価値とはなにか丨人の話を上手に聞かないと価値は生まれない
仕事をしているとこんな言葉を聞いたことはないですか?
価値ある提案をしよう!
これがメリットです!
価値ある事業を創ろう!
ぼくもよく言いますし、なんなら他の人が言ってるのをよく聞きます。
でも、立ち止まって考えてみると「価値」ってなんなんでしょうか?
ふわっとした言葉なので捉えどころがない言葉にも感じますね。
なので、今回は改めて価値とはなにかについて整理をします。
辞書的な意味での価値
デジタル大辞泉によると下記の3つの定義がなされています。
1 その事物がどのくらい役に立つかの度合い。値打ち。「読む価値のある本」「価値のある一勝」
2 経済学で、商品が持つ交換価値の本質とされるもの。→価値学説
3 哲学で、あらゆる個人・社会を通じて常に承認されるべき絶対性をもった性質。真・善・美など。
ここでは仕事にフォーカスを当てているので1が定義としては当てはまりそうですね。なので、ここでは1について考えていきます。
機能は価値だろうか?
こんな営業を受けたことはないですか?
・うちの商品の機能はこれだけ素晴らしいんです!
・他の企業と比較してこれだけ機能が優れているんです!
・導入することでこんなメリットがあります!(ドヤ)
正直辟易しますね。笑
果たして私たちは機能が欲しいのでしょうか?
あくまで機能は目的を達成するための手段ですね。
そのため機能≠価値となりそうです。
誰にとって価値がある?
改めて定義を確認してみましょう。
1 その事物がどのくらい役に立つかの度合い。値打ち。「読む価値のある本」「価値のある一勝」
改めて定義を見直すと「役に立つのか」、「読む価値のある本」、「価値のある一勝」などすべてに主語がありそうです。
つまり、誰にとって価値があるのかが重要そうですね
価値の構成要素には「誰に」が織り込まれています。
「役に立つ」について考える
価値は誰かにとって役に立つことだというところまでは整理できました。
次は「役に立つ」について考えてみましょう。
引き続きデジタル大辞泉によると下記の定義となります。
使って効果がある。有用である。「―・つ人材」「急場の―・つ」
なるほど、使って効果があることが「役に立つ」ということなのです。
次は何に対して効果があるのかが重要そうですね。
これは誰かが困ってることや悩んでることではないでしょうか?
それを解決することができるから効果があるわけですね。
つまり、価値とは「誰かの悩みを解決すること」になります。
どうすれば価値を提供できる?
価値が誰かの悩みを解決することなのであれば、価値の提供をする際には3ステップが必要です。
誰か:どんな人を想定している?
悩み:どんな悩みがどんなタイミングで発生する?
解決:どんなソリューションで解決する?
この3ステップを飛ばすと価値の提供はできません。
どんな人のどんな悩みを解決できるかを考えていますか?
もっと言うとその人はあなたの頭の中にはいません。
つまり、相手は目の前にいるのです。
その人の話をちゃんと聞いていますか?事実を捻じ曲げて都合よく解釈していませんか?
簡単なようで難しい「話を聞くこと」こそが価値提供の第一歩です。
なぜ価値について再考するのか
ここまで丁寧に価値について考えてきましたが、なぜ改めて価値について考える必要があるのでしょうか?
それは提案の多くがソリューションのみに留まることが多いからです。
誰の、どんな悩みかをすっ飛ばしてソリューションの話をされることが非常に多いので、自分への自戒も込めてnoteに書き留めました。
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