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そして優しく生きる

 生きていれば、幸運(こううん)に恵まれ幸せな時を過ごせる事もあれば、不運な事態に直面し辛い時間を過ごさざるを得ない事もあります。

 ただ、人生の不思議は、人それぞれ、幸せの基準が違うために、その事態を幸せと感ずるか不幸せと感じるか、なかなか一様ではないようです。幸(こう)には、思いがけない幸せ、幸せを与える等の意味があります。また、運(うん)には、巡りあわせ、定め、運ぶ等の意味があります。即ち、幸運(こううん)とは、思いもかけず幸せに巡り合うこと。

 正しく生きる、優しく生きる。そう努めていると、自然のこととして、幸せな時間が巡ってくるのかも知れません。

 運も実力のうち、などと言うことがありますが、運を引き寄せるのは、私達の生き方に拠るのでしょう。

 私の住んでいる千葉県内の養老温泉に、養老山立國寺(ようろうさんりっこくじ)というお寺があり、その中に、金色の菩薩様が祀られています。この菩薩さまを、地元では出世観音と呼んでいますが、立身出世、合格祈願などを祈る方々が、お参りにやってきます。参拝者は、願いの実現と努力の継続を誓って帰るのでしょう。そして、幸運にも、願いがかなった暁には、またお礼参りに来るそうです。