46.スラムダンク創作山王でわちゃわちゃする話(一之倉聡)



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※スピンオフ
※45話の続き

完全自己満、創作なので苦手な方はご遠慮ください。誤字脱字あり。すみません。


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「今日、なんか雰囲気違うね。」
「えっほんと。」
バイト先の高橋くんが、私をジロジロ見る。

多分同い年位。
同じような金髪にフェードを入れてて
パンクな服装をしている。
バイト先のカフェは学校の友達の紹介で働き始めた。
服装髪型なんでもOKなのと、
おしゃれなカフェだから気に入ってる。
朝起きた時から、わくわくが止まらない。

今日バイトが終わったら一之倉と会う。
入り口のドアが開くたびに気が気じゃない。

何の話しようかな。
そう思いながらお店の外をチラチラ見た。
あれからドキドキして眠れなかった。
高校生の時に好きだった人と
再会できるのが嬉しすぎて
どうしようもなく浮かれる。

そんな私を尻目に高橋くんがコーヒー豆を挽き始める。

その間コーヒーカップを食洗機につめる。

「…男でも出来た?」
「えっ。出来ないよ。」
そう言いながら、しゃがんでナプキンを取って
少し考えてからコーヒー豆を挽いてる
高橋くんに詰め寄った。

「今日の私どう?」
「ん?…」
そう言って髪の毛を整える。

「ギャル。」
「そう言う事じゃなくて。あとギャルじゃないし。」
「金髪はギャルだろ。」
「そしたら、高橋くんもギャルじゃん。」
そう言った時、カウンターの呼び鈴が鳴った。

「はーい。」
豆をひくグラインダーの音で気づけなかった。
慌てて駆け寄る。

「アイスコーヒー1つ。」
そう私に言う男の人を見て驚く。

「い、一之倉!」
思わず名前を呼ぶ。
「店員さん、いちゃいちゃして来てくれなかったなぁ。」
そう言いながらカウンターに腕を組んでのせて、顔を傾ける。

「えっ。違うよ。」そう否定しながら顔を赤くする。
大好きなニオイがする。
ちらっと顔を見て、会えて嬉しくて顔が緩んだ。

「早目にきてくれたんだね。」
「うん。働いてるとこ見たくて。」
そう言って私を優しく見る。
あー、会いたかった本当に。
そう思って何も言わずに見つめる。
冷静を装ったけど、口元はまだ弛んでると思う。

「終わるまでちょっと待ってて。」
そう言ってコーヒーを作りに行く。
仕事終わるまで、お店に一之倉がいるなんて嬉しい。
口角を上げて席に座りにいった。

「へー。ああいう人好きなんだね。」
高橋くんが、わかりやすい反応を見て
私にいたずらっぽく囁く。
何も言わずににこにこした。

そうしてるうちに、また男女のお客さんが入ってくるのが見えた。
「いらっしゃいませ。」そう言った私よりも先に
カウンターに立っていた一之倉が反応する。

「あ。」
反応した一之倉と同時にお店に入ってきた女性が
「あれ?なんで?」と言った。

やりとりが気になって、
コーヒーを作る手が止まる。
一之倉を見て指差す女の人を見つめた。
純粋そうな化粧っ気のない雰囲気の
手入れがされた黒髪のロングヘアの女性。
一之倉を見て笑顔になる。
その様子を見て不安になった。

「ミサキ久しぶり。」

ミサキ。その人の名前は聞き覚えがあった。
一之倉に誕生日プレゼントあげた人だ。と
思い出した。
妹とかではなさそうだな。と2人の様子を、
アイスコーヒーを持っていきながら観察する。

「アイスコーヒーです。」
「ありがとう。」
少し動揺した様子で一之倉が私を見る。
…ねぇ、何かあるって思っちゃうよ。
そう心の中で呟く。

「せっかくだから、話さない?ね?深津君もいいよね?」
女の人に意識が行きすぎて、後ろにいた長身の男性を初めて見る。
深くキャップをかぶっててトレーナーを着ているからスポーツをやってる人なのかな?と思う。

「別にいいぴょん。」

ぴょん?呆気に取られてその人を見つめた。
そう答えながら、怖い顔で私を見下ろす。
ミサキさんが3人掛けのテーブルを指差したので、先に2人が席をとりに行く。

私がミサキさんを見つめていると
一之倉に声をかけられた。
「終わる時、教えてね。」
いつも通りの笑顔に安心しながら
少し笑顔がひきつってしまった。
別に、女友達位いるよ。
でも、目の前で見せつけられるのを
余裕でいられるほど、私は大人じゃない。

一之倉がそう言ってアイスコーヒーを手に取って
後ろ髪を引かれながら2人の席に座る。


「なに?ライバル?」
そう後ろから小さい声で高橋君が言う。
「あの人…可愛い?」

急に心が狭くなった私が、いやなことを聞く。

「うーん。ミレイとは真逆だよね。」
高橋君がキューティクルが死んだ金髪を眺めて言う。
次に眉間に皺を寄せた私の顔をチラッと見る。
「好きなタイプによる。」
そう言って立ち去った。

髪の毛を触る。
一之倉のタイプ、知らないなぁ。
そう思ってシュンとする。

「黒糖タピオカミルクティー2つ。」
ため息をついてると、頭上から声がしてびっくりして見上げる。
ミサキさんと来た人が、ピースしながらそう言った。
ピースじゃなくて、2つか。
時間差で気付いた後、背が高いその人の目が怖くて
大きな声で返事した。
レジを操作する時、その男の人がじっと私を見つめる。
なんだろう。と思いながら圧を感じてレジをなん度も間違った。

「大学の同級生ぴょん。」突然そう言われて、ちゃんと顔を見る。
「え?」
そう答えた後、
あ。この人、新宿駅西口で一之倉と
一緒にいた人だ。とやっと気付いた。

気付いて口が空いた後、その人が後ろの席のミサキさんと一之倉2人を指差した。

「だから、気にしなくていいぴょん。」

その言葉に励まされる。
「いや、あの、別に。」慌てて言い訳をした。
「タピオカ増量で」
そう言うと、見下ろした目を逸らして立ち去る。

変な人だ…。
けど優しい人なんだな。と思った。
私が嫌な気持ちになってるの、気付いたんだ。
少し呆然として、その人を見つめた。

本当は有料だけどタピオカたくさん淹れてあげよう…。そう思った。

聞きたくないけど、自然と会話に耳を澄ませてしまう。

「深津君のチームに試し履きしてもらったんだよね。」
「新製品?」
「そうそう。深津君のチームに提供してるから。」
「グリップを変えたんだけど。」
「履きにくかったぴょん。」
「相変わらずハッキリ言うよね深津君。」
「バッシュは大事だからな〜」

3人の会話が軽快で、仲の良さを感じた。
私の知らない一之倉だ。
なんだか、勝手に疎外感を感じる。

あの中に持っていくのやだな〜。と思いながら
高橋くんをチラッと見る。
ガッツポーズをされて「頑張れ」口パクでそう言われたので、あ、持っていってくれないんだ。と思った。
目を合わせて、顔を顰めて口だけ笑った。

「お待たせしました。タピオカミルクティーおふたつです。」
そう明るく言って、グラスを置く。

一之倉の視線を感じたけど、顔を見たら
自然に振る舞えない気がして目を逸らした。

「ありがとうございます。」
そう、ミサキさんから笑顔で言われる。
あなたは店員にも親切に接する。
性格がいい女性なんですね。そう心の中で話しかけた。
せめて、性格が悪ければいいのに。
そう思って席から離れる。

フェンディの時計してたな。バックもセリーヌだし。
絶対、破けるような安い服は着ないだろうな。

こないだの自分を思い出して
真逆すぎて自信を失った。

俯瞰してカウンターから2人を見る。
確かに、一之倉っていつも子綺麗だし
…お似合いだなぁ。

「私ってどっちかと言うと高橋くん寄りだよね。」
ダメージジーンズを履いた高橋くんを見ると
目のすわりがよかった。

「それ、どういう意味だよ。」
高橋くんが後ろを通り過ぎながら言う。

もうすぐ、退勤の時間だ。
「ゴミ捨てして帰りまーす。」そう言ってエプロンをとって、お店の裏に行く。

たまったゴミを両手で持って
重くて一回地面に置いた。
…あの人、こんな仕事も絶対しないだろうな。
なんとなく、ゴミを捨てながら汚い両手を見る。

「ネイルも綺麗だったな…」
なんだか全部卑屈になってくる。
別に、何かある訳でもないのに。
自分ってこんなに嫉妬深かったっけ…?
頭がぐちゃぐちゃになってくる。

「ミレイ」
声が聞こえて、振り返る。

「えっ。」
びっくりして声が出る。
「もう、終わる?」
そう聞かれて、不思議そうに一之倉を
見つめながらうなづいた。
一之倉が私が置いたゴミを持つ。
「はやく行こ。」
笑顔でそう言われて、ドキドキする。
「あっ、いいよ。汚いし。」
私が伸ばした手が届かないように先に歩く。

「頑張ってて、えらいね。」
そう言って褒められて、単純に嬉しくなる。
ゴミ捨て場まで一緒に歩く。

「友達いいの?」
汚れた手を見られなくなくて、
後ろに隠しながら俯いて聞いた。

「友達?ああ、大丈夫だよ。」
キョトンとして私に言う。
「お腹すいた?」
「…ちょっと、空いてる。」

少し元気がない私を不思議そうに見る一之倉。
「じゃ、なんか食べようか。」
そう言って私の手をひいて歩き出す。

びっくりしながら、顔が赤くなる。
手汚いのに…。そう思いながら服装大丈夫かな。と確認する。

「あ、ごめん。」
一之倉が立ち止まる。
「俺、手汚いか。嫌だよね」そう言って手を離した。
「…全然、嫌じゃないよ。」
そう言って、もう一度手を握る。

照れ臭くて2人で笑った。




「ねぇ、深津君」
名前を呼ばれてタピオカを食べながら目線を向けた。

「一之倉って…好きな人いるのかな?」

タピオカを噛み続けながら、頬杖をついてストローを咥える。
目だけ、逸らした。

「やっぱいるんだ。」
そう言ってミサキがグラスの底に沈んだ
黒糖をストローで混ぜる。

「本人に聞けばいいぴょん。」
そう言ってまた、グラスを傾けてタピオカを食べる。

「…どんな人なんだろ。」
そう言ってグラスの黒糖とミルクティーが混ざるのを見つめる。

心の中で、さっきそのタピオカ持ってきた人ぴょん。と呟いた。

「やっぱ、私じゃダメかぁ。」
そう眉毛を下げて、悲しそうに笑う。

あー、なんも気がきいた事言えないぴょん。
そう思って、ただミサキを見つめた。

「ミサキには、一之倉が必要ないぴょん。」
「え?」

「金も、仕事もあるし。」
「…ちょっと、それとこれとは別じゃん。」

頬杖をほどいて、グラスをテーブルに置いて屈んでストローで吸った。

「一之倉は、自分が何かを与えたいタイプだと思う。」
「…。」
「人からもらいたい奴じゃないぴょん。」
そう言ってストローで指差す。

「存在意義を感じたいタイプか。」
そう言って深く椅子に座る。

「まぁ、一之倉がやりたい事ってまさにそれだよね。」
そう言ってため息をついた。

「そうやってすぐ分析するよーなタイプはすかん。」

「なによ。自分で言ったんじゃない。」
そう言い合って笑った。

「そっかー。」
笑い終わって俺をじっと見るミサキ。
「深津くんは?今恋愛してんの?」
急に表情を変えて聞くミサキを見て、
本当に女って…。と思う。

「恋愛…はしてると思うぴょん。」
「えっ」
意外そうな反応を見て、じゃあ聞くなよと思う。

「忘れられない子がいるから。」
少し間が空く。

「それ、恋愛してないじゃん。片思いじゃん。」
「…?」
そうなんだ。と目を大きくする。

聞かれるかわからないけど
今度からしてない。と答えよう。と思った。
恋愛って難しいぴょん。と呟く。

「告白したの?」
「した?のか。わからないぴょん。」
頭を傾げるミサキを見て
「返事もらってないから。」と付け足した。

「セックスはした。」とさらに付け足す。
「最低。」
急にぶった斬られて、頭を傾げた。

「女は体の関係持ったら、忘れられないもんだよ。」そう言って軽蔑した目で見る。

「そうなんだ。じゃあ、やってよかったぴょん。」
そう言われて、真っ直ぐ目を見て言った。
その反応に意外そうにするミサキ。
「…。」
「連絡とってる?」

そう聞かれて、首を振る。
黙って俺の顔を見つめるミサキ。

「ふーん。深津君…。結構好きだね。その子の事。」
目線だけ向けて、何も言わずにタピオカを噛んだ。
「執着と愛情は紙一重だよ。」
ミルクティーも飲みたくなってストローで音が鳴るまで吸う。話しを片手間で聞いた。

「自分の好意を正当化して、
相手の気持ちが欲しくなるから。」
そう言ってまた深く椅子に腰掛ける。

「でも深津君は、相手の価値を認めて
関係を縛ったりもしてない。
執着してないから、相手の事を思ってるのがわかる。」

「いや、別に。その方が楽だから。」
そう言ってグラスを置いた。
なんでだろう。
すぐ否定したくなった。
本心だった。

「自己の絶対的な独立性と、相手を求めるコミュニケーション。そのふたつの緊張関係が刺激になる。それが男女関係が長持ちする秘訣らしいよ。」

心の中で、カール・ヤスパースの引用かよ。と呟く。
すぐわかった自分を冷静に考える。

…俺もこいつみたいに変わってるのか?
と心から嫌になった。

「…ミサキ。」
氷だけになったグラスを置いた。

「ん?」
「お前、絶対モテないぴょん。」
指を指して言う。

「深津君に言われたくない。」
「2度とそんな事、男の前で言うなよ。」
「ぴょんつけてよ!本気じゃん!」
ギャーギャー騒ぐミサキを見て、
少し元気になったな。と安堵した。

「お前は男作んないで、俺が履くバッシュの研究だけしてろ。」
そう吐き捨てた。
何がツボったのか、ミサキはスッキリしたように笑っていた。
「深津くんって優しいよね。」
そう言われて、何も答えなかった。
女ってよくわからん。そう思って目線をずらしてため息をついた。




「ねぇどうしたの?」
連れてこられた、南青山のピザ屋さんで
ずっと視線を感じる。
「いや、やっぱ若いな。と思って。ピザなんだ。」
「え?ピザ嫌い?」
スライスピザ1枚をほうばりながら聞いた。

「今日何も食べてないんでしょ?初っ端ピザか。」
そう言って笑う一之倉。
ピザが食べたいと言った私にイタリアンのお店か、ニューヨークスタイルのピザ屋さんどっちがいいか聞かれて、ピース売りしてるここを選んだ。

「ここ、可愛いし、来てみたかった。」
「やっぱ。おしゃれな所好きなんだね。」
そう言われて2人並びのカウンター席で一之倉が私の顔を見る。

「よかった。機嫌なおって。」
そう付け足されて、バレてた。と
バツが悪そうに一之倉を見た。

「ミレイ、バイト先の子と仲良いじゃん。」
急にそう言われて呆気にとられる。
「金髪の」そう付け足されて
「高橋くんの事?」と聞く。
名前が出た時に少し静止する一之倉。

「カフェついた時、俺に気付いてなかったし。」
「え。」

一之倉の意外すぎる言葉に、
ピザを食べるのを止める。
えええ?一之倉も、私と考える事
あんまり変わりないじゃん。
そう思うとなんだか、顔が熱くなった。

「別に、シフト被る事多いだけだよ!」
手を横にふって否定する。
「あーゆー子、ミレイ好きそうだなって思って。」
そういった後、ピザを食べながら前を向く。

私が好きなのは一之倉なんだけど…。
そう思いながら、なんて言ったらいいか考える。

「…金髪、好きじゃないよ。」
「金髪に言われても説得力ないし。」
思わず笑う一之倉を見て、一緒に笑った。

「高校の時、俺の真似してパーマかけてたじゃん。」
そう言われて、恥ずかしすぎて何も言えなくなる。
「え…金髪は高橋くんの真似じゃないから!」
必死になって言う私を見て
「わかったわかった。冗談だよ。」
そう言った一之倉は少し満足気だった。

「あの人は?」
この流れで、思い切って聞いてみる。
「ん?」
「ミサキさん」
名前を出されるとは想像してなかったのか
フリーズする一之倉。

「ああいう人好きそう!」
大きな声で言われて、咳き込んでいた。

「え、ちょっと待って、俺のタイプって意味?」
分かってるくせに聞き返してくる一之倉を
目を細めて見つめる。

「ミサキは…ちょっと違うよ?」
そう考えながら答える一之倉。

「じゃあ…どんな人好き?」
目を節目がちにして、足をバタバタさせながら聞く。
「どんな人?」
一之倉が、そう呟きながら手についたピザソースをふく。

私を急にジロジロ見始める。
「うーん。丸顔で」
ピザをほうばりながら、上から下までみる。

「唇が少し厚くて肌は白くて、カフェで働いてる子。」
私の目を見てそう言う。
え、それって…。
顔が真っ赤になる。

「そう、なんだ。」
恥ずかしくて何も言えなくなった。
しばらく無言になる。

「そうだ。一之倉、今日家来る?」
空気を変えようと話しかける。

また固まる顔を見て、
何か悪いことを言ったかなと考える。
手に持ったピザを置いて、呆れたように
「ミレイさ…簡単に男家にあげちゃだめだよ?」ドリンクを強めに置いてそう言われた。

「えっ。あげてないよ!」
「あげようとしてるじゃん。今!」
「一之倉が初めてだよ!」
そう言ったのを聞いて、急に黙る一之倉。

「そう。」目を逸らされる。
「それならいいよ。」そう付け足して、ドリンクを飲んだ。

「来る?」
「…ちょっと考える。」
「えー。なんでー?」
そう言って足をバタバタさせた。
「だって、話し足りないんだもん。」

「…。」
一之倉が何も言わずにこっちを見た。

「いつ、誕生日?」
頬杖をついて聞かれる。
「え?10月」
「じゃ、その日はずっと一緒にいようよ。」
言い終わった後に、表情を変えず
「まぁ、ミレイがよかったらだけど…。」と付け足す。

「うん。約束だよ…?」
そんな事言われると思わなくて嬉しかった。

「前、俺の誕生日お祝いしてくれたじゃん。だから。」
そう言って、目を逸らした。


「だから、家は行かない。」
「えっ!そうなの!」
がっかりするのも変な話だけど
目に見えてがっかりした。

何故か一之倉がにんまりして
私の頭を撫でたからすぐに機嫌がよくなった。
手から大好きなニオイがして、
会えなかった時間が嘘みたいに感じた。
こんな毎日が続けばいいなって願ったよ。

私は嬉しくて嬉しくて
猛スピードで時間を巻き戻そうとしてた。

一之倉が私に声をかけずに帰ろうとした意味も
少しも、考えてなかった。


ねぇ、再会した私はどんな風に見えた?



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