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TikTok、自殺・自傷予防について研究する専門家の方々と「若者の自殺・自傷予防とTikTokの役割」をテーマに「自殺予防ラウンドテーブル」を開催

ショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」は、10月10日の世界メンタルヘルスデーに先立ち、2023年10月4日(水)に「自殺予防ラウンドテーブル」を開催しました。

当日は自殺・自傷予防について研究する専門家にご参加いただき、TikTok Japan社員と「若者の自殺・自傷予防とTikTokの役割」をテーマに議論しました。

本ラウンドテーブルには、自殺・自害予防について研究する専門家4名にご参加いただきました。
専門家の方々を交えたディスカッションでは、初めに日本社会における若者の自殺・自傷の特徴と背景について専門家の方々の分析を伺い、現状への理解を深めました。
その内容を踏まえ、若者によって発信される自殺・自傷に関するコンテンツやメッセージの持つ意味および見逃しがちな重要なリスクシグナルについてのディスカッションを行いました。
その後、TikTok Japanから、TikTokのコミュニティガイドラインや安全啓発キャンペーン、ユーザーが自殺自傷を暗示するコンテンツやアカウントを報告できる機能などについての紹介を経て、最後に、オンラインプラットフォームの影響力を踏まえ、TikTokが行うべき取り組みについて議論しました。

ディスカッションでは、専門家の皆さんから以下のような多様な意見が寄せられました。

・ 自殺及び自傷の背景や特徴について、意図の区別が難しいケースも少なくはないが「止めてほしい」という想いや「生きるため」に自傷する若者が多く、精神疾患や孤立などが絡んでいるケースもある。また、目的の違いである程度、行動に違いが出てくると分析している。

・ 日本においてはネットいじめを含むいじめ及びハラスメントの体質はまだ根強く、いじめの時間が長いほど自殺率が上がるとされている。また、50代以上の男性及び若い女性の自殺が増えている傾向にあり、経済的な理由や就職難が関係しているであろう。

・ 自傷行為に関するコンテンツをSNSやプラットフォームに投稿するのは、「共感をしてほしい」という想いと「孤独を癒したい」という想いから。他者とのコミュニケーションと捉えている若者も中にはいる。また、頼れる人が身近にいないと、オンライン上で頼れる人を探す傾向が見られ、受け入れてくれる人と繋がることを諦めない傾向が見られる。

・ 隠語やシグナルが使用されている場合、自殺や自傷を暗示するコンテンツやメッセージを特定するのが相対的に難しい。そのような隠語やシグナルは流行ってからでないと気が付くことが困難で、どのような言葉は隠語として使われるかは予測も難しい。オンライン上やプラットフォーム上で頻繁に使われている言葉のモニタリングが常に必要。また、自殺や自傷関連のコンテンツ投稿者の傾向を研究の上、事例を対策に活かすのが重要。

・欧米で成功しているいじめ予防プログラムとして「傍観者教育」がある。その様な世界で有用とされている啓発の一端をTikTokが「フランクな場所」として担える部分があると思う。

・ 既存のセーフティーネットへの誘導が現在効果的ではなく、「電話」をするハードルが高いという背景がある中で、TikTokの親しみやすさを使った心を動かす取り組みを実施していってほしい。画面の中の世界だけに没入するような施策よりも、周囲のサポーター向けの啓発やリアルなつながりにフォーカスするような啓発の実施も重要。TikTokはゲートキーパーとなりうる存在。

「自殺予防ラウンドテーブル」開催概要
■日時:2023年10月4日(水)17:00 - 18:30
■テーマ:「若者の自殺・自害予防とTikTokの役割」
■ディスカッションポイント:
・ 日本社会における若者の自殺・自傷の特徴と背景
・ 若者によって発信される自殺・自傷に関するコンテンツやメッセージの持つ意味
・ 見逃してはならないリスクシグナルについて
・ オンラインプラットフォームの影響力及びTikTokを含むプラットフォームが取り組むべきこと

■出席者(順不同)
自殺・自害予防について研究する専門家4名
TikTok Japan社員

TikTokは今後も、専門家の方々との連携のもと、社会課題の解決に向け、意見交換を実施してまいります。

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