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トランプ3度目の刑事起訴内容


昨日のトランプ元大統領の刑事起訴に関して、一通り色々ニュース聴いたんでまとめる。

今回の起訴は

NY州検事のトランプのポルノ女優への口止め料支払い含む選挙費用計上不正の件、

連邦司法局特別捜査官ジャック・スミスによるトランプが自宅に機密文書持って帰ってた件、

に続き3度目で、多くの米国民が「いやいや、あれが一番ヤバかったでしょ、、、誰かちゃんと起訴されないと。」と思ってた1−6議事堂襲撃事件の件。

起訴内容


1。国家への欺罔罪 conspiracy to defraud the United States
2。公的手続き(1−6の事)の妨害の罪 conspiracy/attempt to obstruct an official proceeding
3。国民投票権の侵害を企んだ罪 conspiracy against rights

有罪になれば合計最大50年の禁固刑。

蓋を開けてみたら、議事堂襲撃のあの日のイベントへのトランプの直接の関わりについてではなかった。

議事堂襲撃案件では現在1000件以上現場で暴れてたinssurectionistー反乱者ー相手に検事局が刑事裁判をやっている。トランプが彼らに直接「暴れろ」と命令した証拠などある訳もなく、その立証は難しいから議事堂襲撃イベントに紐つけてトランプを刑事起訴するのは難しいだろうと言われていた。

1-6議事堂襲撃

ボーン・アイデンティティから出てきたのかな、と言う風貌の特別捜査官ジャック・スミスはそれではなく、「1−6に至るまで、”不正選挙!”のデマをひっきりなしに流し、国民を欺き、有権者の正当な権利(投票し、それが数えられる)を侵害しようと試みた、そこに犯罪性がある」と言ったのだ。

「みんな、起訴状読んでね❣️」と特別捜査官

起訴状全文はこのリンク先から読めます。

https://www.npr.org/2023/08/01/1191493880/trump-january-6-charges-indictment-counts


被告人、ドナルドJトランプ



1−6下院調査委員だったジェイミー・ラスキン下院議員はこの3番目が一番重要な罪で民主主義の根幹を揺るがすものだ、と言っている。正当な選挙結果を覆す事、とは、そこに入れた有権者の票を無効にする、という事だからだ。

起訴状によると、選挙直後、トランプが「選挙結果がおかしい!」と訴え、60件以上の訴訟を各地で起こしたことなどは、合法でありトランプの権利である。問題なのはその後、再集計など数々の検証の末ほぼ全ての訴訟で負け、彼の周りの有識者が全員「不正はなかった、あなたは負けたんだ」と教えた後ーーー自分が負けたと知っているのにーーー嘘をつき続けたことだ。

5件のステップ

1。州レベルの選管委員に対する集計操作せよとの圧力
2。複数のスイング州で手下を「州選挙人」に選出し州の選挙結果を改竄して連邦に届けさせようとした
3。司法局の仲間を使って「不正あったと当局は見ている(←嘘)。選挙結果を承認するな。」との書簡を州行政に公布しようとした
4。副大統領に「選挙結果承認するな」と脅した(「お前は正直過ぎる!」と言ったと証言あり)。
5。1−6当日、暴動を放置どころか暴徒を扇動し公的手続きを中断させた。

。。。。ダメじゃない。。。マジで。。。

これらに対して、起訴状(45ページの簡潔なもの)にはそこまで突っ込んだ記述はないがジャック・スミスは膨大な証拠を入手していると見られ、反証は難しそうとの事。

一番大事なのは「自分が負けたと知っていたのに」の証明であるがそれに関して1−6上院調査委員会が既に大量の調査をし、「知っていた」と結論づけたことは私たちの記憶にも新しい。

これ、去年の夏だって!!うそー。。数ヶ月前かと(涙)


そこから、更に、無表情のロボット検査官ジャック・スミスが数ヶ月調査しているのだからたまったもんじゃない。

共謀者

起訴状に6名挙げられているが、名前は伏せてある。でもジュリアーニシドニー・パウエル、ジョン・イーストマン(上記2番のフェイク選挙人を共謀)、ジェフリー・クラーク(上記3番の司法局の仲間)辺りであることは間違いない。彼らの名前が伏せられている理由は

1。できれば大統領共和党候補が決まる来年7月前までに裁判を開始したい。早急に事を進めるために雑魚は一旦置いておき、トランプに集中したい

2。この6人との司法取引の可能性を残しておきたい

の2点。

どんな裁判になるか

この起訴は前回の機密文書案件とは違い(フロリダ管轄)、DCで裁判が行われる。くじで選ばれた判事はターニャ・チャッカン。1−6反乱者の案件も多く受け持っており彼らに対する「厳しい量刑」で有名な判事だ。

うん!厳しそう!!


更に、今回DCでの裁判と言う事で、陪審員もDCの住民から選ばれる。1−6議事堂襲撃はDCの住民に大きな心の傷を残しており、直後に街が閉鎖状態になった事など、当時のショックを忘れていない。トランプ側にとってきつい陪審員になるだろうと予想される。

大統領選への影響

今回の起訴直前での世論調査では共和党内でのトランプ人気は未だダントツ。トランプ対バイデンの数値もほぼどっこいどっこいだそうで。。。

トランプ、支持者たちは「魔女狩りだ!」と主張。

「言論の自由だ。嘘だろうがなんだろうが憲法で守られている。」などとトランプの弁護士は言う。

シンクタンク"Public Citizen"のチーフ、Robert Weissmanはデモナウで
「嘘言った事自体が犯罪ではないんです。その嘘で選挙結果を覆そうとしたから犯罪なんです。犯罪者はいつだってスピーチしますよ。"これは銃だ、金を出せ"と言ったから言論の自由で強盗が裁けないとはなりません。」と言っていた。

しかし、もしこのプロセスに時間がかかり(トランプは大統領になる前から生涯ずーーーーーーーーーーっと訴訟にまみれて生きている。彼の常套手段は”のらりくらり”。とにかく引き伸ばして相手を疲弊させる。)選挙が始まり、トランプがまた大統領になっちゃえば、今上がっている3つの起訴のうち2つ、エージェント・スミスの裁判はおじゃんにできる。なぜなら大統領は「お前クビ」できるからだ。(州から訴えられてるのはその権限なし)

なので、トランプは牢屋行きを免れるために必死で選挙に取り組むでしょう。

おかしいですね、その新しい高い弁護士代は誰が払ってんです?
政治資金みたいですね。
あちゃー。



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