男子の下着と尊厳 ブリーフの思い出

僕が子供の時は男の子はみんなブリーフを履き、小学校高学年くらいから徐々にトランクスに移行していった。

僕は中学2年生くらいまでは白ブリーフを履いていた。
学友のおふざけで体操着を脱がされ白ブリーフを晒され、馬鹿にされたことがきっかけになり、親に頼んで新しい下着を買ってもらった。一時期はトランクスやボクサーブリーフを履いていたが、高校生の時にはブリーフに戻っていた。
トランクスにもボクサーブリーフにもそれぞれメリットがあるが、僕はブリーフが1番良かったのだ。
感覚的に太もも周りに生地があるのが苦手なのが主な理由だが、多感な時期にトランクスでは突如現れる生理現象を隠せないし、ボクサーブリーフは股間が蒸れてしまい僕にとっては皮膚トラブルが絶えなかったのも大きい。(今思うと下着そのもののせいではなく時期的なものだったのかもしれないが。)

しかし、この皮膚トラブルこそ当時の僕をブリーフ派に決心させるものとなった。
痒みに耐えきれず何度か皮膚科を受診することとなったのだが、問診で性病の可能性を疑われ、交際経過もないのに性を想起させるフレーズひとつで体が反応してしまい、鎮めなければと思う間もなく診察で股間を露わにして、軟膏を塗ってもらい、物理的な感触でさらに体が反応してしまって、上に向いてしまったものを手で押さえて隠す抵抗をするも、医師から「そっちも見るからちょっと手どかしてね」と言われ、僕は観念した。
医師が愚息を視診・触診したのは数秒程度だったが、その時は何を言われるのか気が気でなかった。
そしてボクサーブリーフを履いたから皮膚トラブルになったのだと考えた当時の浅薄な思考の僕は、以降ブリーフしか履かなくなった。

高校時代、学友から「何故ブリーフを履いてるのか」と聞かれたが「トランクスもボクサーも肌に合わない」と答えていたらそのうち聞かれなくなった。彼らにはさぞ僕が異端に見えただろう。

アウターよりインナーの方がその人の性質をより強く反映してるように見えてしまうし、実際そうなのだと思う。
だからこそ下着選びは自身の尊厳を守ることにおいて重要な役割を持つものだと、男の子は学ぶのだ。尊厳の中身は人それぞれだが。

そして今、20代半ばになるが、僕は基本的にはブリーフ派だ。
白ブリーフを愛用しているが、スタイリッシュなデザインのものも、トランクスもボクサーブリーフも持っていて適宜使い分けている。 

下着にまつわる思い出や個人的に気に入ってる製品のことについて、今後書き留めていくこととしたい。

標題の中身も薄く駄文をつらつらと書いたが、要はただの性癖の暴露である。




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