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【TikTok LIVEレポート】2日目「TikTok OTODAMA 24時間LIVE」“ぬくもりのバトン”を繋ぎ続けた24時間

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TikTokにて、7月4日(土)18:00から7月5日(日)18:00まで開催された「TikTok OTODAMA 24時間LIVE」。「ぬくもりのバトンを繋ぐ。」というテーマのもと、総勢およそ100組の出演者が集結し、画面越しにハッピーな気持ちを結んでいった。ステージは、スタジオから生放送で送るトークパートと事前録画のライブパートで構成。累計総視聴者数が38万人を超える、大盛況のライブストリーミングとなった。

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5日(日)のトップを飾ったのは、“グッドダディ”としても名高いつるの剛士だ。「ふたりの夏がくる」でギターをかき鳴らすと、スマホ越しに爽やかな風が吹き抜ける。「みなさん、素敵な夏を!」と呼びかけると「一本の音楽」が導かれた。温度のある声はじんわりと響き、自粛ムードで凝り固まった心をほぐしていった。トーク場面では「自粛期間中は、時間があったから家族の基盤を固めてました」と、いかにも家族愛の強いつるのらしいことを語っていた。

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ピアノを引き連れて登場したのはMay J.だ。言葉ひとつひとつを落とすように「本当の恋」を歌うと、英歌詞が楽器のひとつのように響く「Faith」へ。彼女が苦しんいるときに作詞した曲ということで、「誰かの支えになりますように」という祈りがひしひしと伝わってくる。「Garden」の“未来へ歩いていく道を照らしだす”という歌詞は、今一番欲しい言葉を彼女がくれているような気がしてならなかった。

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うえのたくとは「ありがとうのカタチ」と「you」を弾き語りで披露。「画面越しではありますが、精一杯歌わせていただきたいと思います」という言葉に嘘はなく、一人一人に歌を届けようという思いが飛んできた。時間帯も相まって、優しい歌声は子守唄さながら。穏やかな空気でリスナーの心を包み込んだのだった。

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「日頃の大きな不満や不平を抱えている人いると思いますけど、ミュージシャンがそんなものはぶっとばしていこうと思いますので!」と声高らかに宣言したのは、ファンキー加藤だ。「希望のWooh」でぶちあがる様は、会場がスタジオの一角であることを忘れさせる。FUNKY MONKEY BABYSの名曲「告白」、新曲の「終わらない歌」と大盤振る舞いのセットリストを展開し、オーディエンスを大いに沸かせた。トークでは「自分の好きなものに触れながら、心を守っていきましょう」と激励を送った。

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鳴くアヒルプレーヤーとして有名なDAICHIも、この日は本業のウクレレプレイヤーとして登場。繊細な音色で「戦場のメリークリスマス」を紡ぐと視聴者を一気に引きこんだ。続く「Julius」ではエフェクターを駆使し、立体的な音楽を構築。違うリズムが重なりあい豊かなサウンドが広がっていくさまは、ぼーっと雨音に耳を委ねるような心地よさを放つ。「またお会いできることを楽しみにしています」と告げるとパフォーマンスを締めくくった。

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ひと際染みる歌声で音楽の力を感じさせたのは、加藤登紀子である。「さくらんぼの実る頃」で幕を開けると、グッと優しい風が吹きこんだ。いつかの景色を懐かしむように「時には昔の話を」を歌うと、思い出話をまじえて「生きてりゃいいさ」「この手に抱きしめたい」と想いを綴っていく。トリの1曲となったのは、今年に入ってからレコーディングしたという「未来への詩」。未来は私たちの心に芽生えるものだと歌う歌詞は力強く、こんな状況だからこそ一層の説得力をもって胸を強く打った。

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うじたまいは、キュートな歌声でカラーの違う2曲を演奏。昨日より可愛くなりたい女の子の歌である「何センチ」、学校をくそくらえと蹴散らす「独りうた~September調子はどうだい~」とポップな楽曲を展開した。

時には口笛を交えつつ、艶やかな歌声を届けたのはOVERSTREETだ。「Summertime」を筆頭に「What You Need」「All Nighter」と彼の歌声の質感が際立つ作品をプレイ。「Hold on」には、「この曲を使って、面白い動画を撮ってくれると嬉しいです」と添えた。

TEEは太陽のような歌声で、寝ぼけているリスナーを一気に目覚めさせた。「元気か、Everybody!」と呼びかけ、チルいナンバーの「UMI」からスタート。「もみまん」でオーディエンスを煽ると、画面越しにも関わらず会場の熱気は最高潮。同じ場所にいなくても、同じ空気を味わうことができるのだと立証して見せる。キラーチューンの「ベイビーアイラブユー last session」なども披露し、全6曲で笑って泣ける時間を作り上げたのだった。

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shimamoは、「YOU」と「君に出逢えて」をパフォ―マンス。時には手をふり、時には瞼の裏に大切な人を描き、今しかない彼女の精一杯を余すことなく注ぎこんだ。

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ヘルシーな歌声で耳からリスナーを癒したのは、海を感じるシンガーソングライターBaby Kiyだ。優しい歌声で「Lazy Boy」を紡ぐと、続けざまに「GIRLFRIEND」へ。いつものメンバーで音楽を楽しんでいる空気は、失われてしまった日常が現在も続いていることを暗示しているようで、温かい気持ちが心を満たす。「Hummingbird」ではセンチメンタルに情景を描き、ストーリーテラーとしての力量を存分に発揮した。

上野優華は、Shiggy Jr.節炸裂の「普通の恋がわからない」からスタート。どポップでキラキラしたナンバーは、新しい朝が来た実感を増幅させる。手を振ったり、クラップをしたり、リスナーに歌いかけるさまは音楽に距離は関係ないことを訴えるよう。「こっちをむいて」や「チョコレート」などエモーショナルな面も見せつけ、ふり幅の広い彼女自身を見せつけたのだった。

再び登場したつるの剛士は、「M」と「にじ」を披露。歌の上手さ以上に言葉の意志を感じる歌い方には、彼の人柄が表れているといっても過言ではないだろう。

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「とっても泣ける曲になっているので、聴いてほしい」と告げ歌い始めたのは、チェンタンソクだ。しんみりな歌いだしからキャッチーなサビで魅せるギャップの「トッポギとチヂミと私」をステージング。キャッチーのど真ん中をいくメロディーは、さすがTikTokでブームを生み出したナンバーといったところ。たった1曲にも関わらず、大きな爪痕を残した。

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Novelbrightは、アコースティック形態でもダイナミクスのある大迫力の演奏を繰り広げた。「ランナーズハイ」を皮切りに、エモーショナルな歌声を響かせていく。「また明日」では歌詞の強さを鳴らし、「Walking with you」では伸びやかな高音を届ける。たたき上げのライブバンドは、画面越しでも熱い時間を作りだせることを誇示して見せた。

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まつりは「インディーズ」と「だーりん。」の2曲を披露。少し高めな位置に構えたギターをポロポロと紡ぎながら、声をゆったりと落としていった。

再びの登場となったファンキー加藤は「輝け」を始めとする3曲で熱いライブを展開。温度も勢いも衰えることなく、今伝えるべき思いを音楽に込めきった。

ひとり部屋で弾き語りしている時間を見ているような錯覚を覚えたのは、703号室の岡谷柚奈だ。自粛期間中にできた「ノアの箱舟」を奏で、今の心中を包み隠すことなく吐露。「引きこもり期間中に5キロ痩せたんです」という言葉も相まって、音楽の重みがズシリとのしかかる。声を荒げるように「偽物勇者」を歌いきり、表現力の高さを見せつけた。

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「どうもぉ〜スカイピース!Yeah!!」というお決まりの挨拶でスカイピースは登場。フリースタイルラップから「青青ソラシドリーム」になだれ込むと、息つく間もない怒涛のポップナンバーを楽しみつくす。パンデミックの影響で横浜アリーナでのライブが延期になってしまった彼らだったが、悲壮感の影はどこにもない。ファンのことを、そして自分たちを信じているからこその自信が、画面越しにひしひしと伝わってきた。お祭りソングの「Skypeaceのテーマソング」や「オタパリパーティー」でぶちあがり、ライブパフォーマンスでも視聴者を満足させた。

二度目の登場となったさなりは、デビューソングと「悪戯」でライブをスタート。テクニックが向上したラップは、彼が着々と進んできたことを実感させる。新曲の「Hero」、ライブハウスの雰囲気をそのまま転用した「BRAND-NEW」と、瑞々しいパフォーマンスで魅了した。トークでは「もともとインターネットで生きてきたから、みんなに会えないのは寂しいけど、配信ライブに違和感はないかも」と告白。ニュージェネレーション世代として、時代を引っ張っていくであろう風格を放っていた。

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沖縄から心を溶かすライブを届けたのは、HYだ。サンバ調の「エール」で空気をグッと明るく彩ると、なんくるないさーの精神でハッピーを生み出す。「てがみ」と「Island」は、新里のソロでステージング。ギターの弾き語りと波音の重なりが心地よく、イベント1のヒーリング空間を作り出していた。

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May J.、Novelbrightの後半を経て、登場したのは藤井フミヤだ。「Little sky」で深い歌声を響かせると、朽ちぬ名曲の「TRUE LOVE」へ繋いだ。いろいろな時代を超えてきたからこそ響かせられる奥行きのある歌声は、たとえ直接でなくても一直線に胸を打つ。穏やかなビートに載せ「ラブレター」を綴ると、「コンサート会場でお会いしましょう!」と締めくくった。

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トリを飾ったのは真打、クレイユーキーズ with yui(FLOWER FLOWER)だ。海際で撮られた映像は、OTODAMAの空気をそのまま閉じ込めたような解放感を発する。キマグレンの名曲「LIFE」、yuiのキラーチューン「CHE.R.RY」と出し惜しみしないセットリストを構築。一気にラストスパートをかけた。地元を離れた人、地元に残った人の2人をストーリー調に表現した新曲「道」が披露され、結びの一曲に選ばれたのは、「カントリーロード」だ。色あせぬナンバーは、ゴージャスなコーラスワークにより一層ブリリアントな煌めきを放つ。誰よりも彼らが音楽を楽しんでくるという事実が、そのまま伝わってくるようなステージだった。

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寝る暇を与えない豪華な24時間は、大盛況のうちに幕を下ろした。今まで波打ち際で開催されてきた「OTODAMA SEA STUDIO 」に新たな可能性を示すような2日間になったのではないだろうか。

なかなか生で音楽に触れることが厳しい状況が続いている。しかしながら、同じ場所にいなくても、同じ時代を生きていなくても、何かを感じ取れることができるのは、音楽の良さのひとつではないだろうか。「こんな機会なんて滅多にないよ!」なんて喜ぶことはできないが、今だからこそ受け取れるものに丁寧に目を向けていきたい。そんな風に強く感じることができるイベントとなった。

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