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「東大メンタル」要旨&実践

 著書は「東大メンタル」すなわち、「やりたくないことでも、結果を出す力」(非認知能力)の持ち主、西岡壱誠さんと岡山大学准教授の中山芳一さんが書かれた本です。受験勉強だけでなく様々な活動に生かせる内容だと思いました。要点を整理しつつ、本書に書かれているテクニックやステップを実践しました。

 本書は東大メンタル(やりたくないことでも、結果を出す力)をつけるために4つの課題(壁)を提示し、それに対する解決策を提案しています。一つ目は「目的」の壁。二つ目は「やるべきことがわからない」の壁。三つ目は「モチベーション」の壁。四つ目は「戦略」の壁です。

1 目的の壁

 「やりたくない」と思うのは「やったほうがいい」と思っていることの裏返し。
→「やりたくない」は主体性の中にある。

 主体性→(筆者の解釈)自分で目標を立てて、前向きに取り組むこと。

主体性の3ステップ

1 「とりあえずの目標」を設定して行動を起こす

2 「とりあえずの目標」に「個人的な理由」をつけてスイッチを入れる

3 「楽しむテクニック」を使って「ゾーンに入る」
  
  「楽しむテクニック」を身につける方法(例)

 1 ゲーム化
  
  STEP1 具体的な数字で目標設定
  STEP2 制限時間を設定
  STEP3 達成出来たらゲームクリア、達成できなければゲームオーバー

 2 3種の目標で結果の精度を上げる

  ( STEP1 状態目標がある )
  STEP2 行動目標を決める
  STEP3 数値目標を決める
 
 3 二重目標でメンタルに保険をかける

  STEP1 最低限達成したいラインを「最低目標」として決める
  STEP2 最高で達成したいラインを「最高目標」として決める
  STEP3 2つのラインの中間あたりを意識し、頑張る

実践

 主体性の3ステップ

 1 同志社大学に指定校推薦で進学する。

 2 優秀な学生や教授に刺激されながら勉強したい!

 3 「ゲーム化」
  1 偏差値57~60
    (日本史、数学→65、国語、英語→55~60)
  2 8/27の「第2回校内実力テスト」まで
  3 推薦条件 〇or ✕

2 やるべきことが分からないの壁

 次の一歩を踏み出すカギはメタ認知(他者との比較の中で俯瞰的な目線で自分の位置を把握する)にある。

(東大生の?)勉強法

1 現状把握(メタ認知)

2 理想描写(目標を立てる)

3 理論提供(方法論を構築する)

このステップを踏むことで自分の努力が目的地へとつながってる感覚を持つ。

メタ認知を持つために不可欠な条件

1 素直で謙虚

2 他者視点

3 型の重視

メタ認知力を高めて行動に移す3つのステップ

1 「得意・不得意×できる、できない」マトリクスで優先順位付け

2 3ステップで目標を具体化
 (1-3-2の「3種の目標」を使用)

STEP1 状態目標の達成に必要な要素を5個以上書き出す
STEP2 状態目標の達成に役立つ行動目標を5個以上書き出す
STEP3 STEP2で出した行動目標を数値目標に変える

3 「To do」→「Doing」「Done」リストでさくさく実践

実践

 1 2月の進研模試、4月のスタディサポートの2つのテストからマトリクス作成。(英語の文法要素はスタサポだけを参考にした。数学Ⅱは進研模試だけを参考にした。)

詳細 

ジャッジ基準:「得意・不得意」は主観的な判断。直感で判断する。
       「できる・できない」は客観的な判断。トータルで見てその大問で取るべき点数を取れていれば「できる」。

国語

目標GTZ・偏差値 B1,A3・55~60

漢字・熟語 不得意 できない
評論 得意 できない
小説 得意 できる
古文知識 得意 できない
古文読解 不得意 できない
漢文知識 不得意 できる
漢文読解 不得意 できない

マトリクス(国語)

数学

目標GTZ・偏差値 A2,A1・65

数Ⅰ・A

数と式 得意 できる
2次関数 得意 できない
図形と計量 得意 できない
データの分析 不得意 できる
場合の数と確率 不得意 できない
図形の性質 不得意 できない
整数の性質 不得意 できる 

マトリクス(数学Ⅰ・A)

数Ⅱ

三角関数 得意 できない
指数・対数関数 不得意 できない
図形と方程式 得意 できる
式と証明・複素数と方程式 不得意 できない

マトリクス(数学II)

英語

目標GTZ・偏差値 B1,A3・55~60

単語・イディオム 不得意 できない
関係詞 不得意 できない
凖動詞 得意 できない
接続詞・前置詞 不得意 できない
比較 得意 できる
仮定法 不得意 できない
文構成 得意 できる
読解 得意 できない
リスニング 不得意 できない

マトリクス(英語)

2 状態目標 → 学力を上げる。

※ 「STEP3」は5/28日の進研模試に向けた数値目標とする。

 1 1 「評論」(得意×できない)、「漢文知識・読解」を解けるようにする。
   2 「図形と計量」、「2次関数」、「三角関数」(得意×できない)を解けるようにする。
   3 「単語・イディオム」を覚え、「読解」を解けるようにする。
   4 「リスニング」を解けるようにする。
   5 勉強時間と勉強の質を高める。

 2 1 Challengeをベースに「教養としての大学受験国語」にも取り組む。(評論)
     Challengeをベースに「力をつける漢文」にも取り組む。(漢文)
     
   2  Challengeをベースに過去の模試にも取り組む。
  
   3 「システム英単語」をベースに「ターゲット1200・1400」にも取り組む。Challengeに取り組む。

   4 「東進 共通テスト実戦問題集(リスニング)」に取り組む。

   5 規則正しい生活習慣で生活する。
     隙間時間は勉強する。正しい行動選択。(量)
     状況に合わせた勉強内容。眠くなったら基本寝るor内容変更。(質)

 3 1 Challenge4月号(「評論」の箇所)→5/25までに終わらせる。
     教養としての大学受験国語(「二元論」と「自己」)→5/21までに終わらせる。

     Challenge4月号(「漢文」の箇所)→5/21までに終わらせる。
     力をつける漢文→5/25までに終わらせる。

   2  Challenge4月号(「図形と計量」、「2次関数」の箇所)→ 5/25までに終わらせる。
     2月の進研模試(数Ⅰ・A、数Ⅱ)→5/19に取り組む。

   3  Challenge4月号(「英文解釈」、「長文読解」の箇所)→ 5/25までに終わらせる。
     システム英単語→5/18(p99~103)、5/21(p103~107)の確認テストに向けて毎日、勉強する。

   4 東進 共通テスト実戦問題集(リスニング)(第3回)→5/18に取り組む。

   5 23:00(~24:00)就寝、6:15(~7:45)起床の規則正しい生活習慣。
     学校の休み時間は基本、模試勉。28日まで「ロザンの楽屋」、「毎週キングコング」以外のYoutubeは見ない。

 3 ベットの側面にリストを貼り、常に進捗を確かめられるようにする。

「To do」→「Doing」「Done」リスト

3 モチベーションの壁

 東大受験は「いかに心折れずに戦い抜けるか」の勝負でもある。
→課題はやりたくないことをやり続けること。

 モチベーションの保ち方を自分の中で確立している人こそが、やりたくないことを継続して、結果を出せる。

 多くの東大生と話すようになって私(中山さん)が気付いたのは「ポジティブとネガティブを行き来している」ということ。

 人間のやる気が起きるプロセスは2つに分類される。
一つはプラスのモチベーション。(「たい」の発想)
もう一つはマイナスのモチベーション。(飢餓感)
東大生と話していて感じるのはこの双方向のバランスの良さ。

モチベーションの持続力を高める2つの思考法

1 両面思考の重要性

賛成か反対か、2つのうち、どちらか一つを選ぶなどといった問題の際にどちらの立場になって答える方が、得点が取れるか判断できる。

反論の反論を書ける。

2 プラスとマイナスを切り替える「リフレーミング」

リフレーミングは「枠組みを変える」「見方を変える」ということ。

 マイナス思考→プラス思考 3つのテクニック

 1 自分の身の回りの全てにマルをつけてみる

 STEP1 自分が今、置かれている環境下で不満に思っていることを書き出す
 STEP2 それに対して、無理やり、プラスな要素を見出して書き出す
 STEP3 その後、何か問題が発生しても、再び無理やり、プラスな要素を見出す

実践

 1 修学旅行に行けない可能性が高い

 2 その4日間、練習(サッカー)でき、コンディションを維持できる。
   返ってきたお金を違うことに使える。

 2 運に乗れ(恵まれている環境に気付く)
 
 3 勝者の言い訳でPDCAサイクルを回す
   (勝者の言い訳→たら・れば思考で失敗の原因を仮定すること)

   STEP1 「得意・不得意×できた・できない」マトリクスで「できなかった」に分類されているスキルを一つ上げる
   STEP2 それがどうしてできないかを考える
   STEP3 理由を踏まえて改善案を考え、2-3の「To do」に追加する

実践

 1 英語の「読解」

 2 単語やイディオム、文法の知識が浅いから。

 3 「単語・イディオム」の知識をつけるため、システム英単語を使って勉強する。(2-実践-3、参照)

 プラス思考→マイナス思考(飢餓感がない時のリフレーミング) 2つのテクニック

 1 勉強している人を見て、勉強しようと思う

 2 他人の視線で縛る
   →予言を自己成就させるSNS活用術

 STEP1 「〇〇を目指します」という目標を宣言するSNSアカウントをつくる
 STEP2 同じジャンルの目標を持つ人を、SNSで探してつながってみる
 STEP3 目標達成に向けた努力をSNSに記録して、つながっている人たちと共有する

4 戦略の壁

 戦略性の本質は「必死さ」だと思う。
→「びっくりするような努力のアプローチ」こそが戦略。

 受験を突破するためのテクニックのような戦略性こそ、結果を出すための最後のピースなのではないでしょうか?

メタ認知から戦略を構築する3ステップ

 STEP1 「できること」と「できないこと」の境界線に立つ
 STEP2 「できないこと」を解決する仕組み・テクノロジーを探す
 STEP3 今の自分に適した仕組み・テクノロジーを特定する

実践

 1 夏休みが終わるまでには数学Ⅱ・Bを一通り終わらせたい。
  (授業と同じスピードでは終わらない。)

 2 スタディサプリを活用する。
 
テクノロジーを活用するための3つのテクニック

1 「起きたら困ることリスト」をつくる

 STEP1 この先1ヵ月の予定の中で「成功させたい」と思うことを1つ考える
 STEP2 それが失敗するとしたら、どんな原因が考えられるか、5個以上挙げる
 STEP3 「STEP2」で考えたことを回避するために、事前にできる対策を考える。できるだけ、モノや他人に頼るような対策にする。

実践

 1 今週のF2リーグ「学法石川 セカンド」に勝つ。

 2 1 怪我や体調不良により試合に出られない。
  
   2 暑さや豪雨などの悪天候で平常心でプレーが出来ない。
 
   3 ロングボールの競り合いやセカンドボール回収局面で負けてしまう。
    →主導権を握れず引き分け、もしくは失点して負け。

   4 ミスから失点し、守りきられる。

   5 チャンスを決めきれず、引き分け、もしくは失点して負け。

   6 セットプレーから失点し、守りきられる。

 3 1 練習前の(動的)ストレッチやお風呂後の(静的)ストレッチを欠かさずやる。

   2 暑さ→あげ日に走り込みをし、心拍数を高めておく。
    豪雨・強風など→環境に合わせたスタイルでプレーする。

   3 準備(ポジショニング、予測など)を怠らない。80分間走りきるため、あげ日に走り込みをし、心拍数を高めておく。

   4 立ち上がり→相手を背走させるようなパス選択などシンプルにプレー。ミスを事前に防ぐ声をかける。ミスを予測し、ミスした後の切り替えを速くする。

   5 練習から1本、1本のシュートにこだわる。自分が決める。

   6 無駄なファウルやコーナーはなくす。ゾーンの確認。前日の雰囲気。

2 自分の頭を使う前にネット検索してみる

STEP1 上記の6つの中の「失敗する原因」の中で特に大事だと思うものを一つ選ぶ。
STEP2 その対策をネット検索し、使えそうなものを探す。
STEP3 ネット検索で出てきた対策と自分で考えた対策を比較する。

3 とりあえず口角を上げる

 人間は笑うから笑顔になるのではなく、笑顔だから笑うという側面がある。


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