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論理の継投、非論理の継投(CS1st突破)(2019/10/9投稿)

2019/10/7 18時 横浜スタジアム 〇2-1(DeNA)

これほど疲れた試合があったことか、と思うくらいのしびれる展開でしたね。

ファイナル進出の成果をあげたタイガースの選手・首脳陣の皆さん、ありがとうございました。「勝つ」の強い気持ち、少しだけタイガースの選手が上回っていたようにも感じました。素晴しいです。

勝てば進出・負ければ敗退のサドンデスの第3戦。普段の試合では絶対に観れないのが、「投手は代わるのか・代えるべきか、代わるなら誰がよいか?」が毎イニングあるという点でした。観ていて思ったのは、継投にも「論理の継投」と「非論理の継投」があるなと。

私見ですが、この試合のタイガースの継投は次のように区分しました。

・4回高橋⇒島本:論理の継投(この試合の位置づけを考えての攻めの継投)

・5回も島本続投:論理の継投(試合展開と投球内容から続投が安全)

・6回岩崎投入:論理の継投(前日打たれたとはいえ、9イニング乗り切るのは岩崎必要)

☆7回岩崎続投:非論理の継投(理屈ではなく岩崎と心中と腹をくくった感じ。祈るようにピンチを観ている矢野さんの表情が印象的。同点になったとき、「あかんかったかー」という表情。)

・7回途中ドリス投入:論理の継投(満塁でドリス、一見博打(非論理)にも見えるが、論理的。この回を同点で終える可能性を追うのであればドリスしかなかった。同点で終わるか、はたまた4点取られて終戦か。結果、同点で終える。勝利の最大のポイント)

☆8回球児さん投入:非論理の継投(普通に考えれば能見さんか守屋投入。そこを、球児に賭けた・預けた。球児さん自身並びにナインの想いとも一致した感もある。

普段は「論理の継投」がほとんどだと思います。采配への解説・評論は「論理や理屈が通っているか」で語られています。しかし、切羽詰まった試合は非論理も登場する。その意味でシーズン最後の6連勝あたりからのタイガースの試合は継投策が大変面白いです。矢野さんの意思が感じられます。

結果論からいうと、岩崎投手の7回続投の非論理は失敗、球児さん8回から投入の非論理は成功。しかし、非論理で勝負賭けた後のドリス投入で失敗が救われた。ドリス、ナイスです。

DeNAの方は、第3戦については全て論理の継投になっていたように思います(CS3試合における今永投手・上茶谷投手の使い方はいまだに??ですが)。点を取られた国吉投手、エスコバー投手の場面も、その手でいくしかないという意味で論理の継投。結果、失点になってしまったと。そういう意味では、投手力そのものがこの3試合に限ればタイガースが上回っていたのかなと思います。

ちょっと理屈っぽい投稿になってしまいましたが、感情移入しながらの観戦で以上のようなことを思ってました。

さて、今晩からCSファイナル。思いっきり讀賣の胸を借りましょう。

ファイナルでも面白い継投がどこかであるでしょう。

初戦は、山口投手 V.S. 望月投手

いいじゃないですか。ここを取ったときに、またなにかの流れが生まれそうです。負けた時は「山口やし、しゃあない」と思いましょう。

だいちゃん

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