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主婦ポリ番外:NY知事クオモ(6.12)

概要:警察リフォームに関する州法パッケージ"Say Their Name"アジェンダにサイン。

6/12

(*今日は2014年警察官に締め殺されたエリック ガーナーのお母さん、2006年に警察官に射殺されたショーン ベルのお母さん、黒人活動家アル シャープトンが来てます。げぇ、、、アル シャープトン、話長いんだよなあ、と思ったら今日の会見は40分!やはり、、。)

本日はコロナ禍104日目。
ジョージフロイド氏殺害からの社会不安19日目。

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COVID関連。

今まで患者数や、ICU使用数で感染をモニターして来ましたが、再開後からは毎日の検査結果をモニターしています。ダッシュボードで皆さんも確認して下さい。

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Hotspots対応。郵便番号によって感染率が平均の2倍もある場所があります。そのようなHotspotsには特別の注意を払い、リソースを集中させています。

死亡者数 42

6/6 45
6/7 39
6/8 46
6/9 53
6/10 36
6/11 42(内病院32、老人ホーム10)
死亡者数がここまで下がると、併存疾患のうち、どれが死因かの診断の誤差範囲となります。モニター値としてはあまり意味がない数値となります。

再開した他州のほとんどは感染最拡大。23州で感染拡大が確認され、15州で医療負荷値を更新しています。再開後の感染拡大が制御できず、結局また閉鎖した州もあります。

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NYは再開後もしっかりと感染縮小を続けている稀な州です。再開の方法が慎重だったからです。

このウェブサイトは州毎の実効再生産数Rt値をトラックするサイトです。

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インスタグラムの創始者が作りました。NY州の値が全国で一番低い。数週間前、状況が全国最悪だった事を考えれば、現在感染抑制において全国をリードしている、というのは素晴らしい偉業です。州民の皆さんの自制とコンプライアンスのおかげです。これを無駄にしないように、賢明な再開を続けていかなければいけません。

Stay New York SMART

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社会機会均等の正義

連邦の改革が次の点で求められます
●教育の機会均等
●子供の貧困撲滅
●安価な公共住宅
●司法の改革

NY州は話すだけでなく実際の行動で変革を全国に先駆けて推進していきます。

●該当警官の懲戒記録の公開(50-a)
●警察のチョークホールド(首締め)禁止
●司法長官による警察暴行事件の調査(地元の検察官ではだめ)
●マイノリティーを悪人と仕立て上げるフェイクの911通報の犯罪化

州議会員の努力と、活動家達の声を上げ続ける努力で、これが実現します。

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警察リフォームは長く必要性が語られていたものでした。ジョージフロイド氏の前にも犠牲者がたくさんいます。本日私達はそれに対して「enough is enough(もうたくさんだ)」と言う日です。何人死ねば私達は動くのでしょうか?今がその時です。

NYS Police Reform & Reinvention Collaborativeを本日発動します。

●各地域の警察機関(500)に変革プラン提出を求める知事令
●変革プランフォーミュラは次の項目で
ー警察官の権力執行規定(どういうときに銃を使ってよいか、の規定など)
ー(イベントなどの)集団の誘導/警備方法
ー無自覚の偏見を認知する訓練
ーde-escalation訓練(緊迫した事態を安定させる術)
  ー更生の為の司法の実施
  ー地域に根ざした活動
  ー地域住民からの苦情に関しての透明性
  ー地域住民からの提案全て
●上記のプランを「地域住民とともに」確立すべし
●4/1までこのプランを法として通す。出来なかった場合は州援助無し

地域コミュニティーの住民が警察の信用を失っています。これを再構築していかなければいけません。

(*すんません。どうも。訳者です。
警察、という組織に関していろいろな記事を読みました。その起源の人種差別観(元々奴隷を取り締まる組織だった)、組織としての根腐れ感。このような「reform」に関して一番の問題は幾ら「州援助」という罰則があったとしても警察に対する全ての「規則」はそれを強制する機関が存在せず、警察内の組合の異様な力も相まって、結局は「自分で律してね」と言っているだけ、という所です。

そこにインセンティブが存在する訳はなく、化石燃料業界に「気候変動の為にお願いだから自分で律してね」と言うのと同じ事です。

「首締め禁止」といいますが、エリックガーナーが首締めで殺された2014年、首締めが警察の訓練の一部だった訳ではありません。これから「発砲する時はこれこれこう言う状況じゃなければダメ!」という規則ができたって、それはenforceするんですか?警察官着用のカメラ?「おっと、大事なところで電池切れ」など幾らでも言えます。訳者の私見になりますが、「reform」路線はもう万策尽き、この腐った警察という組織を一度解体するしか抜本的な解決にはならないと感じています。)

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(*州上院議員のAndrea Stewart-Cousinsと州下院議員Carl E. Heatstieがスピーチしました。police reformの必要性を自身の経験もふまえて訴えていました。)

ここまで多くの犠牲者が同じ事で命を落としている。フロイド氏の死を受けて今やっと私達が「機構/社会/制度」の問題であると確認できた事を考えれば、今までの犠牲者の命が無駄に失われた訳ではない、と言えます。

エリック ガーナーの死は無駄ではなかった。
ショーン ベルの死は無駄ではなかった。

アル シャープトン、お願いします。

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(*アル シャープトン。市民権運動の活動家。めっちゃ有名人。手袋がトレードマークです。クオモと喧嘩することもあるけど、今日は褒めてました。州援助を止めてまで各地域警察機関に変革を要請するという強硬な姿勢が素晴らしい、と。20年前ワシントンでMLKのマーチをした時、クリントン政権閣僚で参加したのはクオモだけだったと言っていました。「その頃の私はもっと太っていたし、もっと攻撃的だった。その私と共に歩いてくれた。」そうです。だから大事な時に動いてくれると信じていた、と。他州の知事もこれに続くべき、と言っていました。良い仕事をした。褒めてやる。いまのこの時をエンジョイしとけ(そのうちまた文句言うから)。

この後知事令にサインをしました。)

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