小鳥さんからの贈り物
大晦日の日、(年末年始のない職種)職場の上司から、「建物の上階ベランダに、鳥の糞があるので掃除をして欲しい」と頼まれた。
その日は他の作業に時間がかかり、対応できなかった。
翌日の元旦に、他の作業に優先して、鳥の糞の掃除に向かった。
該当のバルコニーに出ると、角の手すりの下に沢山の鳥の糞が落ちている。空気が乾燥してるためか、小さなキスチョコのように、コロコロときれいな固まりが床面に10数個落ちている。
バルコニーの手すりに止まって、そこから糞を落としたのだと想像できた。
「この糞をした鳥さんは、この場所が好きなのかな?」と思って、目を上げると、目の前に思いがけなく広々とした景色が広がっていた。
市街の路地か一面に広がる景色の向こうに、山並みが連なり、その上に青空が広がっている。
毎日時間に追われるように作業してるばかりで、そのように、心が広がるような景色が目の前にあることに気づかなかった。
鳥さんが糞を落として、私が掃除に向かうことになり、その広々とした景色・空間を知ることができた。
「鳥さんが、私にこの景色を見せてくれた。私に知ってほしいと思って、糞を落として教えてくれたのだ」
「鳥さんのお気に入りの場所を教えてくれてうれしい」根拠はないけどそう思った。
ここまで気にかけてくれる鳥さんは、たぶん、いつも励ますように姿を見せてくれる、あのお馴染みのセキレイさんのような気がする。
最上階でなく一つ下であることも、強い日差しなく眺められる。
セキレイさん、こんなすてきな景色をプレゼントしてくれてありがとう♪
小鳥さんからの、思いがけない新年のお年玉プレゼントに、幸せな気持ちになった。
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非常階段の手すりにも、10センチ間隔で6-7個、一列に糞が落ちていた。それが建物の上部6-7階にわたって同様の落とし物がある。
何か小鳥さんがメッセージを伝えようとしてくれているのかな。それとも、小鳥さんの遊び心なのかな。
どちらにしても、小鳥さんが身近に感じられることがうれしいし、心強い。
セキレイさん、これからもどうぞよろしくお願いしますね☆
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