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【ソーセージ・パーティー】楽園はすぐそこにある

これは ひどい
  

 アニメーション映画ながら、R指定の大人向け。スーパーを舞台にした、心温まる食育的な物語が繰り広げられることなどはなく、悲鳴と下ネタの絶えない無秩序な本作。字幕版と吹き替え版とで、2回見てしまいました。何かが私に刺さってしまったようです(ビデ男君がお尻に??)

アマゾンプライムで視聴したのですが、本日の2021年、10月31日までの配信の様子。もし今日これを目に止めてくださった方がいれば、是非ともこの機会に!!(とは言えど、人を選ぶ内容だと思いますのでご注意を笑)

当然のように性交のシーンや、その手のド下ネタで会話が交わされるので、お茶の間が凍りつくでしょう。家族団欒で見れるようなアニメではありません笑

「神」に選ばれるために

 ショップウェルというスーパーマーケットの商品達は、「神」こと人間たちに買われることを望みながら日々を過ごしています。買われた後は楽園が約束されているとの事で、期待に胸を膨らませて歌い踊っているのがOPです。

 しかし賞味期限が切れれば店員に容赦なく廃棄されてしまったり、客の引くカートから落下してしまったものは無事では済まされず、そのまま惨死するものや人間に踏み潰されてしまうものも。「神」であるはずの人間たちの実像は、商品たちの語る姿と剥離しており、不安を抱かざるを得ません。追い打ちをかけるように、返品されたある商品は楽園など無いこと、人間は「神」などでは無いことを訴えても誰も聞く耳を持ちませんでした。

 主人公はソーセージのフランクとヒロインのパンのブレンダは、楽園で結ばれてホットドッグになることを夢見ていますが、ひょんなことからお互いに商品のパッケージから飛び出てしまいます。そこでフランクは世界の真実に触れてしまうのです…。

 多様な商品にはそれぞれに、現実の民族を当てはめられているようです。別の商品の棚というのは、人間で言うところの別の国家ということなのでしょう。食品目線ということで、何気ない調理シーンは阿鼻叫喚の地獄絵図に、美味しそうな料理の絵はグロデスク極まりないものに変貌するのが面白いところです。

 登場するのは食品だけではなく、ビデ(日本では馴染み薄いですが、膣洗浄器具とのこと)やコンドームなども喋って動きます。このビデ男君の凋落と暴走が1番の見どころと思っております笑


吹き替え版

 日本語吹き替え版があり、そちらに私の超イチオシ声優さん達が出演されていました。主人公のソーセージを包み込む、包容力ある(というのも、ホットドッグ用のパン)ヒロインのブレンダは「園崎未恵」さん。ff12のアーシェ役や、サクラ大戦Vの九条昴役等のお気品のある麗しい声が素敵です。特にサクラVでの歌声が圧倒的で大好きです。

 そんなヒロインを密かに狙う主人公のライバル(?)が現れます。彼女はタコスのトルティーヤ、「テレサ・デル・タコ」は「朴璐美」さん。ハガレンのエドや、金ローのナレーションでお馴染みですね。