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かつては「大嫌い」だったあの鹿島のチームの本拠地に乗り込んだ話。<1>

鹿島アントラーズが、かつては大嫌いでした。
 鹿島アントラーズというチームが、前は大嫌いなチームの一つだった。
 一昔前ならビスマルク、最近なら三竿健斗に安西幸輝(現ポルティモネンセ)。ヴェルディの中核を担っていた、もしくは将来担うはずだった選手について、幾度となく鹿島への移籍があったことや、アウェイの選手に容赦なくブーイングを浴びせたり、一部のチャントが非常に過激なチャントな内容である事実を知る度に、端から見るとほぼ偏見、逆恨みに近い感情ではあったのだが、彼らに対して絶対ぶっ倒したい、憎い相手という感情がどんどん強くなっていた。
 徐々にそういう想い、考えが変わってきたのは、何人か鹿島サポの中でヴェルディに兼任してくれているサポーターの存在であったり、ヴェルディを応援してくれている女優さん、松尾薫さんがヴェルディの次に応援しているチームが鹿島だと言っていたことだった。そういった方々の存在から、アントラーズのことも理解できるようになり、わだかまりが溶け、「憎いチーム」から「絶対に負けたくないチーム」というチームに変わっていった。

カシマサッカースタジアムに行ってみたい
 ある日、ふと思い立ったことがある。2017年より再びヴェルディの試合に足を運ぶようになり、日産でマリノスの試合も幾度か見た私は、気がつくと、関東にあるほとんどのチームのスタジアムを制覇していた。わずか3年で私のフットワークは格段に軽くなり、気が付けばパートナーも巻き込んで、新幹線や特急でなければ行けないような、松本や新潟にも遠征していた。
 だが、ヴェルディ戦以外に脚を運んだ高校サッカー選手権やこの前の川崎VS島栖などの試合も含めて、少なくとも関東にある日本のほとんどの巨大スタジアムに足を運んだと思っていた自分の中で、一つ関東近郊にあるはずのスタジアムであるにもかかわらず、一度も足を運んだことがないスタジアムが、まだ一つあったことに気付いた。
 「そういえば、昔から知ってるスタジアムのはずなのに、行ったことないよな、カシマサッカースタジアム」
 国内屈指のスタグルの数を誇り、その臨場感と独特な雰囲気、相手チームが震え上がること間違いなしの、サポーターの熱い応援。どんなところなのか興味があり、単純な好奇心で行けるタイミングを探していた。
 そんな中去ることの11月10日、久々に行こうとしたマリノスの三ツ沢札幌戦がチケットが完売してしまいお預けとなり、ヴェルディの試合はもともと翌日。その日にカシマで鹿島vs川崎というビッグカードが組まれていると知った私は、年甲斐もなくワクワクしながら、初めての地、カシマサッカースタジアムに足を運ぶことにした。

・まるでタイムスリップしたかのような、駅の様子
 はい、堅苦しい前置きはこれぐらいにしまして笑、実際の遠征レポートに入っていきます。
 一般的には東京駅から直通バスで向かうルートがメジャーなんだけれども、出足が遅かったせいでバスが即効満席になってしまい、電車でゆっくり向かうことに。しかしなかなか乗り継ぎが大変。電車を何本も乗り換え、なんやかんやで佐原駅に。(いや、朝起きれなくて直通の急行に乗り損ねた自分が悪いんだけれども)
 カシマスタジアムへの電車はローカル線だけあってか本数がなかなかに少なく、佐原駅までは順調に乗り継いでいたが、そこでスタジアム直通の電車が出るまで1時間ほど待つことに。これから向かうのか、電車を待ってる高校生?ぐらいの男の子の川崎サポがいました。こんな子でも一人で遠征してるのか・・・すげーな。
 そして12時を回ったところで、待ちに待った鹿島への電車が到着。すごかったのが、電車に乗っている人の半分近くが既にユニ姿、もしくは乗車してすぐにユニに着替えていた事。この電車の利用者ってやっぱりほとんどがそういう方なんだろうか。地域にサッカーが文化として定着しているんだなと実感しました。鹿島神宮まで電車で行き、そこからサッカー開催時のみ営業する幻の?駅「カシマサッカースタジアム」へ到着。数年前までは鹿島神宮から38分ぐらいかけて徒歩かタクシーとかで行くルートしかなかったみたいで、大変だったでしょうな・・・。臨時バスとか出てたのかしら。

 そして何より驚いたのが、この鹿島線は入場対応が紙の切符のみということ。普段ICカードに慣れている自分としては面食らいました。本数が限られているため、混雑と乗りはぐれ回避のためか、出口で帰りの切符も一緒に販売していたのですが、それも紙の切符、それも結構大きめの昭和感あふれるレトロな切符(写真撮り忘れました、ごめんなさい)店員さんが金具でパチンってやる光景を見て、タイムスリップした気分になりました笑。一部の人たちがアントラーズの本拠地周辺を鹿島国とか呼ぶ(揶揄?)のはこういうところなのかもしれません・・・。
  さて、そんなこんなでカシマに入場(入国)した私ですが、スタジアムの中でも驚きの光景が・・・

 TO BE CONTINUED・・・ 


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