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北京2022オリンピック競技大会関連の中国商標を調べてみました

北京2022オリンピック競技大会のために、
北京オリンピック組織委員会が出した、中国商標について調べてみました。

先日、ツイッターでつぶやいて、いろいろ興味示す方がいましたので、ここでは、もっと詳細にまとめてみたいと思います。
いろいろビックデータ解析をすると見えてくるものがあるので、今回は、中国商標が調べられる有料データベースであるmozlenを使って調べてみました。

4187件

このDB上では、合計4187件がヒットされました。これらの商標は、45の全区分で出されています。

出願番号の形式がおかしい?

出願番号の形式が通常の商標と違ってA000062みたいになっていますが、これは、「特殊標識」と言った形の商標だからです。保護期限は4年で、更新も可能です。「特殊標志管理条例」と言う法律に則って管理されています。

準ずる法律は違うものの、管理する行政機関は同じく特許庁になります。
北京オリンピック組織委員会は、去年の秋頃から一気にこのような特殊標識で出しました。当然、その前は、通常商標として出していました。

第23168253号商標

例えば、2017年に出したこの商標は、通常商標です。
因みに、【东奥(東奥)】とは、冬季オリンピックの中国語略称です。

重要な商標

ビックデータ解析で見ると、以下の単語を重点的に抑えています。
・北京2022
・BEIJING2022
・東奥
・東奥会

出願頻度

頻度でみると、4番目に多く出したのがXXIV…と言う商標です。
これは、第24回オリンピック冬季競技大会の英語表記である「XXIV Olympic Winter Games」で、合計135件出していますね。

出願年度の推移

これらの4000件超の商標は、具体的に何時頃出したのでしょうか?
出願年度の推移を見ると、2017年~2018年掛けて約半分の2000件ぐらい出しました。この時期の商標は、通常商標です。

通常商標の一覧

この時期の商標は、基本的に標準文字で出しています。

その後、
2019~2020年は一段落して、開会半年前の2021年秋頃から集中的に2000件弱の商標を、特殊標識として出しました。
LOGOが決まったのもあり、保護期間が4年しかない問題もあったので、開会直前になったこのタイミングで、一気に出したと思います。

特殊標識の一覧

以上

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