 「早く妻を返してくれ」と夢で見るようになった。 牛吉は、これでは奉公もできないと、仏門に入り、雁の菩提を弔った。
邪霊通 鎮魂帰神の極意 邪霊通とは、正しき心得ないまま、幽冥の実地を試みた人をいう。その人が云うことは、参拝して咒文を唱えると必ず神霊がくるというが、それをよく検討すると、ほとんどが邪霊であって、記録にある神が鎮座することはほとんどないという。 ただ、これはその人が邪霊に感応するためという。
隅坊主 紫波の管狐その他 佐比内村の屋敷には隅坊主が居り、時々家の上方から石が降ってくる。 お膳だて(食器や料理を取りそろえて、食事の用意を整えること)をしておいたお膳が見えなくなったかと思うと、ひょっこりと側に落ちてきたりする。
笑男 土佐郷土民俗譚 笑男は山北の山中に出る怪物という。 ある奉行がのその山に狩りにむかった。しかし、赴いた日は九月十七日。 この日は山へ入ることは禁じられていた日であった。 山腹を往来し、雉を狙った時、松の向こうに十五、六才の子の姿があった。その子、奉行のことを指差し笑った。その笑ったまま次第に笑い声高くなり、小童の近くの山も石も川も風も水も響かせた。 奉行はその年が過ぎ亡くなった。 亡くなるまで笑い声にとりつかれており、時折狂っては庭で銃を乱射したという。
木の幽障 あなたの後ろに霊がいる 神木は粗末に扱ってはいけないものである。神木は銀杏や杉や槇が多いが、他に梅や松、けやきの古木には霊がよく宿るという。 同じように稲荷や祠などのそばにある木も注意しなくてはならない。どことなく風格のあることや、一種の偉大さを持つものも気をつけなくてはならない。 斉藤さんの家は木材を扱う家であった。斎藤さんの家は主人以外は女子ばかりで、男がみな早世する。 本来、材木はこういう仕事をする家では山の神にお祈りし、扱うものでこういうことはない
思いついたことがあったのでちょっと調べ始めてみた。 管狐はどこからくるのか? 管狐は伏見稲荷から請けてきたものという。 管狐の姿 いただいた直後は長さ3、4寸位の管に入れて来るので小さなものである。 家まで連れてくると管に入れたまま沢山の食べ物を与えて飼っておく。しかし、出してくれと管狐が懇願するため、いずれの飼主もみな外に出してしまう。 管から出た狐は鼠の子のように増え、一部は飼われている家から逃げ出して誰でも見境なく憑くという。 いかにして豊かにするか
飛び不動 宮城縣史 民俗3 これは弘法大師の作という。 昔、堂が焼失したことがあった。不思議なことに不動様はうしろの山の岩窟にあり、難を逃れていた。これは飛んで逃れたというので飛び不動と呼ばれれるようになった。そのときの不動の火焔の痕が岩壁にあったといわれ、以後この本尊には光背に火焔をつけないことになった。 享保16年(1731)9月7日の大地震に、うしろの山から巨石が落下して堂をつぶしたが、不動を安置した一間だけは根返りした大木がおおいかぶさって倒壊を免れ、村民は奇
祝神 いわいじん 祝神とは山梨から長野にわたる一帯の神であり、屋敷神の一種で、親類関係の複数戸の家が共同で祀る神とされ、正体も多岐にわたる。 祝神はキモッキレル(短気な)神様なので、祝神のところにあるズサの木など、枝も切ってはならないという。 2361172 大柴家では、11月の酉の日の、屋敷神を祭る日に、蛇を守る塚も祭る。三代以前の昔、蛇を殺して崇りがあったので、その霊をしずめるために祀った。祝神にお茶をあげ忘れると、夢に蛇が出るという。2361171
鬼の舌震い 出雲風土記 島根県仁多町に斐伊川の支流の大馬木川をさかのぼった所に「鬼の舌震い」と呼ばれている場所がある。ここには大きな岩が川の中にたくさんころがっている。 昔、阿伊村に玉のように美しいカミダマヒメノミコトという女神がいました。姫を好きになった一匹のワニが姫に会うため、海から川をさかのぼって来た。 姫は、たくさんの岩で川の流れをふさいで、ワニがさかのぼることができないようにした。 ワニは舌を震わせながら、すごすごと帰っていきました。 この事から「恋山