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妊活の記録 中編

こんにちは。ちひろと申します。
今回は前回の続きですので、前編がまだの方はこちらを先に読んでください。


泣いている患者をガン無視でワクチン同意書を書かせる病院に不信感を持った為、
不妊治療を専門としている、自宅から少し離れた病院へ行くことにしました。


待合室に入ってびっくり。不妊治療をされている患者の多さ。


仲間がいる。
これはとても心強かったです。

看護師さんが最初に聞き取りをしてくださったので、ここに来た経緯を説明しました。

風疹ワクチンの重要性について、丁寧に説明してくださいました。と同時に、同意書を無理に書かせたりはしないから、じっくり考えて欲しいと言われました。


診察では子宮内膜ポリープについて、不妊に直接影響のない位置とサイズであることを説明されました。


また、AMHの数値は低いけれど、妊孕力(妊娠する力)は年齢とイコールである為、まだまだ希望はある。と言い切ってくださいました。


「ワクチンを打った後、2ヶ月間を無駄にしない為に、できる検査を全部しましょう」

「子宮卵管造影検査を受ける時期をワクチンの時期と照らし合わせて、2ヶ月後に受けられるようにしましょう」


ここでなら、ワクチンを受けても良いと思えた私は、その日に同意書にサインしました。

初診時に子宮がん検診、超音波検査、一般採血、甲状腺機能検査を受けました。


ワクチン接種後、2ヶ月間は生理周期に合わせて、低温期の検査、排卵期の検査や、抗精子抗体検査、抗ミューラー管ホルモン・AMH検査を受けました。


パートナーも精液検査を受けてくれました。


色々調べた結果、原因不明の不妊症と診断されました。


2ヶ月後、風疹抗体検査を受け、結果は抗体あり。

嬉しくて思わず笑っちゃいました。

そして当初の予定通り子宮卵管造影検査を受けました。


子宮卵管造影検査は子宮の中をある意味掃除して、通りをよくしてくれるので、検査後6ヶ月間はゴールデン期間と呼ばれ、妊娠しやすい状態になります。


私はゴールデン期間中に2度妊娠、化学流産しています。

生理が1週間遅れ、妊娠検査薬は陽性。

さらに1週間後超音波検査を受けるも、胎嚢(赤ちゃんのいる袋)がない。

さらに1週間後も胎嚢がない。
妊娠はしているけれど、赤ちゃんはいない。

その後生理が自然ときて、化学流産と診断されました。


その数ヶ月後、再度妊娠。
検査薬は陽性、胎嚢はない。
妊娠しているのに、つわりに似た症状もあるのに、赤ちゃんはいない。
そのまま1ヶ月経過。
1ヶ月遅れで、自然と生理がきました。


私は妊娠できないんだ。


あまりにも悲しくて、抑うつ状態が続き、職場で頻繁に倒れるようになりました。


食事を一切摂れなくなった時期もありました。
その時は「このままじゃ死ぬ」と気づき、
子どもが欲しい、生きなきゃ」と、自分を奮い立たせました。

私の状態を一番近くで見ていたパートナーは、何度も私を止めようとしました。

「子どもがいなくたって良いじゃないか。十分幸せだよ。猫でも飼おうよ」

妊活やめようか?という話し合いはパートナーと何十回としました。

「もうやめる」と言った次の日に

「やっぱり続ける」と言って、

また次の日には「もうやだ。◯にたい」と言い、

次の日には「もう少し頑張る」

情緒が完全にやばかったです。


心が悲鳴をあげていたんだと思います。

走り続けることしか頭に無く、立ち止まることができませんでした。

「子どもが欲しい」
この気持ちに心が呑まれてしまっていました。

パートナーの気持ちを考える余裕がありませんでした。

パートナーは妊活をやめて欲しいと言い続けていました。

それでも私の気持ちを尊重して、
続けさせてくれていました。

でも本音は、嫌だったんだと思います。



ゴールデン期間最後の月、治療のステップアップを希望し、人工授精の同意書にサインしました。

次回、後編になります。
ありがとうございました。

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