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知財重視型経営

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知財重視型の経営をされる方に役立つ情報をまとめます。
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日々の仕事で生まれるノーハウを常に貯めて置くのが大事!

前回は、商標業務の効率化の話をしました。 特に、特許庁から毎年更新される指定商品名のリストを社内DB化して、素早くほしい指定商品名を探し出す話をしました。 今回は、特許庁が提供する指定商品リストにない指定商品の場合、新しく見つけ出した情報を、如何に整理し、如何にDB化するかについてお話します。 社員達の日々の仕事で生まれるノーハウを常に貯めて置きたいとの需要から生まれたEcoIPの機能です。 ご存知の通り、日本特許庁は、指定商品・指定役務名を自由に書いても受け入れます。

中国の知財出願件数が凄まじい!

中国の最新の出願件数推移をみたら、恐ろしいぐらい多く出しています。 今年5月発表したデータ(2020年の1月~4月分)。 今年12月発表したデータ(2020年の1月~11月分)。 日本の年間出願件数はこちら! 特に、 実用新案、日本人は日本で年間3000件ぐらいしか出しません。 それに比べ、中国人は中国で年間300万件近く出しています。 日本の1000倍の量です。 また、 意匠の場合、日本人は日本で年間3万件ぐらいしか出しません。 それに比べ、中国人は中国で年間70

自分の商標が他人に先取りされるリスクって非常に高い!【中国編】【知財重視型経営】

先ず、質問1つさせてください。 【質問1】 自社の商標が、中国で、他人に先取りされた経験ありますか? この質問について、答えが100%【YES】であるはずです。 もし、【NO】であれば、それはあなたが勘違いしています。 我々に中国商標サーチレポートを求めてみてください。(笑) なぜかと言うと、 現在、世の中では、年間約900万件の商標が新しく出されますが、 そのうち、6割超が中国で出されています。 3年前の2017年データからみても、中国では既に年間575万件出され、 最近

自分の商標が他人に先取りされるリスクって非常に高い!【日本編】【知財重視型経営】

前回、中国で商標を他人に先取りされるリスクってほぼ100%だと言いました。 じゃ、それでは、日本はどう? 日本でも他人に商標を先取りされるリスクはあるんでしょうか? 知財重視型の経営者に知っておきたいことがあります。 知財を重視する、知財を重要性をご存知の経営者は、先ず、商標のことを頭に入れてください。 日本の商標出願も激増中! 日本の商標出願傾向は、上のグラフの通りになります。 これは日本特許庁が出したレポートからの抜粋で、 最近の10年間の日本の商標の出願傾向です

そもそも知財って矛 ?それとも盾 ?

そもそも知財って矛 ?それとも盾 ? 今回は、このネタでお話したいと思います。 先ず:質問3つもし、 自分が売っている商品に対し、特許取得済だから、 その商品を売っても大丈夫だと思っていませんか? もし、 自分のビジネスに関わる知財さえ確保して置けば、 自分のビジネスを好き勝手にやっていいと思っていませんか? 知財を持っているんだから。 自分が発明したことを国が認めてくれたんだから。 知財が俺を守ってくれてるんだよ。 知財が俺の正当性を証明してくれてるんだよ。 知財って