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TikTokが、たった3ヶ月で本業を変えてしまった<ぞのさんっ インタビュー>

ぞのさんっ

突然ですが、まずはこちらの動画をご覧ください。

こちらのTikTok動画、見ていただくとわかるように、iPhone一台でもカッコよく撮る方法を紹介しています。

そんなダイナミックかつおしゃれな動画をほぼ毎日アップし、現在ではTikTokで約150万人のフォロワーを抱えているのがぞのさんっ(@zono.sann)です。

TikTokの人気クリエイターに、自身のストーリーや動画投稿のコツ、フォロワーの増やし方、ヒットするコンテンツの秘訣などを聞く「TikTokクリエイターインタビュー」。

今回ご紹介するのは、こちらの「ぞのさんっ」です。

彼は、いかにしてフォロワーを増やし、人気を集める日本トップレベルのTikTok動画クリエイターになったのでしょうか。

TikTokがきっかけで、「本業すら変えてしまった」というぞのさんっの驚きのストーリーをお届けます。

TikTokで“求められている動画”を投稿したら…

 もともと、趣味でドローンや一眼レフを使って風景や人の動画を撮るのが好きだったというぞのさんっ。

「そういう動画をTikTokにアップしていました。ただ、全然フォロワーが増えないし、いいねももらえなかったんです。やっぱり、“求められる動画”をつくらないと誰にも見られないし、見られないと動画の価値を発揮しないと気付きました。」

 ぞのさんっの言う“求められる動画”とは、ユーザーが見たい動画のこと。

「僕のような映像を撮るのを趣味にしている人が思う“いい動画”と、TikTokを使っているユーザーが求めている動画は違うんですよ。」

 そんな気づきを得たのは、日本列島に新型コロナの脅威が迫ってきた今年3月ごろのこと。

 コロナの影響で、ぞのさんっの本業である観光業の仕事がほぼなくなってしまった時期だったのです。

「リニューアルにあたって着想を得たのは、DA PUMPの『U.S.A』でした。一昨年ブームになりましたが、あの曲ってみんなが真似できるダンスじゃないですか。たぶん、みんなが真似できるコンテンツのほうが実は価値が高いんじゃないかなと思ったんです。」

 そこで、「誰でも真似できる動画」をコンセプトに、TikTokへの投稿動画をiPhoneで撮れる動画のみに思い切ってリニューアルしたぞのさんっ。

 すると、いきなりリニューアルの効果が現れました。

 2020年4月18日。

 この日を境に、ぞのさんっの運命が大きく変わることとなりました。

「この日投稿した動画をウィル・スミスさんがシェアしてくれたんですよ。それがきっかけで日本以外の海外の人もたくさん見てくれました
世界のトップクリエイターと並んだ事で世界を感じるようになり、僕から見える世界は一変しました。」

 さらに、日本に本格的にコロナの波が押し寄せたあともぞのさんっの勢いは止まりませんでした。

「いちばんバズったのは、6月2日に投稿したタオルを使って撮影したこの動画です。これは世界中に拡散され、海外のクリエイターさんも真似してiPhoneで撮影する人が増えました。」

 こうして、今や世界中でぞのさんっのようにiPhoneで個性的な動画をアップするクリエイターが生まれることになりました。

撮影アイディアは圧倒的引き出しの多さで決める

 ぞのさんっはこのような斬新で迫力ある動画をどのように撮影しているのでしょうか。

 何か参考にしている動画があるとか?

「ある程度はあります。ただ撮影内容はロケ地でほぼ決めてるんですよ。基本的に撮影場所に行って、その場所で降ってくるんです。正確には思い出す感じです。そして色んなアイディアが絵具のように混ざり合うんです。もちろん決め打ちの時もあります。」

 たとえば、先ほどの動画は回転するカメラワークにコロナ で自粛期間中にベッドの上で生活するというストーリーを組み込んでいます。そして動画がループする事でそれが連続して続いているみたいな感じです。世界中の人が共感してくれました。動画というツールを使って共感や感動を世界に届けているという事です。

 こうして、撮影を終えた後、ぞのさんっは編集作業に入ります。

「iPhoneのアプリも使いますが、ほかにはfinal cut proというソフトも使っています。ただ、僕の動画は見た人が真似したくなるようなものになるように意識しています。“やってみよう”と思うとフォローしてほかの動画も見る気になると思うんですよね。」

本業すら変えてしまったTikTok

 実はぞのさんっ、投稿動画の大幅なリニューアルにより、自身の仕事にも大きな変化があったといいます。

「TikTokがきっかけでクリエイターのオンラインサロンをはじめました。現在40人ほどが所属していて、多くの企業からオファーも入るようになりました。今後はこちらを本業にしていこうと思っています。」

 なんと、もともと宿泊経営をしていたぞのさんっはクリエイター兼経営者というのが職業になってしました。真逆の立ち位置を両方こなす、これは本当に難しいけど可能性に満ち溢れているなと思います。

「撮影と編集はもちろん、TikTokの仕組みを理解していて、SNSで拡散する流れまで話せる人ってまだそんなに多くないみたいなんです。チームを組めばアイディアもたくさん出てくるし、拡散方法まで議論できるんですよね。」

 そして、何より驚きなのがこの全てのことがわずか3ヶ月の間に起きた出来事であること。

 ぞのさんっの人生は、たった3ヶ月で大きく変わったのです。

「この3ヶ月でわかったことは、自分がワクワクすることを本気でやっていくことができれば生きていけるということ。正直、みんなTikTokをやるべきだと思います。」

 ぞのさんっ曰く、TikTokはレコメンド機能があるため、「発信すればそのテーマに関心のある人が勝手にレコメンドしてくれる」。

「何より、好きなことをアップし続ければ投稿が続くし、工夫をするモチベーションも持続するんです。まず、自分がどんなテーマに関心があるか考えて、それだけを投稿してみてください。僕のように本業に必ずなりますし、周りが実際そうなっています。」

 今後は、人の心を動かすコンテンツで世界をとると決めているそうです。

「TikTokは言語が関係ない事が多いです。動画って、見た時のインパクトがコンテンツなので、ボーダレスなんですよ。一方で、TwitterやFacebookは文字ベースのSNSです。TikTokは非言語的なのでそのジャンルが好きな人を世界中から集められるのもメリットです。」

たった3ヶ月で人生は変えられるーー。
そしてそれはまだ始まったばかりだということ。

「今後レコメンドの時代が世界的にくる。そしてその時に日本人として経営者として世界の先頭に立って見たいと本気で思っていますし、その景色を最高の仲間達と一緒に見れたら、人生幸せだなあと思っています。」

 そんな奇跡のストーリーを聞いたいま、TikTokをはじめてみたくなった人もいるかもしれません。

 あなたも、自分の好きなジャンルを見極め、“求められる動画”を投稿してみてはいかがでしょうか。

クリエイタープロフィール


ぞのさんっ
大阪府出身、1992年生まれ。会社員時代に一級建築士を取得。多くのプロジェクト管理を経験後を宿泊事業で起業。コロナにより全ての仕事がなくなり、SNS発信を本格的に開始。ウィル・スミスさんが紹介する世界各国のクリエイターとして日本人で唯一選出。現在は自身のサロン「Creator’s Campus」の代表。TikTokフォロワー150万人(2020年9月末時点)

禁無断転載

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