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迷いに迷って勧められた加配保育をお願いした話

いきなりですが、うちの長男はたぶん普通ではない。

この「普通ではない」という表現は間違っているかもしれないけど。


当初夫婦でフルタイムで仕事をしていたため

0歳児クラスから保育園。

初めての子育ては右も左もわからなくてとても大変だった。

あ、でもその2年後に次男が生まれた時が一番大変だったかな。

話を戻して・・・

長男は小さいころからおとなしいタイプ。

保育参観の時にも手遊びや歌など全くやらない。

ママのおひざにちょこんと座りながら指しゃぶりをしていた。

とにかくトーマスが大好きだった。

トーマスのプラレールをたくさん買った。

おもちゃをたくさん買ってもらえるのは第一子の特典だね。

トーマスランドも何回も行ったなぁ。

首すわりもお座りもハイハイもたっちもあんよも

まぁまぁの平均の中に入るペース。

とにかくずーっと指しゃぶりをしていた長男。

おとなしい。

言葉も少なめ。

初めての子どもということもあって、言葉が少ないとか、いろいろ気になるところがあった。

とりあえず成長についての相談を希望するの欄にチェックをつけ、半年に1度、自治体の発達障害の相談員さんのところへ通うことに。


場所は市の保健センター。そこにはいつもおもちゃがあって、子どもが遊ぶ様子を見てもらったり、私が息子の日常の様子を話したり・・・という程度。他のお子さんもいたんだけれど、他の子への興味は一切なし。

あと髪の毛を食べているとかっていうのは決定的。

その髪の毛を食べるというのは、かみかみ、ごっくんというイメージではなくて、指しゃぶりと同時に口の中でもごもご・・・暇さえあれば、もごもごもごもご。

1本だけ。

何度、口の中から髪の毛を発見しただろうか。

飲み込む意識はなく、たまにたぶん間違えて飲んでしまったような。

うんちと一緒に細い髪の毛が出てくるということも。

その長男は今はもう中学1年生。

髪の毛を口に入れていた時のことはちゃんと覚えている。

口でなぜもごもごしていたのか、その理由を聞いてみると

触感が好きだったから。食べるという意識ではなかったみたい。

当初は気になる行為ナンバーワンだった。

だって他に同じようにしている子の話を聞いたことがなければ、当初お世話になっていた自治体の相談員さんにとっても初めて出くわした異常(?)行為だったから。

そんな背景もあり、2歳児クラスの後半で担任の先生に勧められた加配保育。

加配保育」とは言ってこない。

加配保育とは、漢字のとおり、通常以上に特別に目が行き届いたものにしてもらう保育

3歳児(年少)クラスになると担任が一人になってしまう。

うちの子は少し補助の先生がいた方がいい。

うちの長男に常に目を配れる先生がついていた方がいい。

そう言われた。

え?!

うちの子発達障害?!

ショック・・・

確かにね、平日は保育園の先生方が家で母親がお世話する時間より長い。

それくらい長い時間を客観的に、しかも保育園という集団生活の中での息子を見ている先生たちの判断は間違っていない・・・はず。

でも認めたくない。

加配保育を勧められる判断材料になったであろう点は次のとおり

★保育士の呼びかけに対し反応がない(例えば〇〇しましょうという指示に対して反応できない)

★部屋に一人ポツンといることがあった(その時は外遊びの時間で他の子たちは外にいた)※2歳児クラスで

★運動会でのダンスが一緒にできない

★言葉が少ない

★友達との関りがほとんどない

★ハンカチを結ぶことができない(毎日帰りの支度の時にやっていることなので繰り返すことで他の子たちはできるようになる)

などなど

思い出すといろいろある。

1人でポツンといても平気。集団行動が苦手。コミュニケーション能力がない。

そんな性格だから友達とのトラブルはほとんどない。

逆に言うとけんかができないということなんだろう。

絶対に!!加配保育なんて不要!!うちの子は発達障害ではない!!

加配保育必要ありません

そう断った。2歳児クラス12月のことだった。

それなりに悩んで断ったはずなのにやっぱり気になって仕方がない・・・

先生たちの判断は間違っていないはず

でもうちの子は大丈夫。他の子と同様にみてもらえれば大丈夫・・・

なはず。

でも気になって仕方ない。

仕事中も気になって仕方ない。

いろいろ調べる。

調べた結果。


年度末の最高に忙しいときに

加配保育お願いできますか

私の心は動いた。

やはり子ども本人の事を考えたら

加配お願いした方がいいに決まっている

そう決断できた。

親の見栄で加配保育を拒否するべきではない。

保育園だって保育士だけの判断ではない。

保育園や幼稚園を巡回している巡回支援専門員という人がいる。

うちの長男は支援が必要とその人も判断している。

年少・年中・年長と3年間加配保育をお願いした。

年長では加配の先生の目が少なくても行動できるようになった。

決断は間違っていなかった。

小学校に上がる前だからこそ手厚い支援が受けられる。

そう勧められたりもした。

でも自分の心が完全に拒否しているときは何を言われてもダメだね

そう気づいた。

本当に心から子どものことを考えたら拒否する理由なんてなかったんだ。


親として成長できた

そう思いたい。

正しい判断ができたんだとあの時の自分を褒めたい。


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